双風亭日乗

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2006年6月30日 (金)



2006年6月28日付け日本経済新聞夕刊の「目利きが選ぶ今週の3冊」で、井上章一さん(風俗史家)が『チマ・チョゴリ制服の民族誌』を選んでくれました。ピーター・ブラウン著『古代から中世へ』(後藤篤子訳、山川出版社)が三つ星、斎藤環さんと酒井順子さんの共著『「性愛」格差論』(中公新書ラクレ)も三つ星で、チマ・チョゴリは堂々の五つ星です!


以下、井上さんによる書評を引用します。



時代の証言者掘り起こす


いわゆる朝鮮学校の女生徒立ちは、チマ・チョゴリとよばれる制服で学校へかよっている。通学服で、自分たちの民族性をしめしてきた。


もっとも、伝統的なチマ・チョゴリが、そのまま踏襲されているわけではない。現代的な洋装にもなじむよう、それらはあらためられている。


男子生徒たちの制服は、日本のそれとかわらない。民族性は、もっぱら女性とが着る服であらわされている。そこに、民族性の表現は女性の役割だとみなす、男性社会の要請を読み取ることは、たやすかろう。


しかし、チマ・チョゴリの制服化を、男たちがおしすすめた形跡はない。それは、一九六〇年代はじめごろの朝鮮学校で浮上した。帰国運動の高揚で民族精神にめざめた女教師や女生徒が、自発的に着用しだしたのである。それまでは、朝鮮学校でも、セーラー服が制服だとされていた。


著者は、六〇年代初頭にチマ・チョゴリを着はじめた女性をさがしだし、当時の様子をほりおこす。その取材ぶりは、たいへん刺激的である。民俗と性別役割のありように興味のある人なら堪能できることをうけあおう。文章も若々しい。(井上章一)


※以上、日本経済新聞、2006年6月28日付け夕刊より引用



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2006年6月29日 (木)



昨日、新宿・歌舞伎町で、コスプレ声ちゅんと木村三浩(一水会代表)、そして宮台真司さんによる鼎談の司会をやってきました。


9月に刊行される声ちゃんの写真集に掲載するための鼎談とのことです。


この不思議なメンバーで、愛国心や天皇、戦争、憲法、若者などについて語り合いました。けっこうおもしろかったです。


声ちゃんのブログに、昨日の写真があります。


→ http://holiday29.keyblog.jp/blog/a/10019442.html


なぜ私が司会をやったのかは……、よくわかりません。(笑)


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2006年6月28日 (水)



お近くの書店で『バックラッシュ!』を見かけましたか?


弊社の流通は、三つの形態に分かれています。


ひとつは、直取引。いまやアマゾン(大阪屋)と図書館流通センター(TRC)、ブックサービスの三社だけとなってしまいましたが、つづけています。ふたつめは、人文・社会科学書流通センター(JRC)という取次をとおすかたち。みっつめは、JRCからさらに鍬谷書店という取次、そして大手取次をとおすかたち。


ひとつめとふたつめのかたちですと、配本する日またはその翌日には、ほとんどの書店に本が届きます。みっつめのかたちになると、書店に届くまで、だいたい1週間くらいかかってしまいます。


アマゾンの倉庫には、27日に入っておりますので、順次発送がはじまると思われます。そういえば、コメント欄にbk1とアマゾンを比較するご意見がありましたね。弊社は双方と直販で付き合っているので、〈弊社→アマゾンまたはTRC〉納品スピードに変わりはありません。そこから先は、両社の対応次第といったところです。


ちなみに、TRCの子会社となってからのbk1には、申し訳ないのですが事前予約で本を売る意欲があまり感じられなくなりました。ですから、今回も事前予約を受け付けていたのはアマゾンだけでした。弊社の書籍についても、刊行から半年間のみの取り扱いであり、それ以降は売ってくれません。まあ、そういう契約をしているわけですが、こちらから継続して販売してもらうべく問いかけても、なかなか対応してくれないのです。


そんなわけで、弊社とbk1との関係は、けっしてスムーズだとはいえません。ですから、どうしてもネット書店に関しては、アマゾンを重視して本を売らざるを得ないのです。


さて、昨日は神田神保町の書店にいってきました。


【三省堂書店神田本店】


 1階に平積み。4階はポップ付きで1カ所平積み、レジ横では六面平積み! あざ~す!


【書泉グランデ】


 5階に平積み。


【東京堂書店】


 1階に平積み。


書店人のみなさん、ありがとうございます。


最後にひとつ、読者のみなさんにお願いです。『バックラッシュ!』に誤字・脱字・誤植などありましたら、拙ブログかキャンペーンブログでご指摘いただければ幸甚に存じます。重版(がかかると信じつつ)のときに訂正させていただきます。よろしくお願いいたします。


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2006年6月27日 (火)



パチ漫の本義である「『同じだけど違う』を狙いつつ、同時に『違うんだけど同じ』」を狙いつづける、かわかずお先生の作品集です。けっしてパロディ漫画ではありません。パチ漫です。



パチ漫―かわかずお作品集

パチ漫―かわかずお作品集





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2006年6月27日 (火)



昨日、いくつかの書店を訪ねてみました。


昨日午後に書店入りしたというのに、すでに平積みしてくれている書店ばかりで嬉しくなりました。


【ジュンク堂書店池袋本店】


 1階に平積み。4階は2カ所に平積み。5階は平積み準備中。


【リブロ池袋本店】


 地下1階にポップ付きで平積み。3階は2カ所に平積み。


【紀伊國屋書店新宿本店】


 1階に平積み。3階の北原みのりさんによる選書フェアで平積み。5階は2カ所に平積み。


【ブックファースト渋谷店】


 1階に12面で陳列(スバラシイ!)。4階ではレジ前に4面平積み。


誠にありがたいことです。


ひとつの本を書店がどのように扱うのか。棚差しにするのか、平積みにするのか、そのまま取次に返すのか……。こればっかりは、フツーの出版社にはコントロールできません。とりわけ零細出版社には。


まあ、某宗教団体のように信者の購買力を元手に平積みにさせたり、教主の威信のために棚を買い取って平積みにさせるということもありますが、それは特例でしょう。


書店の棚、とりわけ人文書の棚を見ていると、なんとなく書店人と出版社との関係性が見えてきたりします。


たしかに、売れる本かどうかということを最大の基準にして、本の置き方を考える書店も多いかと思います。当たり前といえば当たり前ですね。でも、そうではなく、書店人と出版社との関係性によって本の置かれ方が決まってきたりもします。


そういう意味では、直販をしばらくつづけたことは、たいへんよい効果をもたらしたと思います。受注から納品、そして精算まで、書店の担当者とがっつりスクラムを組まないと、直販は成立しませんからね。訪ねたことのない東京近郊以外の書店であっても、けっこう担当者とは連絡を密に取り合います。営業担当がいれば、その方が書店をまわればいいのですが、ひとり出版社はそうはいきません。だから、ひとり出版社が取次経由で本を流していると、ほとんど書店とコンタクトをとらないということもあり得ます。とりあえず弊社は、そうならなくてよかったです。


いずれにしても、『バックラッシュ!』を平積みにしていただいている書店への恩返しは、本が売れることにつきます。ですから、この本に関しては、いろいろとパブリシティもがんばろうと思っています。


拙ブログを読んでいるみなさん。もし書店で平積みの『バックラッシュ!』を見かけたら、コメント欄で教えていただけますか。とりわけ東京以外の状況は、あまりよくわからないので、よろしければお願いいたします。


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2006年6月26日 (月)



ようやく、どうにか、ここまで来ることができました。


お世話になった執筆者のみなさん、企画で世話になったみなさん、ブログ読者のみなさん、書店人のみなさん、そして読書人のみなさん、ありがとうございます。


そして、読書人のみなさんには、ぜひ『バックラッシュ!』をお買い求めいただき、キャンペーンブログや拙ブログにて内容について大いに議論しようではありませんか。第三の道を、ともに探ろうではありませんか。


なんかアジ文みたいになってきたので、このへんでやめときましょう。(笑)


弊社の書籍は、注文をいただいた書店のみに配本するので、全国津々浦々に行き渡るわけではありません。


昨日リストアップした書店は、双風舎の本を積極的に売ってくれる、弊社にとってたいせつな書店ばかりです。


お近くの書店に『バックラッシュ!』がない場合は、アマゾンドットコムに注文していただければと思います。書店で注文するよりも、同書が早く手元に届くと思います。しばらくは在庫を切らさぬように注意しておきますので。


それではみなさん、『バックラッシュ!』をどうぞよろしくお願いいたします。


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2006年6月25日 (日)



たいへんお待たせいたしました。


『バックラッシュ!』は明日に配本となります。


東京近郊の書店の書店では、明日から店頭に並ぶと思われます。


とはいえ、東京からの距離が遠くなるほど、本が書店に届く時間は長くなってしまいます。ご了承ください。


以下、『バックラッシュ!』を5冊以上発注していただけた書店名を、順不同でリストアップしておきます。時間がなくて、地域別にはなっておりません。


写真は、書店用のPOPに囲まれた『バックラッシュ!』でございます。


では、なにとぞよろしくご購入いただければ幸いです。



紀伊國屋書店新宿本店


紀伊國屋書店新宿南店


紀伊國屋書店入間丸広店


紀伊國屋書店梅田店


紀伊國屋書店川越店


紀伊國屋書店川崎店


紀伊國屋書店北千住店


紀伊國屋書店さいたま新都心店


紀伊國屋書店笹塚店


紀伊國屋書店札幌店


紀伊國屋書店渋谷店


紀伊國屋書店高槻店


紀伊國屋書店徳島店


紀伊國屋書店新潟店


紀伊國屋書店弘前店


紀伊國屋書店本町店


紀伊國屋書店松山店



ジュンク堂書店明石店


ジュンク堂書店池袋本店


ジュンク堂書店梅田店


ジュンク堂書店大分店


ジュンク堂書店大阪本店


ジュンク堂書店大宮店


ジュンク堂書店鹿児島店


ジュンク堂書店京都BAL店


ジュンク堂書店京都店


ジュンク堂書店三宮駅前店


ジュンク堂書店三宮店


ジュンク堂書店新宿店


ジュンク堂書店住吉店


ジュンク堂書店仙台店


ジュンク堂書店仙台ロフト店


ジュンク堂書店天満橋店


ジュンク堂書店名古屋店


ジュンク堂書店難波店


ジュンク堂書店西宮店


ジュンク堂書店姫路駅前店


ジュンク堂書店広島店


ジュンク堂書店福岡店



三省堂書店大宮店


三省堂書店下北沢店


三省堂書店新宿西口店


三省堂書店新都庁店


三省堂書店千葉SOGO店


三省堂書店八王子店


三省堂書店神田本店


三省堂書店明大駿河台店


三省堂書店有楽町店



ブックファースト渋谷経由あべちか店


ブックファースト渋谷店


ブックファースト渋谷経由宝塚店


ブックファースト渋谷経由なんばウォーク店


ブックファースト渋谷経由六甲店


ブックファーストアトレ大森店


ブックファースト梅田店


ブックファースト神田駅前店


ブックファースト銀座コア店


ブックファースト新宿ルミネ1店


ブックファースト新宿ルミネ2店


ブックファーストルミネ川越店



青山ブックセンター自由が丘店


青山ブックセンター本店


青山ブックセンター六本木店



くまざわ書店オペラシティ店


くまざわ書店蒲田店


くまざわ書店錦糸町店


くまざわ書店桜ヶ丘店


くまざわ書店つくば店


くまざわ書店八王子店


くまざわ書店相模大野店



啓文堂書店吉祥寺店


啓文堂書店九段下店


啓文堂書店渋谷店


啓文堂書店多摩センター店


啓文堂書店八王子店


啓文堂書店府中店


啓文堂書店三鷹店



文教堂書店市谷店


文教堂書店渋谷店


文教堂書店本店



有隣堂厚木店


有隣堂アトレ恵比寿店


有隣堂アトレ新浦安店


有隣堂アトレ目黒店


有隣堂藤沢店


有隣堂本店


有隣堂大和店


有隣堂横浜西口店


有隣堂ヨドバシAKIBA店


有隣堂ルミネ横浜店



旭屋書店池袋店


旭屋書店京都店


旭屋書店天王寺Moi店


旭屋書店なんばCITY店


旭屋書店船橋店


旭屋書店銀座店


旭屋書店本店



あおい書店品川店


あおい書店高田馬場店


あおい書店上大岡店


あおい書店川崎店


あおい書店中野店



丸善丸の内店


丸善名古屋・栄店


丸善新宿エステック店


丸善シンフォニービル店


丸善仙台アエル店


丸善茶の水店


丸善福岡ビル店


丸善津田沼店


丸善立教店



リブロ池袋店


リブロFC駒沢店


リブロ青山店


リブロ昭島店


リブロ浅草店


リブロ池袋パルコ店


リブロ宇都宮南店


リブロ梅田阪神店


リブロエキュート大宮店


リブロ江坂店


リブロ大分さわだ店


リブロ大森店


リブロ春日井店


リブロ金沢店


リブロ川越店


リブロ吉祥寺店


リブロ錦糸町店


リブロ国領店


リブロ熊本店


リブロ久留米店


リブロ港北東京SC店


リブロ汐留シオサイト店


リブロ汐留パート2店


リブロ渋谷店


リブロ新所沢店


リブロ仙台和泉店


リブロ田無店


リブロ調布店


リブロつくば店


リブロ名古屋店


リブロ八尾店


リブロ阪神西宮店


リブロ東池袋店


リブロ東戸塚店


リブロ東松山店


リブロ光が丘店


リブロひたちなか店


リブロ広島店


リブロ福岡西新店


リブロ別府店


リブロ町田店


リブロ松本店


リブロ水戸店


リブロ南町田店


リブロりうぼうBC店



書泉グランデ


書泉西葛西店


書泉ブックタワー


書泉ブックドーム


八重洲ブックセンター


大垣書店烏丸三条店


大垣書店高槻店


弘栄堂書店吉祥寺店


ジョイナス栄松堂書店


談・文教堂書店新大阪店


文真堂書店太田店


文真堂書店前橋店


放文社


芳林堂書店津田沼店店


芳林堂書店高田馬場店


精文館書店


フタバ図書TERA店


ウィメンズストアゆう


平坂書房


ブックデポ書楽


東京堂書店


往来堂書店


オリオン書店ノルテ店


オリオン書店ルミネ店


あゆみブックス田町店


あゆみブックス早稲田店


アヴァンティBC


書原霞ヶ関店


書原杉並店


戸田書店静岡本店


戸田書店前橋本店



京都大学生協ルネ店


首都大学生協


名古屋大南部生協


広島大学生協


横浜国大生協


法政大多摩店


関西大学生協


拓殖大学生協


東京大学生協駒場店


東京大学生協本郷店


北海道大学生協クラーク店


慶応大学生協日吉店


慶応大学生協三田店


早稲田大学生協コープラ店


早稲田大学生協文学部店


神奈川大学生協


青山学院大学生協


亜細亜大学生協



アマゾンドットコム


図書館流通センター


(順不同)



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2006年6月23日 (金)



誠にうれしいお知らせです。


弊社刊『バックラッシュ!』の刊行を記念して、ブックファースト渋谷店がブックフェアを準備しているとのこと。


4Fの広野さん、ありがとうございます!


以下、フェアのタイトルなどを告知いたします。ちなみに、ブックファーストのwebページでも告知されております。



<ブックフェア>


「バックラッシュ」のメカニズムと深層にせまる ――なぜ「ジェンダーフリー」は叩かれたのか?――


<場所>


ブックファースト渋谷店4F レジ前


<期間>


2006年6月26日~7月20日


http://www.sound1st.net/sound_even.html



渋谷を訪ねる機会がありましたら、ぜひぜひお立ち寄りください。


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2006年6月22日 (木)



http://homepage3.nifty.com/sofusha/


ふと、このブログのリンク集に双風舎のホームページが含まれていないことに気づく……。何をやっているんだか。


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2006年6月22日 (木)



本日発売の『週刊文春』の「私の読書日記」欄で、酒井順子さんが『チマ・チョゴリ制服の民族誌』を約1ページにわたって紹介してくれました(掲載した写真のページは全部、同書について書かれています)。弊社の本が雑誌にこれだけ大きく紹介されるのは、はじめてのことです。


著者の韓さんによれば、酒井さんは制服関係の本も書いていらっしゃることから、「じつは献本しようと思っていた」とのことでした。


酒井さん、ありがとうございました。


ありがたきしあわせ!


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2006年6月21日 (水)



書店やアマゾンドットコムでのご予約を、なにとぞよろしくお願いいたします。


これはあくまでも推測ですが、書店から注文があった分(4000部強)プラス1000部しか刷っていないので、火がつけば早い時期に品切れとなるかもしれません。


もちろん、そうしないように重版の準備はしておくつもりですが。


以上、「そうだったらいいのにな、そうだったらいいのにな」(by NHK「おかあさんといっしょ」の歌)でした。


掲載したオビ付きのカバーですが、一部変更されています。著者名の並びが「斜め」になっていますが、これが左詰めの「まっすぐ」になっています。


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2006年6月21日 (水)



本日発売の齊藤寅著『世田谷一家殺人事件』(草思社)。


「新文化オンライン」によると、スクープ的な内容なので発売日協定品となっていたとのことです。


発売日協定品って何なのでしょう? はじめて聞きました。


それにしても、初版10万部っていうのは、すごい数字ですね。


勝負をかけているという気概が感じられます。


とはいえ……、売れればいいけれど、売れなかったらどうするのでしょう。


ちんけな規模でやってる出版社の経営者は、すぐにそんな心配をしてしまいます。笑


いろいろ書いておきながら、個人的にはぜひ読んでみようと思っています。


装丁もイカしてるし。



世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白

世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白



  • 作者: 斉藤寅

  • 出版社/メーカー: 草思社

  • 発売日: 2006/06

  • メディア: 単行本




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2006年6月21日 (水)



月曜日に印刷が終わりました(これを「刷了」といいます)。


刷了すると、カバーとオビ、表紙、本文などの刷ったままのものを一部ずつ、印刷屋さんが持ってきてくれます(これを「一部ぬき」といいます)。


以下、それぞれの一部ぬきの写真を掲載します。


上段左がカバー(1枚で2冊分)、右がオビ(1枚で5冊分)、下段左が表紙(1枚で3冊分)、右が本文です。


f:id:lelele:20060621083350j:imagef:id:lelele:20060621083409j:image


f:id:lelele:20060621083426j:imagef:id:lelele:20060621083445j:image


カバーとオビについては、このあとPP加工をほどこし、製本所に届けます。


本文と表紙については、すぐに製本所に届けられて、製本がはじまります。


用紙でいえば、表紙と本文の「つなぎ」にあたる「見返し」というのがありますが、これには印刷しないので、本文や表紙と一緒に印刷所に運ばれます。


そして、本文・表紙・見返しの製本が一段落したあたりで、カバーとオビが届き、それらを本体に取り付けることになります。


順調にいけば、金曜日には見本ができるかもしれません。


いずれにしても、月曜日には納品となり、各書店や各取次に配本できる予定です。


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2006年6月20日 (火)



『新潮45』の名物編集長・中瀬さんのおすすめで、加納梨津さんの『求められない女』を読みました。


セックスレスによる離婚を経験し、その後に出張ホストを買ったりしつつ(いまは買っていないそうです)、子どもを育てているフリーライターによる赤裸々な手記、とでもいいましょうか。


切実だなあ、と思いました。同情しても仕方がありません。がんばれよ、なんて無責任には言いません。ただし、離婚前の加納さんのような家族は、山ほどあるんだろうなぁ、と想像しました。そして、そういう家族は加納さんの問題提起や問いかけを、いったいどう受けとめるのだろうか、と思いました。


最終章あたりは、ちょっとノスタルジックでベタな記述になり、ささっと読んでしまいました。とくに、専業主婦が出張ホストを買うのが許せないという記述には、すこし抵抗を感じました。どうだから買っていいとか、どうだから買っちゃダメとかいう問題なのかなあ、と思ったのです。しかし、前半からなかばにかけては、かなり読みごたえがあります。


こういった本は、いいとか悪いとか安直に批評するのではなく、まずはこういう状況の人がいるということを知るという姿勢で読むのがよいかもしれません。


装丁は、かっこいいです!


加納さんのブログはこちら→ http://blog.livedoor.jp/kanoritsu/



求められない女

求められない女





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2006年6月19日 (月)



さて、本日掲載した写真の美男子はだれでしょうか?


名古屋のヤクザではありませんよ。最近、ブログを更新していないので、「サービス、サービス」との気持ちを込めて掲載したつもりですが、サービスになっているのかどうか……。


(「今日、掲載するためのいい写真がないかなぁ」とライブラリーを見ていたら、インパクトのある写真が目に付いたので、なんの脈絡もなく掲載してみました。肖像権侵害とかで、訴えないでね。笑)


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2006年6月19日 (月)



『別冊ブブカ』が廃刊になったようですね。ネタとしては楽しく読ませてもらっていましたが、裏がとれていないような記事が多かった印象があり、それがだんだんエスカレートする傾向にあったような気もします。


メディア媒体の掲載するものや放映するものなどが何でもありで、ウソも真もまじっているのであれば、それはある程度、メディアの側が読者に知らせなくちゃいけないと思います。一方、読者としては、ウソと真がまじっている「かもしれない」と絶えず疑いながら、雑誌を読む必要があるかと思います。後者のほうが、重要だとは思いますが。


テレビなどで目に付く「ヤラセ」を、制作する側はもちろんやっちゃいけないと思います。しかし、ドキュメンタリーと呼ばれる番組の多く、とりわけ人物ものの制作は、「再現」という、「ヤラセ」と紙一重のようなことをしなければ、なかなか成立しないものでしょう。取材する側の時間は有限なのだから、それは仕方がありません。


だったら、ドキュメンタリーの多くは「再現」なしには成立しないということや、「再現」が「ヤラセ」と紙一重であることなどを、ぶっちゃけで視聴者に知らせてしまうのがいいと思います。そこらへんに意地を張って、「これは現場で撮ってきたものであり、生の現実を世に伝える……」などとは、いわないほうがいい。そんなことをいったり思ったりするから、何かがバレたときに引っ込みがつかなくなるし、バレないような細工をほどこすクセがついてしまうのでは。


テレビのドキュメンタリーを「ほんとうのこと」とか「真実」とか思っているのか知りませんが、もしかしたら「再現」が含まれているのかもしれないし、「ヤラセ」があるのかもしれないと、たえず疑うクセを視聴者がつける必要があると思います。制作側に「再現ダメ」というのは無理な話なのですから。


ニュースの映像だって、雑誌の記事だって、疑うクセをつけることの必要性は、みんな一緒なのではないかと私は考えています。弊社の最新企画にからめていえば、「ジェンダーフリー」を批判する人たちの言説も、「ジェンダーフリー」を擁護する人たちの言説も、さらには『バックラッシュ!』で書かれている内容でさえも、疑ってかかったほうがいいのだと思います。


疑えば、確認をしたくなるでしょう。「どれがほんとのことなのかなあ?」と。その確認作業をつうじて、自分の「ほんと」を見つけていけば、それでいいんだと思います。迷ったら他人の意見を聞けばいいし、論争したり批判したりするのもいい。


人のいっていることや映像で流れていることを鵜呑みにするのは、とっても楽なことです。ネタとしては、それで十分かもしれません。でもねぇ、所詮、人がつくっているものなんて恣意的にできているのですから、リーチ一発ベタでメディアの言い分を信じちゃマズいと思うんですよね。


以上、本日の戯れ言でした。


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2006年6月19日 (月)



20代なかばのときにハマったTENSOWというバンドがあります。


ライブが聴けたのは、1988年にPINK CLOUDの前座をやったときと、その数年後に横浜のライブハウスでシークレットライブをやったときの2回のみ。もっともっとライブを聴きたかったのですが、解散してしまいました。


ところが……。


たまたまwebで新宿ロフトのページを見ていると、なんと6月8日にライブをやっているではありませんか。で、さらにweb検索していくと、昨年12月には神戸でやっているではありませんか。


某ブログに掲載されたセットリストを見ると、うらやましいやら腹がたつやら。


今回の敗因は、「まさか再結成することはないだろう」と思い込んでいたことでした。思いこみはいけませんね。好きなバンドに関することは、ときどきwebでチェックすべきだと、つくづく思いました。


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2006年6月15日 (木)



ほかの出版社がどんなチラシをつくっているのか、よく知りません。


弊社は、いつもこんな感じです。


普通は書店にしか流さないから、公開するのはちょっと恥ずかしいです。とはいえ、『バックラッシュ!』の著者のひとりであるyamtomさんのリクエストですから、勇気を出して掲載します。


チラシに掲載する内容は、タイトルや著者名、目次、発売日、書誌情報(ISBN、判型、値段、ページ数など)、書影、そして内容紹介です。単著とか共著であれば、著者略歴なども入れたりします。


私や営業代行(関東周辺および関西周辺)の方が直接たずねることができる書店でしたら、チラシ以上の情報を提供できますが、そうでない書店に対しては、ファックスで送るこの1枚のチラシで、すべてを説明する必要があります。


考えてみれば、書店には山ほど同様のチラシが送られてくるわけですから、ほかのチラシを蹴散らして「いかに書店人に読んでもらうか」という点については、毎回、じっくり考えますね。書店人が知りたがっている情報にしぼって簡明・簡潔にまとめ、誇張すべきところはしっかりと誇張するのがポイントです。ただし、誇張したのに売れなければ、次からは「どうせ誇張だろう」となってしまうので、注意が必要です。洒落になる程度の誇張はOKなのだと思います。


私にはデザインの技術がないし、デザイン専用ソフトもないので、ページメーカーというソフトでかなりいい加減につくっています。あっ、いい加減ていうのは「技術的に」であって、内容には手を抜いていませんのであしからず。


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2006年6月15日 (木)



さきほどH大学生協書籍部の方から電話がありました。


「うちの学生が『絶対売れるから!』といっているんで、ファックスで『バックラッシュ!』のチラシを送ってもらえますか?」という問い合わせでした。


さっそくチラシを送って、10冊ほど事前注文をいただきました。


うれしいですね。このようなかたちで本が広まっていくことは。


H大学の某学生さん、ほんとにありがとう!


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2006年6月15日 (木)



ぜひご一読を。


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2006年6月14日 (水)



こうなります。


もちろん下部には帯が付きます。帯付きの書影は、明日にキャンペーンブログで公開します。


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2006年6月13日 (火)



みなさん、ごぶさたしております。


連日連夜の作業で瀕死の状況がつづいておりました。


編集作業は、ようやく校正が一段落し、印刷の一歩手前までたどり着きました。


どの本をつくるときでも、その時期になると、カバーの色校正をすることになります。これがけっこう楽しい作業です。


印刷屋さんから色校正用のカバー(仮)が届きます。大きめの紙に印刷してあるので、それをカッターで切って、46版のサイズに調整します。そして、ツカ(本の厚さ)が同じくらいの本(今回は『バックラッシュ!』のカバーを『限界の思考』にかけてみました)に、そのカバー(仮)をつけてみるのです。


すると、それまで平面の世界で作業をしていたものが、急に立体の世界へ入り込み、「この本、もうすぐできるなあ」と思いつつ、なんとなく嬉しくなるのです。いずれにしても、立体物として書店に並ぶわけですから、カバー(仮)をつけてみたときの印象というのは、けっこう重要です。


実際には、カバー(仮)にPP加工をほどこして、ツヤを出したりツヤを消したり、はたまた強度をつけたりするわけです。で、『バックラッシュ!』の場合はツヤありPP(マットPP)加工をするのですが、PPをかけるとカバー(仮)の色よりも見た目が濃くなったりします。だから、カバーにPPをかける場合は、色が濃くなることを見越してカバーの配色をする必要があるわけですね。


今回の写真はカバー(仮)のものなので、PPをかけると、もうすこし色が濃くなります。私としては、いい感じに仕上がっていると思います。


ここで、いくつか『バックラッシュ!』についての業務連絡を。


6月25日配本と案内しておりましたが、その日は日曜日なので、実際の配本は6月26日になります。


あと、昨日の時点で事前注文が4000部弱ほど集まりましたので、初版の部数は5000部に確定しました。


作業は順調に進んでいるので、印刷・製本でのトラブルがなければ、上記の予定で配本できそうです。


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2006年6月 9日 (金)



新刊の準備でバタバタしていたため、本家の『実話GON! ナックルズ』を紹介できませんでした。


中園編集長、久田前編集長、申し訳ありません。


今回は『不思議ナックルズ』の最新号を紹介します。


私が驚いたのは、「尾崎豊、"怪死"の真相」という記事中に掲載されている写真。


それは、『FRIDAY』99年8月13日号に掲載されたものの転載で、尾崎が検死されている現場だと思われる写真です。


この写真が掲載された当時、私は日本にいませんでした。だから初見です。


びっくりしたなあ。よくこんな写真が入手できたなあ、FRIDAY。


あと巻頭の「オウム帝国の"闇"」もおもしろかったし、グラビアの「真説『生き人形』」で紹介されている故・前野博さんという人形師や彼がやっていた『呪夢千年』という人形劇が、とても気になりました。この人形師、宮台さんも知っているのかなあ? 今度、聞いてみよう!


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2006年6月 6日 (火)



なかなか更新できず、すみません。


『バックラッシュ!』の本文組は、こんな感じです。


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2006年6月 4日 (日)



東大本郷から湯島に降りていく坂の途中に、不思議な建物があります。


この坂をとおるたびに気になっていたので、今回は写真をとってみました。


湯島プラザホテル。


たいへん申し訳ないことに、私はずっと稼働していないホテルだと思っていました。


ところが、ネットで調べてみると、総客室数73で収容人員150人、イタリアンレストランやカラオケ店もある、稼働中の立派なホテルでした。


何で気になったのでしょう。


なんとなく建物のつくりが日本的(うまく表現できませぬ)ではないのにくわえ、お隣が純和風建築の湯島天神であるからかもしれません。


とにかく、気になっていたのです。


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2006年6月 4日 (日)



本日の読売新聞朝刊「よむサラダ」に、小谷真理さん(『バックラッシュ!』の執筆者のひとり)による「時空つながるキモノ」というコラムが掲載されています。


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2006年6月 2日 (金)



「また、いくつかの『バックラッシュに対抗する』本も企画されているらしい」(林道義のホームページ 寸評より)


http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou/sunpyo.html


tnさん、情報をありがとうございます。


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2006年6月 1日 (木)



キャンペーンブログにも掲載されていますが、こちらも掲載しておきます。


色については、最後まで悩みました。


グリーン系とブルー系とピンク系が残って、たくさんの書店人の意見を聞いて、一般の方がたの意見も聞いて、最終的にはピンク系となりました。


「渋谷109前の交差点で、メガホンを持って何かを叫ぶOL風の女性」をご覧になって、何をイメージされるのかは、読者のみなさんにお任せします。


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2006年6月 1日 (木)



ゲラを読みつつ、ある人のブログを読んでいたところ、YouTubeにはおもしろい音楽映像がたくさんあると書いてありました。それまでまともに観たことがなかったので、「どんなものだろう」と思って気軽にたずねていったのが最後……。ずっぽりハマってしまいました。動画だからゲラが読めなくなり、TOTOとかBeatlesとか(古いね~)いろいろ観ていたら、とまらなくなりました。


「これでやめるぞ~」とこころざし、YMOの動画を観ていたら、なんと彼らが自分らのライブで自分らの曲を中学生に演奏させている映像がありました。おもしれ~。でもやめなきゃ仕事が進まない……。


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2006年6月 1日 (木)



キャンペーンブログのほうで、「『バックラッシュ!』に生活を賭けている」私のコメントが公開されています。よろしければご一読ください。


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