双風亭日乗

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2006年6月20日 (火)

求められない女



『新潮45』の名物編集長・中瀬さんのおすすめで、加納梨津さんの『求められない女』を読みました。


セックスレスによる離婚を経験し、その後に出張ホストを買ったりしつつ(いまは買っていないそうです)、子どもを育てているフリーライターによる赤裸々な手記、とでもいいましょうか。


切実だなあ、と思いました。同情しても仕方がありません。がんばれよ、なんて無責任には言いません。ただし、離婚前の加納さんのような家族は、山ほどあるんだろうなぁ、と想像しました。そして、そういう家族は加納さんの問題提起や問いかけを、いったいどう受けとめるのだろうか、と思いました。


最終章あたりは、ちょっとノスタルジックでベタな記述になり、ささっと読んでしまいました。とくに、専業主婦が出張ホストを買うのが許せないという記述には、すこし抵抗を感じました。どうだから買っていいとか、どうだから買っちゃダメとかいう問題なのかなあ、と思ったのです。しかし、前半からなかばにかけては、かなり読みごたえがあります。


こういった本は、いいとか悪いとか安直に批評するのではなく、まずはこういう状況の人がいるということを知るという姿勢で読むのがよいかもしれません。


装丁は、かっこいいです!


加納さんのブログはこちら→ http://blog.livedoor.jp/kanoritsu/



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コメント

双葉亭さん、はじめまして。
『求められない女』を書いた加納梨津です。
本を取り上げてくださって、ありがとうございます。
ご紹介いただいた中瀬編集長にも、お礼を申し上げます。

おっしゃるとおり、私と似たような思いを抱えながら、
家庭生活を送っている妻たちはたくさんいるのでしょう。
セックスがないこと、夫から女として扱われないことのつらさ、
苦しさを、夫本人にも、親しい友達にも言えない人、
自分自身にも「こんなのたいした悩みではない。
女としては満たされなくても、妻として、母として
私は十分に幸せなんだから」と言い聞かせている人……。
そういう女性たちがこのまま漫然と老いていく前に、
この本を読んだのをきっかけに、なんらかの行動を
取ってくれたらいいなと思います。
私のように、男を買うとか、離婚することを勧めるわけではなく、
夫婦で話し合って、歩み寄れたらいちばん理想ですけど。
男性がたに、「妻もこういう気持ちを抱いたことがあるかもしれない」と
いう読み方をしていただけたらとも。
広く読んでもらうため、メディアに取り上げてほしいのですが、
どうしたらいいのでしょう? 
普通に寄贈するだけでは難しいのでしょうか?

投稿: 加納梨津 | 2006/06/22 10:47:06