双風亭日乗

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2005年6月 2日 (木)

ジャニーズがニューズウィーク誌に登場




 会社の話は、書くのに気合いが必要なので、今日はおやすみです。かわりに、芸能ネタをひとつ。


 大手芸能プロであるジャニーズに関する記事が、ニューズウィーク誌に掲載されました。ちょうちん記事以外でジャニーズがらみの記事が一般雑誌に掲載されるのは、久々のことなのではないでしょうか。


 記事は、同誌の記者が取材を申請したが、返事がないのでアポなしで事務所やジャニー喜多川さんの自宅を訪ねたところからはじまる。もちろん会えない。そして、ジャニーズ事務所の40年の歴史を振り返り、いかに同事務所がスキャンダルのもみ消しに長けているのかを説明し、どれだけテレビ局を中心とするマスコミと癒着しているのかを解き明かす。


 中居正広がある女性を妊娠させたという『噂の真相』でスクープ記事や、『週刊文春』によるジャニー喜多川の性的虐待疑惑追求キャンペーンについても触れている。そして最後に、業界内の癒着システムのなかでしか動きがとれない日本のタレントは、おそらく世界では通用しない、としめくくる。


 たぶん、この記事を掲載すること自体、かなり勇気のいることなのだと思います。芸能プロダクションは、マジで恐いところですから。外資系の雑誌だとはいえ、敬意を表します。まあ、私が敬意を表してもあまり意味がありませんが。


 おかしいと思いませんが? 女性週刊誌を中心に、テレビのワイドショーなども含め、これだけ芸能人のスキャンダルとちょうちん記事が取りあげられるなか、ジャニーズがらみのスキャンダルに関しては、一向に表沙汰にはなりません。


 ある芸能人が売れれば売れるほど、一般の人たちにはその人のスキャンダルが気にかかる(というか、スキャンダルを求めている)わけです。森進一・昌子夫婦の離婚は大々的に報道され、スマップのスキャンダルははまったく報道されない。おかしいですねえ、どうなっているのでしょう。


 ジャニーズのことはよく知りませんが、私は以前、『サンデー毎日』の方がたと「バーニング・プロダクションの暗闇を徹底的に暴く」という内容の本を出そうと考えていました。同誌で連載された記事を元に、同ブロとは何なのか、芸能界とは何なのか、ということを見つめ直してみたいと思ったのです。


 ところが、知り合いの芸能プロダクションの方に相談したところ、「殺されるから、絶対にやめておけ」といわれてしまいました。本の企画を相談して、「殺される」という言葉が出てきてしまうところが、なんともバーニングがらみの話といえます。詳細は書けませんが、芸能界というところは、政界や財界、そしてヤクザまでが関わる、一大シンジケートであることは確かです。そういうことがわかってきて、とりあえず時期尚早だと思って企画は保留にしました。


 テレビでは清純そうに振る舞うお姉さんが、大の男好きであったり、男らしい俳優がホモであったりするのは、日常茶飯事です。人間なんですから、いろいろあって当たり前。それはそれでいいのです。


 私が興味をもつのは、以下のようなシステムです。芸能界といえば、いろいろな人が関わっているわけです。芸能人本人からはじまり、プロダクション、テレビなどの映像系マスコミ、新聞・雑誌などの活字系マスコミ、劇場、企業、広告代理店、家族、友人などなど。これだけ膨大な人がその芸能人に関わっているのにもかかわらず、ジャニーズのスキャンダルは、まったく「表に出ない」。


 逆にいえば、スキャンダルを「表に出さない」システムがあるわけですね。膨大な人びとに対する、口止めとか口封じのシステムがあります。お金なのか暴力なのか。はたまた別のものなのか……。単なる興味本位なのですが、知りたいですね。このへんの感覚は、『実話ナックルズ GON』編集長の久田さんと相つうじるものがあります。


 けっきょく私たち一般人は、芸能人がマスコミのなかで表出している部分のみを凝視し、その人の私生活なんて知ったり想像したりしてはいけないんですよね。だって、私生活を知ってしまえば、「なんだ、俺たちと同じじゃん」ということになってしまい、芸能人としての高尚さが失われてしまいますから。


 ただし、それとは別の話として、私たちは、芸能人と芸能プロダクション、そしてマスコミ業界を取り巻くシステムを理解しておいて、損はないと思います。日々、テレビで見ているドラマの出演者を決めるために、どのような手続きがあり、どのような圧力が働き、どれだけお金が動いているのか。そんなことを漠然とでもいいから、知っておくのがいいでしょう。ドラマの質が落ち、つまらないバラエティー番組ばかりが増えている原因は、そのへんの仕組みに問題があるわけですから。


 「このドラマ、どうせあのプロダクションが裏で圧力かけて、出演者を決めたんでしょう。つまらねえや」と思いながらアイロニカルにドラマを観るのと、単に「つまらねえや」と思ってみるのでは、表面的には同じことですが、放映する側のテレビ局への「面白いドラマ、つくってくれ」という圧力の度合いは、まったく異なります。メディアを疑ってかかる、すなわちメディア・リテラシーの問題ですね。


 多くの人がメディアリテラシーを身につければ、メデイアもプロダクションも変わらざるを得なくなります。それらに影響力を持ち、相互依存関係にある政界や財界、やくざも変わらざるを得ない。いまの日本で、芸能人に関する以上のような状況がまったく改善されず、つまらない番組がたくさん垂れ流されているのは、ある意味で日本人のメディア・リテラシーの低さをあらわしているのかもしれません。


 いつになるのかはわかりませんが、私もメディア・リテラシーの普及を補助するような本を出したいなあ、と考えています。


 もちろん、殺されない程度の内容で。


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