双風亭日乗

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2005年5月 7日 (土)

会社の話 3



 断片的になってしまい申し訳ないが、会社の話を再びはじめよう。カンボジア滞在中の話は、東京外大のインタビュー(http://www.tufs.ac.jp/st/club/caminterv/tanikawa.shigeru.html)にて簡単に語っているので、それを読んでいただければと思う。ようは「本で読んだ→興味を持った→旅行に行った→現地にいった→10年以上暮らした」というだけことである。とはいえ、社会主義の時代に暮らしはじめ、ある程度の市場経済化が成立しつつあった時期までの10年間、ひとつの国に滞在できたことは、お金をいくら積んでも経験することができないことであったと思う。


 たとえば、土地。社会主義のときには、国土のすべてが国有地であった。農民には「占有」は許されていたが、「所有」はできなかった。その制度が92年あたりからあいまいになり、権力者や有力者は「ただ」でできるだけ多くの土地を手に入れるべく奔走し、農民は自分らの農地の範囲をできるだけ多く見積もろうと画策しはじめた。同時に、土地に値段がつくようになり、売買がはじまった。「国有地」という値段がついていない土地に、なぜか値段がつけられていく過程は、経済学を学んでいた私にとって、ひじょうに興味深い現象であった。


 たとえば、NGOやボランティア。そういう組織にかかわっていると、日本では神聖視される節があるが、現地でじっくり彼らを観察していると、そうでもないことがわかる。また「援助」とか「人を助ける」ということの本質を垣間見ることができる。いみじくも、数日前に娘と観たアニメ「ひみつのアッコちゃん」(1969年放送分。第二話 レッツゴー健太くん)で、アッコが困っている少年を助けたいとお星さまに相談するシーンがあった。相談するアッコにお星さまは「いいことをして、人に喜ばれよう、褒められようって思っているうちは、本当にいいことはできないってことを、知ってる?」と助言する。この含蓄のある言葉に、ちょっと感動した。赤塚不二雄、恐るべし……。


 そうなると「援助って何」とか「ボランティアって何」という話になろう。ネット辞書の大辞泉によれば、援助は「困っている人に力を貸すこと」とある。つまり援助とは、相手が困っている場合に力を貸すということ。では、相手が困っているかどうかの判断は、誰がするのか。これが大きな問題となる。さらにボランティアは「《志願者の意》自主的に社会事業などに参加し、無償の奉仕活動をする人」とある。では、海外でボランティアを称して活動している日本人のなかで、「無償」で活動している人など、ほんとうにいるのであろうか。これも大きな問題である。


 このネタ、長くなりそうなので、次回に繰り越すことにしよう。なかなか会社の話にならなくてすいません……。


ひみつのアッコちゃん 第一期(1969)コンパクトBOX2


 


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