双風亭日乗

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2005年10月21日 (金)

首相の靖国参拝について



 尊敬する編集者・末井昭さんの「絶対毎日スエイ日記」(10月20日)に、「首相の靖国参拝賛否二分」という文章が書かれていました。以下、引用いたします。



 朝、朝日新聞を見て驚いた。1面に「首相の靖国参拝賛否二分 よかった42% すべきでなかった41%」なんじゃ、これは。近隣諸国があれだけ不快感を持っているのに、小泉の靖国参拝をよかったと言う人のほうが多いとは。本当なんだろうか。本当だとしたら、日本人はどうなってしまったんだろう。


 どういう「緊急の全国世論調査」をしたのか知らないけど、この記事でまた小泉支持者が増えることになる。それを計算した上での記事じゃないかと思ってしまう。もう朝日新聞も信用できなくなった。といっても、最近新聞をほとんど読んでいない。読む気もしない。



 私は、グーグルのニュースで同じ記事を読み、やはり驚きました。そして、末井さんが書かれていることと、ほぼ同じことを考えました。新聞を「読む気もしない」というのも同感です。


 さて、この世論調査からいえることは、「首相が靖国参拝をやめて、アジアの近隣諸国との国際関係を良好に保ったほうがいい」と思う人よりも、「アジアの近隣諸国が何を思おうと、首相が靖国に参拝したほうがいい」と思う人が多いということですね。もっと単純化していうと、「アジア外交」よりも「首相が戦没者を慰霊すること」が「国益」にかなっていると考えている人が多い、ともいえましょう。


 「日本人はどうなってしまったんだろう」と、私も思います。自虐史観だ自由史観だという議論をまったく抜きにしても、「国益」を考えれば「首相の靖国参拝」よりも「アジア外交」のほうが重要であることは、大企業が生産拠点をアジア諸国にシフトしていることや、六カ国協議の経緯を観察していれば、自明のことだと思うのですが。私には、「国益」の取り違えが起きている、というようにも見えます。


 首相の靖国参拝の賛否よりも、このような取り違えが起きる社会の仕組みが、私には気になります。来月の北田×仲正トークで、この問題に関するおふたりの意見を聞いてみましょう。


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コメント

chでは、中国・韓国・北朝鮮を「特定アジア」と呼んでいますよね。アジア全体が靖国参拝を非難しているわけではなく、台湾やインドネシアなどは何も抗議していないためです。台湾は中国との関係上、対日政策を同じにできない事情があることは読み取れているかどうかは謎です。しかも、第二次世界大戦の影響がどのようにあったのか。インドネシアなどは、日本が負けたので、「ヨローッパ諸国からの解放」の面がたまたま強かっただけですし。ただ、報道の仕方、あまりにも内政干渉のような騒ぎ方に嫌気がさした「参拝賛成」も多かったんじゃないだろうか

投稿: hatesbtetuya | 2005/10/21 11:21:37