双風亭日乗

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2006年7月 4日 (火)

中山美里さんの新刊『Street』



若者の実態も知らずに、若者をカテゴライズして、若者を批判する。


そんな風潮が高まっています。そして、そんな風潮に抗うような活動を、『バックラッシュ!』の執筆者のひとりである後藤さんらがやっています。


まったく知らないのに、メディアが若者をカテゴライズしてバッシングするから、若者より上の年代の人たちがそれに乗っかって、若者バッシングをするという構図ができあがっているような気がします。


『16歳だった』(幻冬舎)の著者である中山美里さんは、同書でみずからの援交体験を赤裸々に語りました。29歳になった中山さんは、街を歩き、若者に会い、彼らの悩みや苦しみ、悲しみを聞きました。そうしてできたのが『Street』(幻冬舎)という本です。


この本からは、若者バッシングに抗うというよりも、生身の若者の姿をひとりでも多くの読者に知ってほしいという思いが感じられます。若者には若者の事情がある。そんな事情も知らないくせに、私たちのことをどうしようもないとかアホだとか決めつけるなよ。中山さんのルポからは、そうした若者の声が聞こえてきます。


「いまどきの若者は……」と紋切り型の台詞をのたまうオジサンやオバサンこそ、こういう本を読んだらいいとは思いますが、きっとオジサンやオバサンは買わないんでしょうね、この本。読者は若い人が中心だという前提で、値段も1300円になったのだと思います。つくづく思うのは、こういう本をいかにオジサンやオバサンに売る工夫ができたらなあ、ということです。


いずれにしても、興味深いルポルタージュなので、みなさんもぜひご一読ください。


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