双風亭日乗

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2005年10月18日 (火)

「AERA」はどうなっちゃったの?




 昨日、大学からの帰りに、朝日新聞社発行の「AERA」を買いました。前に買ったのはいつだったのだろう。思い出せないくらい前のことです。カンボジアで暮らす前(1990年以前)は、バリバリのジャーナリスト志望者だったので、ほぼ毎週この雑誌を買っていました。カンボジア滞在中は、テレビクルーなどに買ってきてもらうくらいでしたから、月に1度、読むか読まないか。3年前に帰国してからは、ほとんど買わなくなりました。


 理由は簡単です。つまらない。「週刊朝日」があって、「月刊論座」があって、なぜに「AERA」が必要なのかがわかりません。毎週買っていたころは、すくなくとも月に1度くらいは調査報道にもとづく記事がありました。スクープもありました。読んでいてワクワクするような記事が、しばしば掲載されました。


 いまはどうか? ほぼ壊滅ですね。今週号の記事をいくつかあげてみましょう。「増殖するメトセク男 おしゃれで仕事もデキて料理や家事もこなせる。ストイックなのか自分大好きなのか」。なんですか、これ。「女性を動かすコツ教えます 女性が多い職場は大変だと思われているが、達人はうまくやっている」。ヒマネタの極み。「私も週末自衛官 体験ルポ」。ルポにするネタがこれじゃーねぇ。「現代の肖像 ディープインパクト」。プロジェクトXと同様にネタ枯れで、ついに馬に手を出した!? 「シングルのマネー術」「育児しない夫の逆ギレ離婚」「ダイエット 常識の間違い」。女性週刊誌化をすすめているのか?


 ざっと読んで感じるのは、女性の読者をつかもうとモガいている現状。上記のとおり、女性週刊誌に任せておけばいいようなネタが、誌面の半分以上を占めています。新聞ではできなくて、「週刊朝日」で取りあげるのにはカタすぎる。かといって「月刊論座」では間があきすぎる……。だから、新聞紙面で取りあげた記事を、徹底的かつ「独自」に掘り下げて取材し、継続的に掲載する。それが「AERA」という雑誌の位置づけなのだと思っていました。


 いまの「AERA」には、そんな気風がまったく感じられません。「独自」さがないんです。どこの雑誌がやっても同じじゃん、という記事ばかり。ひさしぶりに、雑誌を買って、損をしたような気分になりました。やはり買わなければよかった……。


 念のため断っておきますが、「AERA」がどうしようもないということと、「朝日新聞」がどうしようもないということは、別の話しです。私は、朝日新聞に格別な期待をしているわけでも、幻滅をしているわけでもありません。いつか書きましたが、どの新聞もほとんど同じ顔に見えますし、どの新聞社が出している週刊誌も読む気がしません。つまり、朝日叩きなどというくだらぬことをするつもりは、微塵もないわけです。どれも似たり寄ったりなのですから、叩く理由がないんですね。


 どんな雑誌であれ、生き残りをかけて変容していくわけで、誌面が変容すれば読者層も変わっていくことでしょう。とはいえ、「AERA」の変容ぶりには、ちょっと悲しいものを感じたので、取りあげてみました。


 『限界の思考』と『デリダの遺言』の印刷・製本作業は、順調にすすんでいます。都内の大きめの書店であれば、10月20日の午後か夕方あたりから棚にならぶと思われます。『限界の思考』については、シャレを利かせたポスターをつくりました。貼られるであろう(ポップと同じで、送ったから貼られるとはかぎりません)と思われる書店は、追ってこのブログにて掲載します。ぜひ見にいってくださいね!


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