双風亭日乗

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2006年1月26日 (木)

日中関係を悩みぬく



弊社刊『冷戦文化論』の著者である丸川哲史さんが、『日中100年史』(光文社新書)を刊行されました。


なぜ日本人は、中国の歴史的な評価について、混乱しつづけてきたのか。そのことを、日本と中国の100年にわたる関係からあきらかにするのが、同書のねらいだと思います。


丸川さんは、いつも悩んでいます。中国、台湾、韓国、沖縄、文学、そして日本について、悩んでいます。


研究者なのだから、研究対象について悩むのは当たり前だ、と思われるかもしれません。でも、そういう悩みを絶えず持つ人は意外に少なくて、学内政治やら就職やらといった、研究とは関係のないところで悩んでいる研究者がけっこう多い。


就職については仕方ないとしても、学内政治に心血を注いでいる研究者(ではなく、ただの教員)の存在を知るたびに、「大学の先生って、何よ?」と私は思ってしまいます。


そんな悩める研究者ぶりに惚れこみ、「早稲田文学」に連載されていた「冷戦文化論」を刊行したいなあと思いました。


あと、現代の日中関係を悩みつつ考える鍵として、竹内好の思想を活用できないかという丸川さんの姿勢にも共鳴しています。


日中関係を悩みぬいた(悩みぬいている)丸川さんだからこそ書ける、日中100年の歴史。ぜひご一読ください。


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