双風亭日乗

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2005年10月31日 (月)



 昨日の三省堂書店神田本店でのイベントは、多くの方がたに参加していただき、とても盛り上がりました。ありがとうございます。


 前エントリーにコメントをいただきましたが、たしかに私はやつれていたかもしれません。基本的には打たれ強いのですが、さすがに2冊同時刊行はきつかったです。


 私とは対照的に、仲正さんも宮台さんも元気でしたねぇ。あやかりたいです。


 kawakitaさんがレポートしてくれています→ http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20051030


 次は、11月13日の仲正×北田トーク@三省堂書店神田本店です。こちらは、まだ空席があるので、どしどしご予約ください。



仲正昌樹×北田暁大トークセッション


「わかりやすいことは、いいことなのか?―メディア・政治・ロマン主義―」


日時:11月13日(日)16時~18時


場所:三省堂書店神田本店8階特設会場


参加条件: 要予約先着100名、参加費500円(当日)


予約・問合せ:三省堂書店神田本店 03-3233-3312(代表)



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2005年10月27日 (木)



 もうすぐ定員です。予約はお早めに!



『限界の思考』『デリダの遺言』刊行記念


宮台真司×仲正昌樹トーク&サイン会


日時:10月30日(日) 18時30分~20時(18時開場)


場所:三省堂書店神田本店8階特設会場


参加条件:要予約先着100名、参加費500円(当日)


予約・問合せ:三省堂書店神田本店 03-3233-3312(代表)


●サイン会参加ご希望のお客様は10月20日に発売になる『限界の思考』または『デリダの遺言』を当日お持ちください。当日会場でも販売しております。


●なお、『限界の思考』の共著者二名分のサインをご希望の方は、当日会場にて販売する北田暁大さんのサイン入り書籍をお求めの上、サイン会にご参加ください。事前にお買い上げされた書籍とのお取替えはいたしかねますのでご了承ください。



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2005年10月26日 (水)



 10月19日にお知らせしたとおり、『限界の思考』(以下、『限界』という)には誤植がかなり多くあります。読者に対してたいへん失礼であり、とりわけ人名の誤植については穴があったら入りたいくらい反省しております。読書人や書店人、人名や書名の誤植の対象となる方がた、そして著者のおふたりに対し、心より申し訳なく思っています。


 読者のみなさんには、お手数かけますが、今後も誤植を見つけたらお知らせいただきたく思っております。私自身も『限界』を再読しで誤植を確認しつつ、このようなミスをなくすためにはどうすればいいのかということを、しっかり考えていこうと思っております。本が出てしまった以上、私にできることは、誤植に対するお叱りを真摯に受けとめることと、誤植をお知らせいただいたり、自分で見つけたら、すぐに正誤表で訂正していくことだと考えています。


 以下、「なぜこのようなミスが発生したのか」という経緯を、簡単にご説明いたします。その理由は、ミスの原因を冷静に分析し、みなさんに公開することにより、同じミスを繰り返さないようにしたいからです。また、この経緯を説明することが、すなわち弱小出版社の内情をご理解いただくことにつながると思い、書くことにしました。


 まず、『限界』の誤植に関するすべての責任は、私にあります。『限界』は、なかば緊急出版のような体制でつくった本であることから、著者は初校の1度しか原稿をチェックしていません。再校や三校は、私しか読んでいません。


 なぜ緊急出版のような体制になったのかというと、第1に同書を出さなければ弊社の経営がたちいかなくなる可能性が高かったからです。今年に入ってから、『冷戦文化論』(初版1500部)しか出していなかったので、いくら昨年11月に出した『日常・共同体・アイロニー』が売れたとはいえ、それら2冊の利益で1年間をしのぐのは困難です。


 当初、『限界』は6月に出す予定でした。予定どおりに出せれば、経営的には何の問題もありませんでした。しかし、諸般の事情で刊行が遅れ、資金繰りはしだいに厳しくなっていきました。ようするに、このタイミングで出さなければ、資金ショートしてしまうというギリギリの期限が、10月だったのです。


 したがって、『限界』については、準備を万全にしたうえで刊行したとは、とうてい言えません。「この本を出さないと、再来月分の借入金が返せないぞ」と、絶えず尻に火がついているような状況で、作業を進めざるを得ませんでした。


 一方、仲正さんの『デリダの遺言』は、当初9月に刊行する予定でした。とはいえ、『限界』の刊行が10月に確定した時点で、9月と10月に新刊を連続で出すのと、両者を10月に一括して出すのと、どちらがいいのかという選択を迫られました。弊社は、いまだに取引書店の2割は直取引です。流通コストを考えれば、両者を一括して出荷したほうがいい。また、何人かの書店人に相談したところ、一括のほうがいいという意見が多かった。それで、10月に両者を一括して出す方向で、作業を進めることにしました。


 2冊を同時に出すことは、営業や流通の面では何の支障もありませんが、編集については大きな支障をもたらしました。9月に入ると、計736ページ分の原稿と格闘することになり、この分量はどう考えても、ひとりで作業をするのにはオーパーキャパシティだといえます。それはわかっているのですが、尻に火がついているので、どうしようもありません。あとは、できるかぎりのことをやる、という選択肢しか残されていませんでした。


 仲正さんの原稿は、予定どおりに作業が進みました。ところが、『限界』のほうは、5章のうち3章分は9月中に初校が出ましたが、2章分は10月に入ってからのことでした。10月19日までに納品してもらうスケジュールで、10月に入ってから初校が出るということは、ほんの数日のうちに「著者校正と編集者による校正」→「再校」→「三校」→「入稿」という段取りをこなさなければならない、ということです。これは、何人かでやれば可能かもしれませんが、ひとりでやるのには無理があります。この時点で、『限界』について、「この本の校正は甘くなるなあ……」と私は思っていました。


 以上が、経営的な側面とスケジュールの側面から見た場合の、なぜ『限界』にミスが多いのかという経緯です。要約すると、経営難と無理なスケジュール、そして私の能力不足(これがもっとも重大!)が、ミスをもたらした大きな要因だといえます。


 さらに、技術的な問題で、いくつかミスの原因があります。第1に、資金がないことから、2冊の本の校閲作業をすべて私がひとりでやらざるを得なかったこと。これは、資金があれば解決することですが、尻に火のついた状況では、外部の人に校閲を依頼するとができませんでした。


 第2は、6月には北田さんが修正した分の原稿はそろっていたにもかかわらず、「宮台さんの修正が終わったら一気に校正しよう」と考えていた私の判断ミスです。たしかに、用語の統一や脚注の調整などは、本来ならば全文が揃ってからやるものであり、最低でも章ごとにやらないと混乱をまねきます。しかしながら、宮台さんの修正作業が最終的に終わったのが、10月の第一週。内情をいえば、第1章と第2章については、初期段階の原稿チェックから入稿まで、3~5日間くらいでやらざるを得ませんでした。緊急出版でも、こんなタイトなスケジュールを組まないでしょう。


 第3は、私の経験と能力の不足です。出版業にかかわって、4年弱。うち、編集作業と呼ばれるものを見よう見まねではじめてから2年弱。まだまだ若輩者であり、修行が足りません。にもかかわらず、ひとりで出版社をやろうなどと、かなり背伸びをしているのが実情です。ただただ試行錯誤の日々を送っています。


 以上のような経緯で、『限界』にミスが多発してしまった次第です。著者の原稿が入ってから、印刷所への入稿までのスケジュールがタイトになればなるほど、ミスは増えてしまいます。資金があり、人海戦術を使えれば、例外もあり得ると思いますが。で、ミスが多発する可能性があるのに、かなり強引に本をつくってしまったことが、今回のミスにおける最大の問題であるといえます。しかし、強引にであれ、本をつくらなければ、会社の存続が危うくなる。よって、ミスの発生を覚悟で強引に本をつくるか、資金ショートして店じまいをするか、という二者択一を迫られ、私は前者を選択したということですね。


 会社や私にどんな事情があろうと、ミスの発生を覚悟して強引に本をつくった結果、多くの誤植が見つかることによって、気分を害されるのは読書人や書店人、人名や書名の誤植の対象となる方がた、そして著者のおふたりです。以上のみなさんに対して、再度、深くお詫びいたします。新刊の誤植については、上記のとおり、正誤表(もしくは、重版)にて速やかに訂正させていただきます。そして、今後はこのようなミスが起きぬよう、資金的にもスケジュール的にも、ゆとりをもった本づくりができるような環境を整えるべく、努力いたします。


 どうか、今後とも双風舎の書籍を、よろしくお願いいたします。


 ※正誤表はこちら→http://homepage3.nifty.com/sofusha/html/books/seigohyou_gennkainosikou.html


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2005年10月26日 (水)



 『デリダの遺言』の重版500部が本日出来(これで累計2000部発行)。170冊くらい保留にしてあった分を、配本しました。ようやくアマゾンでも販売開始。「出版社からのコメント」を送信しました(数日後に掲載)。


 『限界の思考』は売れ行き好調で、6000部ほど刷って、ただいま在庫が770部くらいです。客注分(同書を置いていない書店で、お客さんが「『限界の思考』ください」というふうに書店へ注文し、書店から弊社に注文がくるかたち)がやたらと多いのが、けっこう嬉しいですね。売れる手応えのようなものを、ひしひしと感じます。




デリダの遺言―「生き生き」とした思想を語る死者へ

デリダの遺言―「生き生き」とした思想を語る死者へ






 



限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学

限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学







 


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2005年10月25日 (火)



 下北沢のタウン誌「ミスアティコ」の主催で、以下のようなシンポジウムが開催されます。私自身は、生まれてこのかた、シモキタには10回くらいしか行ったことがありません。とはいえ、行くたびに強烈なインパクトをうけていました。「おもしろい街だなあ」と思っていました。パフォーマンスやライブも楽しそうです。シモキタにお世話になった人は、ぜひ駆けつけてください!



緊急開催決定! トーク&ライブイベント


『シモキタ解体』


――下北沢を揺さぶる再開発の欲望を問う


下北沢が「危機」に直面している。終戦直後に決定され長らく忘れ去られてきた都市計画道路が、60年ぶりに再浮上してきたのだ。「再開発の欲望」を抱くのは誰か? それはどのような経路で街にやって来て棲みつき、変形し、あるいは否定されるのか? ランドスケープを巡る象徴闘争が繰り広げられている下北沢で、今、再開発を問う!


■トークセッション


・ 吉見俊哉(社会学者)


・ 蓑原敬(都市計画家)


・ 大木雄高(ジャズバー“Lady Jane”オーナー)


・ 仲俣暁生(フリー編集者)


・ 金子賢三(“Save the 下北沢”代表)


■パフォーマンス


・ 東方力丸(漫画弁士)


・ 広田赤ひげ(路上マッサージ師)


■ライブ


・ 「ジンタらムータ」大熊ワタル(cl)服部夏樹(g)渡辺明子(tb)こぐれみわぞう(チンドン太鼓)


・ hi-posi(もりばやしみほ)


・ 朝日美穂


【日時】 11月2日(水) 18時開場 18時半開演


【場所】 北沢タウンホール 2階大ホール


【入場料】 一般:500円 / 学生:無料


【前売り・お問い合わせ】


電話:03-3466-8062 メール:info@misatikoh.net


(メールの場合は氏名と電話番号をお知らせください)


【主催】 下北沢と出会う雑誌『ミスアティコ』


※座席数に限りがありますので、事前のご予約をおすすめします。


 http://www.misatikoh.net/



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2005年10月25日 (火)



 「週刊SPA!」11月1日号の「エッジな人々」に、ベルギーで1996年に起きた少女誘拐監禁事件の被害者であるサビーヌさんのインタビューが掲載されました。彼女の手記『すべて忘れてしまえるように』(松本百合子訳、ソニー・マガジンズ)は、そのうち買おうと思っていたので、同誌の目次でインタビューの見出しを目にしたときには、「よーし、気合いを入れて読もう」と思っていました。


 それで、実際にその記事のページまで読み進めてみると……。なんと、インタビュアーが宮台さんではありませんか! びっくりしました。細かい内容は同誌を読んでいただくとして、宮台さんが難しい聞き取り作業をていねいかつ的確におこなっており、読者が必要な情報をきっちりと聞き出している様子は、一読に値すると思います。私もカンボジアで、性的虐待をうけた女性の聞き取りをやりましたが、何を、どこから、どのように聞いていいのか、かなり悩みました。


 おそらく、もっともっと長いインタビューだったのでしょうから、欲をいえば、全文を読んでみたいなあ、とも思いました。


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2005年10月24日 (月)



 以下のページに、MIYADAI.comに「一昨日上梓された宮台&北田暁大『限界の思考』に関連する文章」がアップされました。


 http://www.miyadai.com/index.php?itemid=310


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2005年10月24日 (月)



 書店名を羅列した『限界の思考』の(雑な)配本先リストを、関西方面での営業代行をお願いしている黒猫房主さんが、わかりやすく並べ替えてくれました。更新したので、ご覧になってください。並べ替えてみると、東京近郊の書店が圧倒的に多いですね。


 『限界の思考』配本先リスト… http://d.hatena.ne.jp/lelele/20051023


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2005年10月24日 (月)



 「千人印の歩行器」の葉っぱさんと「シャノワールカフェ別館」の黒猫房主さんが、再販維持制度について、たいへん興味深いやりとりをしています。現役書店人や現役取次人、そして現役出版人がこれに加わったら、かなり面白い議論になりそうですね。


 <葉っぱさん>再販維持制度について http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20051023


 <黒猫房主さん>再販制問題 http://d.hatena.ne.jp/kuronekobousyu/20051024


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2005年10月23日 (日)



 bk1での『限界の思考』のランキングが、10月22日付で第8位となりました。アマゾンもすこしずつ順位を上げ、ただいま500位代をいったり来たり。都内の某書店からは、「人文書ではここ1年、見られなかったよい動き」をしているとの情報をいただきました。


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2005年10月23日 (日)



 同書の第四章でしばしば柄谷行人さんが登場し、柄谷さんが立ちあげたNAMという運動体の名称が出てきます。仲正さんは同書の何カ所かで、NAMをもじって「南無」と表記しておりますが、これは誤植ではありません。第四章には、「南無阿弥陀仏」も含めて10カ所ほど「南無」という表記が登場しますが、これらはすべて仲正さんオリジナルの表記です。


 ある方から無署名のメールで、同書には誤植が多く、著者が送ってきたデータをそのまま印刷したんじゃないのか、おたくは企画はいいけど、こんなことをしていると出版社の命を絶たれるぞ、とのご指摘をいただきました。その誤植の事例が上記のものでしたので、念のため確認させていただきました。


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2005年10月23日 (日)



 当初、同書の巻末に「附録」として宮台×北田×谷川の酒場での鼎談を掲載する予定でしたが、本文の分量があまりにも増えすぎたため、実現できませんでした。つきましては、後日、拙ブログか弊社webページにて「附録」の全文を掲載することにいたしました。本文よりもくだけた調子で議論がすすみ、なかなか面白いですよ。いま、宮台さんと北田さんに校正していただいています。お楽しみに!


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2005年10月23日 (日)



 弊社の新刊は、基本的には注文をいただいた書店に対して「のみ」、配本しております。大手取次による「新刊配本」はありません。よって、弊社の存在や新刊の存在を知らない書店には、いつまでたっても弊社の新刊は届かないような状態になってしまっています。とはいえ、取扱書店数を増やし、配本数を増やすほど、新刊が売れなかった場合のリスクは高くなります。そういう意味では、3年間の試行錯誤の結果が、いまお付き合いいただいている書店の数にあらわれているともいえそうです。


 では、どの書店に注文をいただいたのか。今回は、『限界の思考』の配本先データを公開いたします。さすがに配本数までは公開できませんが、店舗単位では1冊から300冊までいろいろです。地域別になっていないので、見づらいかもしれませんが、とりあえず『限界の思考』はこういった書店に置かれているのか、という参考になれば幸いです。手持ちの資料に、たまたまリストアップされていた順で掲載しているので、順不同です。『デリダの遺言』の配本先と、ほとんど重複しております。



■Web書店ほか


アマゾン、bk1、ジュンク堂書店(池袋本店の一括注文で、ほとんどのチェーン店に配本)


■北海道


紀伊國屋書店札幌本店、三省堂書店大丸札幌店、北海道大生協クラーク店、北海学園生協北海会館店


■東北・北陸


紀伊國屋書店新潟店、紀伊國屋書店弘前店、紀伊國屋書店仙台店、


■東京とその近郊


三省堂書店下北沢店、三省堂書店大丸東京店、三省堂書店宿西口店、三省堂書店ICU売店、三省堂書店有楽町店、三省堂書店そごう千葉店、三省堂書店大宮店、三省堂書店明大和泉店、、三省堂書店自遊時間、三省堂書店神田本店、三省堂書店船橋店、、三省堂書店町田店、三省堂書店都庁店、三省堂書店八王子店、三省堂書店明大駿河台店、高円寺文庫センター、増田書店(国立市)、あおい書店上大岡店、あおい書店川崎店、あおい書店中野店、青学購買会青山店、青山ブックセンター本店、青山ブックセンター六本木店、亜細亜大生協、オリオン書房アレア店、オリオン書房ノルテ店、神奈川大生協、銀座教文館、くまざわ書店オペラシティ店、くまざわ書店蒲田店、くまざわ書店錦糸町店、くまざわ書店桜ヶ丘店、くまざわ書店つくば店、くまざわ書店津田沼店、くまざわ書店八王子店、慶応大生協日吉、慶応大生協三田、啓文堂書店吉祥寺店、啓文堂書店九段下店、啓文堂書店渋谷店、啓文堂書店多摩センター店、啓文堂書店八王子店、啓文堂書店府中店、啓文堂書店三鷹店、國學院大生協、三成堂書店、、書泉グランデ、書泉西葛西店、書泉ブックタワー、書泉ブックドーム、新栄堂書店大宮店、末広堂書店本店、早稲田大学コープラ店、早稲田大生協文学部店、拓殖大生協八王子店、東京堂書店、東京大生協駒場、東京大生協本郷、平坂書房モアーズ店、ブックデポ書楽、ブックファースト青葉台店、、ブックファースト神田駅前店、ブックファースト銀座コア店、ブックファースト渋谷店、ブックファースト城山ヒルズ店、ブックファースト新宿ルミネ1、ブックファースト新宿ルミネ2、、ブックファーストルミネ川越店、文教堂書店飯田橋店、文教堂書店霞ヶ関店、文教堂書店渋谷店、文教堂書店新橋店、文教堂書店中野坂上店、文教堂書店溝口本店、放文社書店、芳林堂書店高田馬場店、芳林堂書店津田沼店八重洲ブックセンター、有隣堂アゼリア店、有隣堂厚木店、有隣堂恵比寿店、有隣堂大井町店、有隣堂蒲田店、有隣堂亀戸店、有隣堂川崎BE店、有隣堂新浦安店、有隣堂新百合ヶ丘店、有隣堂多摩プラーザ店、有隣堂戸塚店、有隣堂横浜西口店、有隣堂橋本店、有隣堂東戸塚店、有隣堂藤沢店、有隣堂本店、有隣堂目黒店、有隣堂大和店、有隣堂ルミネ町田店、有隣堂ルミネ横浜店、有隣堂六本木店、立教学院事業部、ラックス、紀伊國屋書店さいたま新都心店、紀伊國屋書店横浜店、紀伊國屋書店玉川高島屋店、紀伊國屋書店国分寺店、紀伊國屋書店笹塚店、紀伊國屋書店鹿児島店、紀伊國屋書店渋谷店、紀伊國屋書店新宿南店、紀伊國屋書店新宿本店、紀伊國屋書店川崎店、紀伊國屋書店入間丸広店、紀伊國屋書店川越店、旭屋書店池袋店、旭屋書店船橋店、弘栄堂書店吉祥寺店、書原新宿店、書原新橋店、文教堂書店伊勢原南店、文教堂書店桂台店、文教堂書店鵠沼店、文教堂書店城山店、文教堂書店新横浜駅店、文教堂書店鶴間店、文教堂書店秦野店、文教堂書店宮前平店、文教堂書店弥生台店、文真堂書店太田店、文真堂書店前橋店、あおい書店聖蹟桜ヶ丘店、あおい書店高田馬場店、あおい書店四谷駅前店、旭屋書店銀座店、あゆみブックス小石川店、あゆみブックス八王子店、あゆみブックス早稲田店、伊勢原書店(津久見)、伊勢原書店秦野店、、慶応大生協藤沢店、首都大学南大沢店、新星堂カルチェ5柏店、須原屋武蔵浦和店、千葉大生協、東京外語大生協、ときわ書房本八幡店、博文堂新宿店ブックスアメリカン北上店、文教堂書店多摩永山店、丸善BM新宿店、丸善御茶ノ水店、丸善日本橋WEST館、横浜市立大生協、リブロ青山店、リブロ池袋店、リブロ池袋パルコ店、リブロ吉祥寺店、リブロ渋谷店、リブロ調布店、リブロ光が丘店、リブロ南町田店、リブロ港北OS店、井上書店昭島店、書原霞ヶ関店、書原杉並店、戸田書店前橋本店、


■中部


紀伊國屋書店ロフト名古屋店、三省堂書店岐阜店、三省堂書店名古屋テルミナ店、三省堂書店名古屋高島屋店、ウニタ書店(名古屋)、精文館書店(豊橋)、戸田書店静岡本店


■関西


紀伊國屋書店梅田本店、紀伊國屋書店京橋店、紀伊國屋書店本町店、紀伊國屋書店加古川店、紀伊國屋書店高槻店、紀伊國屋書店神戸店、紀伊國屋書店川西店、紀伊國屋書店大津店、ジュンク堂書店大阪本店・難波店・天満橋店・三宮店・三宮駅前店・京都店、三省堂書店京都店、ブックファースト京都店、ブックファースト梅田店、ブックファーストなんばウォーク店、ブックファーストあべちか店、関西大生協書籍部、旭屋書店本店、旭屋書店なんばCITY店、旭屋書店京都店、旭屋書店天王寺店、大垣書店烏丸三条店、大垣書店本店、談・文教堂新大阪店、大阪市立大生協、東京学芸大生協、立命館大学生協、リブロ江坂店、、丸善OCAT店、アバンティBC、ヴィレッジヴァンガード奈良店、ヒバリヤ本店、喜久屋書店阿倍野店、神戸市外語大生協、


■中国・四国


丸善岡山シンフォニー店、広島大生協北一店、フタバ図書MEGA、フタバ図書TERA、紀伊國屋書店松山店、紀伊國屋書店徳島店、


■九州


紀伊國屋書店福岡本店、紀伊國屋書店熊本光の森店、丸善福岡ビル店、青山ブックセンター福岡店、ブックセンタークエスト小倉本店、ブックジャングル(鹿児島)、リブロ熊本店



 弊社の新刊は、売れ筋であっても初動が遅いんですよね。これは、仕方のない特徴だといえます。というのも、まったく宣伝・広告活動をしていないからです。あえていえば、このブログとwebページくらいでしょうか。


 まず書店人によりガーっと本を積んでいただく。そして、それを見かけた読書人が「おっ、何だあれは」と弊社の本に気づく(この時点では買わない)。さらに、数日後、書店を再訪してみると同じ本が同じ位置に積んであり、その読書人は本を手にとってパラパラめくる。で、気に入ったら買っていただく。これが、もっとも多い購入パターンであるような気がします。


 というわけで、みなさん、機会がありましたら、身近な方に「口コミ」で宣伝していただければ幸いです。


 まずは30日の宮台×仲正トーク&サイン会(三省堂書店神田本店)でお会いしましょう!


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2005年10月23日 (日)



 コメントをいただいたのに、レスが遅くなってしまいました。申し訳ありません。一昨日から昨日にかけて、引っ越しとその準備で電話が使えなかったのです。引っ越したといっても、住所は台東区谷中で変わらず、新しいアパートは前のところから100mくらいしか離れていません。自宅が会社ですから、もちろん会社も移転しました。笑


 それにしても、引っ越しの料金は不思議です。各社の見積りをとったのですが、けっきょくは当初14万円といっていた「勉強しまっせ」のサカイが、本当に勉強してくれて、半額の7万円となりました。そして、ファミリーのマッサージイス(4年くらい使用?)を業者に売ったら、3万円になり、けっきょく引っ越し費用は4万円ですみました。


 サカイのスタッフは、値段は安いが、きっちり仕事をしてくれました。中古マッサージイスは、どこにいくのでしょう。「伊香保の旅館あたりですか?」とたずねたら、業者の人はニヤリと笑っていました。


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2005年10月21日 (金)



 基本的には田中康夫・浅田彰著『ニッポン解散』の刊行記念イベントですが、宮台さんが参加するとのことで『限界の思考』の刊行記念もかねております。お誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください。



トークイベント「憂国呆談スペシャル」


「週刊ダイヤモンド」誌上で田中康夫氏と浅田彰氏が連載中の人気対談「続・憂国呆談」に、特別ゲストとして宮台真司氏が参加。3名による公開鼎談が行われます。


 本イベントは、『ニッポン解散~続・憂国呆談』(田中康夫&浅田彰著、ダイヤモンド社)と『限界の思考』(宮台真司&北田暁大著、双風舎)の発刊を記念して行われるものです。


【講演者】


田中康夫氏(作家、長野県知事、新党日本代表)


浅田 彰氏(京都大学経済研究所助教授)


特別ゲスト・宮台真司氏(首都大学東京准教授)


●日時:11月14日(月)18:30~20:00(開場18:00)


●会場:八重洲ブックセンター本店/8階ギャラリー


    〒104-8456 東京都中央区八重洲2-5-1


●定員:100名(先着順)※定員になり次第、締め切らせていただきます。


●参加費:無料


●お問合せ:03-3281-7797(八重洲ブックセンター)



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2005年10月21日 (金)



 尊敬する編集者・末井昭さんの「絶対毎日スエイ日記」(10月20日)に、「首相の靖国参拝賛否二分」という文章が書かれていました。以下、引用いたします。



 朝、朝日新聞を見て驚いた。1面に「首相の靖国参拝賛否二分 よかった42% すべきでなかった41%」なんじゃ、これは。近隣諸国があれだけ不快感を持っているのに、小泉の靖国参拝をよかったと言う人のほうが多いとは。本当なんだろうか。本当だとしたら、日本人はどうなってしまったんだろう。


 どういう「緊急の全国世論調査」をしたのか知らないけど、この記事でまた小泉支持者が増えることになる。それを計算した上での記事じゃないかと思ってしまう。もう朝日新聞も信用できなくなった。といっても、最近新聞をほとんど読んでいない。読む気もしない。



 私は、グーグルのニュースで同じ記事を読み、やはり驚きました。そして、末井さんが書かれていることと、ほぼ同じことを考えました。新聞を「読む気もしない」というのも同感です。


 さて、この世論調査からいえることは、「首相が靖国参拝をやめて、アジアの近隣諸国との国際関係を良好に保ったほうがいい」と思う人よりも、「アジアの近隣諸国が何を思おうと、首相が靖国に参拝したほうがいい」と思う人が多いということですね。もっと単純化していうと、「アジア外交」よりも「首相が戦没者を慰霊すること」が「国益」にかなっていると考えている人が多い、ともいえましょう。


 「日本人はどうなってしまったんだろう」と、私も思います。自虐史観だ自由史観だという議論をまったく抜きにしても、「国益」を考えれば「首相の靖国参拝」よりも「アジア外交」のほうが重要であることは、大企業が生産拠点をアジア諸国にシフトしていることや、六カ国協議の経緯を観察していれば、自明のことだと思うのですが。私には、「国益」の取り違えが起きている、というようにも見えます。


 首相の靖国参拝の賛否よりも、このような取り違えが起きる社会の仕組みが、私には気になります。来月の北田×仲正トークで、この問題に関するおふたりの意見を聞いてみましょう。


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2005年10月20日 (木)



 こういうポスターをつくりました。サイズはA4です。ポップも同じデザインです。この画像では読み取りにくいかもしれませんが、「世代交代!?」の下にちいさな文字で「真相は、本書を読んで確認してください」と書かれています。早とちりせぬよう、お気をつけくださいませ。


 いよいよ本日発売です!


 偶然ですが、デリダ没後1周年に刊行することになった、仲正さんの『デリダの遺言』も本日発売です。よろしくお願いいたします。


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2005年10月19日 (水)



 同書を電車で読み始めて、「あちゃー」とうなだれてしまいました。北田さんの「まえがき」の1ページ目に、いきなり衍字(えんじ。不必要な文字)があるではありませんか……。「対談で何の説明もなくもちいいていた……」とありますが、正しくは「もちいていた」です。恥ずかしいかぎりです。ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロードです。近々、webページに正誤表をつくります。みなさんもお読みになって、お気づきの点がありましたら、何なりとご教示くださいませ。


 いずれにしても、いよいよ明日発売です! 


 紀伊國屋書店新宿本店やブックファースト渋谷店、三省堂書店神田本店、ジュンク堂書店池袋本店などでは、明日より平積みにて販売される予定です。売場にいったら、ポスターかポップを見てくださいね!


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2005年10月19日 (水)



 『限界の思考』と『デリダの遺言』の見本が届きました。ここ数ヶ月の苦行(!?)など、あっさり忘れてしまえるような出来です。


 『限界の思考』については、「いかにも双風舎の本!」(『挑発する知』、『日常・共同体・アイロニー』、そして……、という意味で)というのが、手に取ってみた感想です。480ページの重厚感。まるでカバーのようなオビ。オビ写真で見られるふたりの謎のほほえみ(笑)。見かけは重厚だが、本文はライトな感覚(けっして軽薄という意味ではありません。年少者でも、とりあえずは読めるということです)。そして、分厚さの中に内容がぎっしり詰め込んであるにもかかわらず、税込1995円という価格。


 『デリダの遺言』については、いかにも遺言らしい(笑)、シックな色合いのカバー(はじめてツヤ消しPPを採用)。こじゃれた紙質のオビ。そのオビには、シックな外観を無視したような力強い文字。この本は「双風舎らしからぬ装丁」の本だといえます。さらに、初版は1500部しか刷らないのに、お買い求めやすい税込1890円という価格。


 グルメ雑誌のチョウチン記事みたいになってきたので、このへんでやめておきます。とにかく、まずは手にとってペラペラとめくってみてください。


 本日より出荷作業を開始して、都内の大きめの書店であれば、明日から店頭に並ぶと思います。ひとり出版社が一度に計7500部もの本を刷ってしまったので、出荷は2日間にわたっておこないます。流通の問題上、出荷元の東京都千代田区神田神保町に近い書店ほど、本が早く届きます。遠隔地の書店に本が並ぶのは、3~4日くらいあとになるかもしれませんが、ご容赦ください。


 都内の読書人であれば、10月30日に三省堂書店神田本店でサイン会を開催しますので、とりあえず買っていただき、それを会場に持ってきていただくか、会場で本を買えば、著者がその場でサインをしてくれます(ただし北田さんは欠席)。宮台さんと仲正さんの面白い話も聞けます。ぜひぜひご来場ください。


 5月ごろからネット書店でご予約いただいた読書人の方がた(推定150~200人)。また、発売の告知をしてから、さんざん待たせてしまった読書人の方がた。そして、たくさんの注文をいただいたのに、なかなか本が出荷できず、「おいおい、だいじょうぶかよ?」と思われたであろう書店人のみなさま。お待たせして申し訳ありませんでした。


 ようやく、やっと、みなさんの手に届けることができそうです。


 ご意見やご感想は、どしどし当ブログのコメント欄に書き込んでいただくか、アマゾンやbk1の書評欄に書き込んでください。ご自身のブログで感想を書かれた場合は、ぜひトラックバックさせてください。誤字や脱字、その他の問題点がありましたら、当ブログかメールにてお知らせいただければ幸いです。webページに訂正表をつくって、随時、掲載していきます(もちろん、ないのが一番なのですが……)。


 では、2点の本をつうじて、みなさんと出会えることを、心待ちにしております。


 


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2005年10月18日 (火)




 昨日、大学からの帰りに、朝日新聞社発行の「AERA」を買いました。前に買ったのはいつだったのだろう。思い出せないくらい前のことです。カンボジアで暮らす前(1990年以前)は、バリバリのジャーナリスト志望者だったので、ほぼ毎週この雑誌を買っていました。カンボジア滞在中は、テレビクルーなどに買ってきてもらうくらいでしたから、月に1度、読むか読まないか。3年前に帰国してからは、ほとんど買わなくなりました。


 理由は簡単です。つまらない。「週刊朝日」があって、「月刊論座」があって、なぜに「AERA」が必要なのかがわかりません。毎週買っていたころは、すくなくとも月に1度くらいは調査報道にもとづく記事がありました。スクープもありました。読んでいてワクワクするような記事が、しばしば掲載されました。


 いまはどうか? ほぼ壊滅ですね。今週号の記事をいくつかあげてみましょう。「増殖するメトセク男 おしゃれで仕事もデキて料理や家事もこなせる。ストイックなのか自分大好きなのか」。なんですか、これ。「女性を動かすコツ教えます 女性が多い職場は大変だと思われているが、達人はうまくやっている」。ヒマネタの極み。「私も週末自衛官 体験ルポ」。ルポにするネタがこれじゃーねぇ。「現代の肖像 ディープインパクト」。プロジェクトXと同様にネタ枯れで、ついに馬に手を出した!? 「シングルのマネー術」「育児しない夫の逆ギレ離婚」「ダイエット 常識の間違い」。女性週刊誌化をすすめているのか?


 ざっと読んで感じるのは、女性の読者をつかもうとモガいている現状。上記のとおり、女性週刊誌に任せておけばいいようなネタが、誌面の半分以上を占めています。新聞ではできなくて、「週刊朝日」で取りあげるのにはカタすぎる。かといって「月刊論座」では間があきすぎる……。だから、新聞紙面で取りあげた記事を、徹底的かつ「独自」に掘り下げて取材し、継続的に掲載する。それが「AERA」という雑誌の位置づけなのだと思っていました。


 いまの「AERA」には、そんな気風がまったく感じられません。「独自」さがないんです。どこの雑誌がやっても同じじゃん、という記事ばかり。ひさしぶりに、雑誌を買って、損をしたような気分になりました。やはり買わなければよかった……。


 念のため断っておきますが、「AERA」がどうしようもないということと、「朝日新聞」がどうしようもないということは、別の話しです。私は、朝日新聞に格別な期待をしているわけでも、幻滅をしているわけでもありません。いつか書きましたが、どの新聞もほとんど同じ顔に見えますし、どの新聞社が出している週刊誌も読む気がしません。つまり、朝日叩きなどというくだらぬことをするつもりは、微塵もないわけです。どれも似たり寄ったりなのですから、叩く理由がないんですね。


 どんな雑誌であれ、生き残りをかけて変容していくわけで、誌面が変容すれば読者層も変わっていくことでしょう。とはいえ、「AERA」の変容ぶりには、ちょっと悲しいものを感じたので、取りあげてみました。


 『限界の思考』と『デリダの遺言』の印刷・製本作業は、順調にすすんでいます。都内の大きめの書店であれば、10月20日の午後か夕方あたりから棚にならぶと思われます。『限界の思考』については、シャレを利かせたポスターをつくりました。貼られるであろう(ポップと同じで、送ったから貼られるとはかぎりません)と思われる書店は、追ってこのブログにて掲載します。ぜひ見にいってくださいね!


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2005年10月17日 (月)



 双風舎の本は、アマゾンでかなり売れています。別の言い方をすれば、総実売部数におけるアマゾンの取扱部数は、単店舗の書店単位でいえば3位か4位になります。チェーン店を単位にすると、ジュンク堂書店や紀伊國屋書店、三省堂書店、ブックファースト、リブロなどが上位となりますが、アマゾンはそれらのチェーン店に肉薄するくらい、弊社の本を売ってくれています。


 売れ筋ですと、事前予約可能な商品として扱ってくれるわけですが、刊行前にしろ刊行後にしろ、けっこう気になるのは「順位」です。どのような仕組みで順位を決めているのかはよくわかりませんが、単純にネットで売れているかどうかの指標にはなりますから。


 ところで『限界の思考』の順位。まだ予約の段階なので、何千位あたりをいったりきたりして、一時は1万何千位になっておりましたが、いまの順位は780位。書影の写真を更新したあたりから、ぐっと順位があがりました。だからといって、一喜一憂するわけでもないのですが、宮台さんと北田さんの著書リストで、刊行前なのに「もっとも売れている本」となっているのは、やはり嬉しいですね。いつかは数十万位になってしまうのでしょうが、それでも「売れそうだな」という期待の根拠にはなるデータです。ちなみに『日常・共同体・アイロニー』は、ただいま16085位。


 ネット書店といえば、弊社の第一弾『挑発する知』が、2003年11月14日のbk1総合ランキングで1位になったことがあります。発売前でした。同書はただいま5刷で、総発行部数11500部。


 『限界の思考』は、どこまで走ってくれるのでしょうか!? いや、どこまでも走ってもらいたいものです。笑


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2005年10月17日 (月)



 と、このブログであやまっても仕方がないのですが、先々週の月曜日はあまりにも出版業が忙しく、大学の講義に穴をあけてしまいました……。何日も徹夜がつづき、ゲラが何百枚もたまり、講義のことをすっかり忘れていた、というのが実情です。これを読んでいる生徒のみなさん、ほんとうにごめんなさい。


 今日は、「なぜ人を殺してはいけないのか」というテーマで講義をやろうと思い、いろんな本をパラパラとめくりました。TBSの「ニュース23」でこのネタが話題になったのは、みなさんもご存じのことでしょう。なぜ「経済学特殊講義」でそんなネタをやるのかといえば、カンボジアの社会経済を学習する一環であり、大虐殺を検討するための土台をつくるためにやるのだといえます。私は、このテーマを読み解くために、カンボジアで長期滞在したと言い切ってもいいくらい、興味のあるテーマであり、難解なテーマでもあります。


 細かいことは別の機会に書きましょう。いろんな方がこのテーマで書かれているのですが、かなりスッキリとまとめてあるのが、『[よのなかのルール]』所収の「なぜ人を殺してはいけないのか」という宮台さんの文章でした。大学生にこのネタをふる際のたたき台にするのには、うってつけの文章です。


 では、すこし仮眠をしてから、大学にいってきます!


 追記。武田さんのブログを読んでいて思い出したが、そういえば先週末の「ジャーナリストセミナー」も欠席してしまった……。宮台思想塾も3回くらい欠席してしまった……。まあ、2冊一度に本をつくれば、そんな状況もやむなしと自己暗示をかけていますが、11月からはふんどしを締め直そうと思います。武田さん、宮台さん、ごめんなさい。


 今日は、あやまってばかりです。


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2005年10月16日 (日)



 すでに書きましたが、『デリダの遺言』の初版は1500部でした。しかしながら、事前注文が1500部を超える見通しなので、配本前に500部ほど重版しました。こうなってくると、用紙・印刷・製本のコストを考えれば、「初版で2000部、刷っておけばよかったじゃん」という話になります。


 とはいえ、一般の版元が取次経由で「配本」しているのとは事情が異なり、弊社は書店から注文があった部数だけ出荷しています。つまり、一般の版元ですと、取次の仕入窓口にいって、「こういう本を出します。この本は、こんな素晴らしい本なので、たくさん配本してください。500部ほどお願いします」などと担当者に依頼します。そして、数日後に電話をすると、「あの本の配本部数は400部です」と担当者が教えてくれます。


 拙ブログでもたびたび触れましたが、この取次配本はくせ者です。どこにどれだけ新刊を配本するのかを決めるのは取次であり、配本先のデータはカネを出さないともらえません。ようするに、ブラックボックスのなかに本を放り込むようなものであり、当然ながら配本した商品を必要としない書店もあります。「こんな本を配本されても、ウチでは置けないよ」となる。大先輩であるトランスビューや弊社の受注方式ですと、基本的には「その本を置きたい」という書店のみに商品が配本されます。


 受注数がどれくらいになるか、事前に想像したうえで初版の部数を決めます。想像するときには、著者のこれまでの本の動きやつくった本の内容なども含めて検討するわけですが、なによりも怖いのは刷りすぎで在庫が余ることです。余れば、倉庫代がかかってきます。上記のような、あまり無駄のない受注方式なので、返品はすくないのですが、それでも返品が来れば、その分の倉庫代がかかる。とりわけ、ずーっと売れなかったら、在庫分の諸経費(用紙・印刷・製本など)がすべて負の遺産となってしまう……。


 創業1年目は、そういったことがよくわからず、景気よく本を刷っていました。結果、在庫の山となり、印刷屋への支払だけが残りました。これを教訓に2年目から、勝負をかける本以外は、必要最小限の部数しか刷らないことにしました。当たり前といえば、当たり前ですね。つまり、いろんなことを考慮しつつ、必要最低限の部数を初版の刷り部数にするわけです。


 で、いろいろなことを考慮しつつ、初版部数を確定する期限がおとずれ、印刷屋に刷り部数を告げます。今回の場合、部数を告げる直前までの受注数は1300強でした。「まあ、200部くらい余っていればいいだろう」と考えたわけです。ところがその後、余るはずの200部についても注文が入りました。このままだと初版をすべて出荷してしまい、もし補充や追加があった場合に対処できない。というわけで、急遽、500部を増刷したのです。


 「読みが甘いなあ」と思われても仕方がありません。「2000部にしておけば、だいぶ経費が安くなったのに……」という後悔も、すこしだけあります。それでも、初版1500部で正解だった、という思いを強くもっています。私が想像した『デリダの遺言』の事前注文数は1500部であり、それ以上の受注については「運がよかった」からいただけた、などと思ったりします。500部ほど増刷したからといって、それがすべて売れるかどうかはわかりません。しかし、500部くらいであれば、弊社でも売れなかったときのリスクをかぶれる、ということになりましょうか。


 いずれにせよ、こうして慎重に本を刷ってはいるものの、じゃんじゃん売れて、仲正さんの思想ができるだけ多くの人に伝わることを願ってやみません。ぜひご一読を!


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2005年10月13日 (木)



 まず、サイン会のお知らせです。10月20日に発売される宮台真司・北田暁大著『限界の思考』と、仲正昌樹著『デリダの遺言』の刊行を記念して、ミニトーク&合同サイン会を実施します。残念ながら北田さんは欠席とのこと。よって、宮台さんと仲正さん(『日常・共同体・アイロニー』の組み合わせ!)のトークとサイン会になります。『限界の思考』については、事前に北田さんからサインしてもらった本を会場に用意します。それで、会場で同書を購入していただいた方については、既に書いてある北田さんサインの隣りに、宮台さんがサインをする、という段取りです。詳細は以下のとおり。



『限界の思考』『デリダの遺言』刊行記念


宮台真司×仲正昌樹トーク&サイン会


日時:10月30日(日) 18時30分~20時(18時開場)


場所:三省堂書店神田本店8階特設会場


参加条件:要予約先着100名、参加費500円(当日)


予約・問合せ:三省堂書店神田本店 03-3233-3312(代表)


●サイン会参加ご希望のお客様は10月20日に発売になる『限界の思考』または『デリダの遺言』を当日お持ちください。当日会場でも販売しております。


●なお、『限界の思考』の共著者二名分のサインをご希望の方は、当日会場にて販売する北田暁大さんのサイン入り書籍をお求めの上、サイン会にご参加ください。事前にお買い上げされた書籍とのお取替えはいたしかねますのでご了承ください。



 つづいて、トークセッションのお知らせです。9月11日に1回目をやった仲正さんと北田さんの連続トーク(全3回)の2回目となります。「リアル」や「真実」を追求していくと、ロマン主義に突き当たること。メディアのなかに潜むロマン主義。わかりやすい言説と政治について。そういったことが、議論されるかと思います。詳細は、以下のとおりです。



仲正昌樹×北田暁大トークセッション


「わかりやすいことは、いいことなのか?―メディア・政治・ロマン主義―」


日時:11月13日(日)16時~18時


場所:三省堂書店神田本店8階特設会場


参加条件: 要予約先着100名、参加費500円(当日)


予約・問合せ:三省堂書店神田本店 03-3233-3312(代表)



ぜひぜひご参加ください!


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2005年10月12日 (水)



 『限界の思考』のオビ付きです。タイトル「限界の思考」の「の」の真ん中あたりから下が、すべてオビです。ちなみに、宮台真司・宮崎哲弥著『エイリアンズ』(インフォバーン)のオビよりも、37mmくらい高いです(オビの高さ自慢をしても、しょうがありませんね)。撮影した時期は、昨年の9月。撮影場所は、紀伊國屋ホール。トークセッションがおわってから、おふたりに客席に座っていただいて撮影しました。カメラマンは、いつもお世話になっている横須賀洋さんです。鈴木弘輝さんにトークの司会をお願いしました。この日のトークは予想以上の大入りで、補助席が出ていたような気がします。


追記。昨日、無事に『限界の思考』の編集作業が終了しました。あとは、印刷と製本が順調に進むことを祈るのみ。『限界の思考』の事前注文は5000部なので、初版6000部。平積みにしていただける書店にはポップを配布し、30部以上の注文でA4ポスターも配布します。メッセージも画像も、装丁とはひと味ちがいます。お楽しみに。一方、『デリダの遺言』は事前注文が1300前後なので、初版は1500部。こちらも平積み書店には、べらんめい調のメッセージ(by 編集)が記されたポップを配布します。いずれも、「配布を希望する書店」に対して、新刊とともに送ります。


 ポップやポスターについては、出版社がつくって配布しても、書店が使わないこともありますね。もちろん使う使わないは、書店の自由です。最近は、センスのいい自前のポップもたくさんありますから。とはいえ、双風舎ではポップとポスターを1枚ずつ、自宅のインクジェットプリンターで印刷しているので、けっこうコストがかかっています(印刷屋で刷れば割安になる、という手前くらいの微妙な枚数なんです)。ですから、「ほしい」と手を挙げていただいた書店に対して、ポップなどを配っています。


 ポップについては、零細出版社がそんなもんをつくって書店に配る必要はない、と思われる方もいることでしょう(おそらく、零細の具合が似ている同業者さんは、そう思っているかもしれません)。私も、すべての本のためにポップをつくっているわけではありません。「これは売りたい!」と思う本を出すときに、つくっています。従業員がひとりで、かつコストも手間もかかるのに、ポップをつくるのは、「売りたい!」(正確には、「読んでもらいたい!」)という思いがある一方で、その手間がけっこう楽しかったりするからです。ポップには、本のオビやカバーだけでは伝えきれなかったメッセージを記すことができる。はっきりいって、販促目的が半分、趣味が半分といったところです。


 で、本が発売になって、書店で平積みにされて、そこにポップが立っていたりすると、気分が盛り上がったりします。『挑発する知』など、発売してから1年以上経過しても、ポップを立て続けてくれた書店もありました。そういう書店には、用事がなくたって、何度も何度も足を運んでしまいます。まさに自己満足の極みです。


 ポップをつくっていて疑問に思うのは、他社はどういう基準でポップをつくっている(つくっていない)のか、ということ。あと、書店はどういう基準で出版社から送られてきたポップを使う(使わない)のか、ということ。弊社の場合は、基本的に「いりますか?」と書店にたずね、「いります」と答えた書店にポップを配っているので、使用率は高いような気がします。しかし、仮にすべての本にポップがついて書店に送られてきたら、それはそれで辟易してしまうでしょうね。 


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2005年10月11日 (火)



 まずは『デリダの遺言』をオビ付きで。とはいえ、オビが白色であるにもかかわらず、枠の付け方がわからないので、下のほうが「透明本」みたいになってしまいました。すいません。


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2005年10月11日 (火)



 さきほど日記を書いたのだが、保留にしたまま別の仕事をしていたら、書いているのを忘れてプラウザを閉じてしまった……。今後は、秀丸で一度書いてから、webにアップすることにしよう。


 本日も『限界の思考』の最終チェックで出張校正。時間にゆとりのあるときは、初校や再校、そして青焼きのチェックを仕事場でおこなう。だが、今回のようにバタバタしているときは、印刷するギリギリの段階まで内容をチェックする必要が生じる。で、印刷屋にかようことになる。これが出張校正。


 一般的な書籍のオビは、製本屋の製本機で自動的に巻かれるものだが、『限界の思考』はオビが大きいので、人力で巻くらしい。つまり、通常の本よりも製本に時間がかかる。発売日は決まっているので、そこから逆算すると、『限界の思考』は今日中にすべての確認作業を終了しなければならない。だから出張して校正をする。


 『限界の思考』の内容について少々。この本の製作は、「A.編集がトーク内容を起こす→B.著者が加筆・修正・削除をする→C.著者校を編集が整理する→D.入稿」というかたちで進められた。本文の小見出しについては、Aの段階で私がつけた。私は小見出しを、読者の読みやすさを考慮しつつ、また内容にも配慮しつつ、適当なページごとに(なかば機械的に)つけている。ところが、拙ブログで知らせたとおり、著者のふたりの加筆量は、予想をはるかに超えた分量であった……。そうなると、加筆部分にも小見出しをつけたほうがよいのではないか、と思えてくる。だがしかし、以下の理由で、加筆部分に新たな小見出しをつけなかった。第一は、本文を読めば、どの小見出しの部分に筆者が加筆をしたのかが一目瞭然なので、「この部分は筆者が加筆した」ということを筆者からのメッセージとして、そのまま届けるのもよいのではないか、と思った。第二は、加筆前でも小見出しの分量が多いのに、これ以上ふやしてしまってよいのかどうかという迷い。第三は、ゆとりのない作業状況であったことから、新たな小見出しをつけている時間が、物理的にとれそうになかったこと。まあ、第三の理由が「主」で、第一と第二の理由は「言い訳」のような感じに受け取られよう。とはいえ、加筆部分に小見出しをつけるべきかどうか、最後まで迷ったのは事実。


 脚注についても、心残りがある。膨大な加筆分には、当然ながら脚注をつけるべき単語もたくさん出てきた。しかし、一部の単語については、脚注をつけたかったのだが、時間切れでつけられなかった。つけられなかった単語については、重版で対応していこうと思う。


 どの本も、「ああしておけば、よかった……」という思いが残る。その思いを教訓にして、次の本に活かしているつもりなのだが、ふたたび「ああしておけば……」となってしまう。まさに試行錯誤の連続なのだが、若輩者の編集屋に付きあわされている著者や、一応の完成品を手にとる読者にしてみれば、試行錯誤ではたまったものではあるまい。申し訳なく思っている。


 いずれにしろ、『限界の思考』にかんしては、上記のような問題点を差し引いても、十分にあまりがあるだけのモノができたと確信している。480ページにわたる分厚い記述により、低迷する現代思想業界に風穴をあけられればと願っている。『日常・共同体・アイロニー』のアマゾンの書評のなかで、「対談本体は、部分的に面白い箇所もあるものの、無駄に長過ぎ」というものがあった。まあ、それは読者の論理としては、「あり」の評価であろう。私は、読者の論理を尊重しつつ、それよりも著者の論理を優先して本をつくっている。すなわち、著者が言いたいことは、本のなかですべていってもらう、ということだ。著者の言いたいことが、私の言いたいことでもあり、それを伝えたいから、私は本をつくっている。活字商品として送り出すための最低限の対処はするものの、基本的に双風舎の本は、「著者の言いたい放題」である。そういう意味で、手応えのある本ができたなあ、とつくづく思う。


 おかげさまで、事前注文は5000部を超えた。アマゾンやbk1での事前予約も好調。あとは、満を持して刊行するのみ。


 『デリダの遺言』については、ちょうどデリダの没後1周年にあたる時期に発売できる。これも何かの縁なのか。この本は、仲正さんによる、デリダへの鎮魂歌だともいえる。


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2005年10月 6日 (木)



 印刷所に超速攻でゲラを出してもらったり、私の目の前でKさんにゲラを校正してもらうなど、みなさんのご協力により、第一章の遅れをどうにか取り戻した。明日、印刷所で出張校正をやって、問題がなければ、原稿は私の手から離れる。長かったなあ。本日、カバーやオビ、表紙のデータを入稿した。オビの仕上がりが楽しみ。


 『デリダの遺言』は、私がやるべき作業は、ほぼ終了。あとは本文の青焼きとカバーの色校をチェックすれば、見本ができるまで待つのみ。


 以上のような進み具合なので、いずれの本も、予定どおり10月20日に配本することができそうだ。


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2005年10月 2日 (日)



 私のミスに端を発する事情により、『限界の思考』の第一章本文を、約半分くらい差し替えることになった。再校まで出ていたが、これでふたたび初校からやりなおし。こういうときは、焦っても仕方がない。どういう行程で作業を進めれば、もっとも短期で遅れをリカバーできるか、をじっくり考える。まあ、なんとか間に合うでしょう。分量も24ページくらい増えて、計480ページになりそう。


 何度もゲラを読んでいるが、当初考えていたように高校生を読者対象とするのは、ちょっとむずかしそうだ。大学生以上なら、すこしずつ、ゆっくり読めば、何とかなると思う。というか、つくった側としては、この本はおもに、大学生に読んでもらいたいと思っている。


だから、かなり無理をしてでも、480ページで税込1995円の値段設定は死守したいところ。


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2005年10月 1日 (土)



 ゲラの読みすぎで、ボロボロになりつつ、休憩時間にネット回遊をしていたら、一昨日お会いした白田さんがらみの文章を発見。


 表題のおふたりについて、山形浩生さんが書いています。導入部分が白田さん、本論が室井さんです。面白いので、とりあえず読んでみてください。



 メディアリテラシーの練習問題;室井尚の奇妙な反・嫌煙運動プロパガンダ論


 http://cruel.org/other/smoking.html



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