双風亭日乗

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2006年10月31日 (火)




先月末から毎週月曜、4回ほど神奈川大学で講義をしました(ほんとうは5回ですが、風邪で1回休み)。科目は「経済学特講」で、5人の講師が分担して、それぞれ自分の専門分野(というか専門地域)に関する授業をおこないます。私の担当テーマは「カンボジアの経済発展」となっていました。



だがしかし……。たとえば、昨日話した内容は、導入が「なぜ生きてるんだろう。だなんて、なぜ考えるんだろう」という話で、本論が「デスノートの話」から「正義って何?」という流れ。最後に、正義の定義は不安定であるという話の延長線で、カンボジアの現代史およびポト時代の虐殺システムについて触れました。



授業の最後に「4回の授業を聞いてくれて、ありがとう」といったら、何人かの学生が拍手をしてくれました。大学の授業で拍手をもらえるなんて、まさに予想外で、とてもうれしかったです。


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2006年10月31日 (火)




最近、創刊した朝日新書のシリーズナンバー「001」。


姜さんの新刊です。



私は、たくさんの本を双風舎から出している宮台さんの考え方を、支持しますし、尊敬してますし、僭越ながら応援もします。しかし、私の個人的な思考からいえば、姜さんの考え方との親和性が強いと思っています。



「生きている者たち」が担うべき課題は、夥しい数の「死せる者立ち」と「いまだ生まれざる者たち」との、鏡で映し合うどんな関係が望ましいのか、そのために「もう一度やり直す」ことにあるのではないでしょうか。わたしが言う「愛国」は、その「やり直し」を徹底させることを意味しています。


(『愛国の作法』p170-171)



カッコいい言葉ではありませんか。そして、まったくそのとおりだと思います。


姜さんのことを、左翼だなんだと決めつける人がたくさんいるけれど、いっていることをよく聞き、書いてあることをよく読めば、かなり現実を直視して発言していることがわかります。けっこう、姜さんが書いた文章などを読まずにイメージだけで、誹謗中傷している人が多いんだろうな、と思ったりします。



愛国の作法

愛国の作法





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2006年10月31日 (火)




あ~、おもしろかった。



デトロイト・メタル・シティ 2 (2)

デトロイト・メタル・シティ 2 (2)



  • 作者: 若杉公徳

  • 出版社/メーカー: 白泉社

  • 発売日: 2006/10/27

  • メディア: コミック






オフィシャルサイト→ http://www.younganimal.com/dmc/index.html


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2006年10月30日 (月)




いつか述べましたが、コメント欄を解放しているという点で、「書き込みは自由に」というスタンスです。


しかし、「ブログ主の私が」読むのに絶えない内容であるとか、放置しておくのも嫌だと思うもの、さらには信憑性のない陰謀論的なコメントは削除します。そもそも、ハンドルネームに「うんこ」だ「まんこ」だと書くような人の書き込みは、ハンドルネームを読む時点で「ブログ主の私」の気分を害しているわけですから、内容を読む前に削除します。


こうした対応を「卑怯」だと思うことは、マッチポンプ的思考(自分で火をつけて、自分で火を消す)以外の何でもありません。自らのコメントで「ブログ主の私」を不快にさせておいて、不快だと思った「ブログ主の私」がコメント削除などの対応をすると、その対応について噴き上がる。



これって、「ブログ主の私」の基準では、当たり前のことだと思うのですが。


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2006年10月30日 (月)




『冷戦文化論』の著者である丸川哲史さんが、以下のイベントに参加されます。


日本経済評論社『竹内好セレクション』の刊行記念イベントです。




『竹内好セレクション』全Ⅱ巻 刊行記念シンポジウム


「可能性としての竹内好」



日時: 2006年12月5日(火曜日)


    午後6時スタート (午後5時半開場)


場所: 明治大学駿河台キャンパス


    百周年記念会館8階会議室(リバティタワー横)


    http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html


登壇者:溝口雄三 (東京大学名誉教授)


    池上善彦 (『現代思想』編集長)


    孫 歌  (中国社会科学院、同書解説者)


    松永正義 (一橋大学、同書解説者)


リプライ: 丸川哲史 (明治大学、同書編者)


      鈴木将久 (明治大学、同書編者)


司会: 米谷匡史  (東京外語大学)



*当日に限り、書籍を2割引にて販売いたします。


なお公開シンポジウムですので、みなさまお誘いあわせの上、


ご来場くださいませ。



問い合わせ先は以下となります。


日本経済評論社編集部 安井さん


電話 03-3230-1661



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2006年10月30日 (月)




知人から「ライト派かL派か」と聞かれました。


Lが死ぬ手前までしか「デスノート」を読んでいないので、そこまでのストーリー展開でいえば、私はL派だと答えました。



まあL派といっても、Lが6割でライトが4割といった程度の違いです。ライトの話でいうと、デスノートという権力を持ち、正義を振りかざして犯罪者を殺すことは、多少の抑止力にはなるかもしれないけど、それで犯罪がなくなるとは思えません。そもそも犯罪者を殺すことが正義だとは思えないし。でも、そんな全能感を味わってみたくなる瞬間は誰にでもあるだろうし、ツールを手に入れたら使いたくなる気持ちもわかる。



一方、そんなライトを追いつめるLは、犯罪捜査のスペシャリストとして「犯罪はなくならない」ことを熟知していながら、あえてゲーム感覚で警察の手伝いをしている。ライトの全能感とは正反対ともいえる虚無感を前提に行動しているように見えるLに、私は肩入れしてしまうんですね。ライトのような、タチの悪い正義感が見えなし。



いずれにせよ、「デスノート」はいつのまにか完結しているらしいので、Lが死ぬところから読まなきゃ!


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2006年10月30日 (月)




おもしろい記事がたくさんあります。



■グラビア「これが韓国の暴走族だ!」


 他国の暴走族を見るのは初めて。どこの国であれ、こういう時期があってもいいでしょ。


■グラビア「ジョー山中 魂の証明」


 歌は一流だが不遇な時期が長かったジョーさんの半生記。おもしろかった。


■現役アイドル ミクシィ売春


 マジっすか?


■連載「路地を歩く――部落差別の現在」


 マスコミタブーを気にせず、連載を51回もつづけていることに、敬意を表します。


■グラビア「エロレボリューション2006」


 及川さんによるロンドン&東京のゲイパレード報告。新刊、売れるといいね。


■グラビア「DEAD of the CRIME――ルワンダ大虐殺」


 同じことを繰り返さないために、写真とルポで繰り返し報道しつづけるべきことがある。


■入れ墨の広告


 入れ墨を入れる広告だったのが、いまは入れ墨を消す広告になっているのがウケる。


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2006年10月24日 (火)




本日未明、テレビをつけてみたら、異国の地で「ひょっとこ踊り」を踊っているふたりのおっさんが目に飛び込んできました。番組表を見ると「FNSソフト工場『北緯32度の旅~幸せを運ぶひょっとこ踊り!!~』」という番組でした。



宮崎県にある橘ひょっとこ保存会の会長と副会長が、北緯32度の位置にある国々をまわり、踊りをとおして現地の人びととの交流をする、というのが番組のコンセプト。テレビ番組は、企画書をとおして予算をゲットするのが一苦労なのですが、よくこの番組に予算がついたなあと思いました。すばらしい!



素人のおっさんふたりが、ネパールとモロッコ、そしてアメリカをまわり、各所の観光地を見学し、名物料理を食い、現地の伝統舞踊などを見学したあと、そのお返しとしてひょっとこ踊りをおどるわけです。巡回する根拠は、北緯32度の位置にある場所。意味がないといえば意味がない。無駄といえば無駄。でも、ケラケラ笑いながら、最後まで見てしまいました。



じつはわたくし、カンボジア滞在中に「お笑いをやりたいなあ」と真剣に考えていました。目立ちたいとか芸人になりたいという思いはありません。押しつけかもしれませんが、たいへんな目にあって沈んだ気分の人びとに、一瞬でも楽しい気分になってもらいたい。滞在中になんとなく、そんなことを思い続けていたのです。



その予行練習は、調査に入った農村などでやったりしました。テレビのお笑いを見聞きして、カンボジアの人びとの笑いのツボがなんなのかを学習し、それを元に調査中の会話などにギャグを混ぜこむのです。これが、けっこうウケるんです。そもそも、外国人がカンボジア語をペラペラ話していること自体がギャグに近いものがあるので、そこにちょっとしたネタを入れ込めば、それだけでもけっこうウケました。



で、ひょっとこ踊り。各国の人びとにウケてましたね。笑いと踊りの力は、すごいなあと思いました。踊りには、言葉など必要ありませんから。自身の経験から、国際交流などというものは、そう簡単にできるものではないと私は考えています。とくに、学者や公務員などではなく、一般の人同士の交流は、なおさらむずかしい。国際交流とか、さらりといえちゃうような人には、うさん臭さを感じたりもします。



だがしかし、ひょっとこ踊りから入っていけば、意外に一般の人同士でも浅い交流が可能なのではないか、などと番組を見ながら思いました。私の経験からも、そう思います。まあ、ひょっとこ踊りにかぎらず、笑いから入っていくことがたいせつだということですね。笑いをユーモアと言い換えてもいいでしょう。小難しいことから入るのではなく。



カンボジアでボランティアをやっている日本人をたくさん見てきましたが、ユーモアが足りない人がなんと多いことか。飯を食いながら「援助について」「開発について」など語らせると、私など口がはさめないくらい饒舌になるのに、村に入るとクソまじめな児童施設の指導員みたいな調子で現地の人と接している日本人が目立ちました。



しかしまあ、おっさんふたりのコメントは、宮崎弁が炸裂し、内容はごくごくフツーで、観光客と変わらないじゃないかと思いつつ、ひょっとこを踊り出したとたん、カッコいいおっさんに変身していました。そんなおっさんのひとりである橘ひょっとこ保存会の会長が、番組の最後に「笑いは万国共通」といっていたのが、当たり前の言葉ながら印象的でした。



笑いは世界を包む、のかもしれません。


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2006年10月23日 (月)




誰よりも、ミハエル・シューマッハがカッコよかったですね~。


マシンが調子悪くて周回遅れになったのに、最後は4位だったし。


実況アナが「シューマッハの近くにいって、ごくろうさまと言いたいですね」といっていました。


妄想ながら、私も言いたいなあと思ったりしました。


シューマッハ、おつかれさまでした!


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2006年10月22日 (日)




盟友(というか悪友)の藤井誠二さんが、自身のブログ(「藤井誠二のブログ」)で仕事のテンションについての悩みを書いています。



「みなさんはどうしているのだろう?」http://ameblo.jp/fujii-seiji/entry-10018504212.html



たしかに、みなさんがどうしているのか気になりますね。


同エントリーで紹介されている佐野眞一さんのごとく、規則正しい生活習慣が仕事のテンションを平均化するというのが、もっともベターかつ模範的なものなのかもしれません。



だがしかし……。私の場合は、何かを書いたり編集したりしている最中に、いきなりやる気がなくなることもあるし、そうかと思えば急にやる気が起こったりもします。規則正しい生活習慣を意識的につくるため、どこかに出勤したり移動すればいいのかもしれませんが、作業に必要なものは自宅の一室(=事務所)にあるので、場所を移動する機会もきわめてすくない。くわえて、働くかどうかの判断自体を自分がしているので、ついつい遊びたくなると歯止めがきかなくなったり……。



藤井さんはラジオのレギュラー(TBSアクセス)を持っているが、出演以外の時間は私と似たようなもので、すべてが自分次第ということなのでしょう。同エントリーに書かれている藤井さんのテンションに関する悩みは、私の悩みとほぼ同一でした。



場所を移動して、気分を変える。たとえば、私は仕事に煮詰まると、進行中の原稿などをYahoo!のブリーフケースに投げ込んだうえで、しばしばマンガ喫茶にいきます。到着すると、とりあえずお気に入りのマンガを読む。そのうち、ふつふつと原稿に取り組もうかという気分になったりします。ん~、でもこれは、かなり場当たり的な対処だとも思います。



藤井さんによると、同エントリーには多くの反響があったらしく、とりわけ三〇代から四〇代の読者からの反響やアドバイスが目立ったとのこと。



どうやったら平均的にテンションをあげることができるのでしょう。とりわけ、同年代の方がたがどのようにテンションの平均化と取り組んでいるのか、私もたいへん興味があります。


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2006年10月20日 (金)




先週の土曜日に、「放送禁止5」というテレビ番組を見ました。自殺と復讐がテーマの番組です。


リアルタイムで見ているときには、自殺をテーマにした番組だと思っていました。で、理由もわからず人が自殺していく様子に、寒気をおぼえたものです。なんだか、理由がわからないというだけで、とても怖くなりました。この怖さは、エイチエス証券の野口さんが沖縄で「自殺」したときのものに似ています。理由がわからない、ということは、とても不気味で怖いものなんですね。



それで、番組の最後に「この番組はフィクションです」というテロップが表示されたときに、一瞬、放心状態になってしまいました。じつは、私は同番組の放送開始から10分経過した時点で見はじめたので、同番組がノンフィクションだと思い込んでいたのです。「やられた~」と思いつつ、「おもしろい作り方の番組だなあ」とも思いました。種明かしをされてみると、番組で事実だとされている和田秀樹さんの発言がフィクションで、その他の本編がノンフィクションだったのではないか、などと勘ぐってみたり。(笑)



昨日、チキさんが紹介していたサイトで同番組が見られることを知り、ふたたび見てみました。そして、同サイトのコメント欄により、あの番組が自殺のみをテーマにしていたのではなく、復讐をもテーマにしていたことを知りました。すごく凝ったつくりだったんですね。びっくりしました。はじめからフィクションだと知っていて見るのと、知らないで見るのでは、不気味さの加減がまったく異なるとは思いますが、同番組はなかなかのホラー番組だと思いました。



「放送禁止」特集「しじんの村」他4作品→ http://swfblog.blog46.fc2.com/blog-entry-800.html


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2006年10月18日 (水)




ひさびさの更新です。



ある仕事で中村征夫さん(水中写真家)にインタビューしたり、為末大さん(陸上選手)のインタビューをしたり、内藤朝雄さんの本の準備をしたり、高熱がでたり、……。そんな日々をすごしていました。


熱がでて、大学の講義が一回休講になり、学生さんに迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。来週はかならずいきますので。



なぜかバタバタしていて、世の中の動きについていっていない今日この頃ですが、そこらじゅうで行政側の「いじめ」対応に関する問題点が露呈していることと、「きっこの日記」で触れていた、イーホームズの藤田社長が暴露している安倍首相とアパグループの関係については、やっぱり気になりますね。



明日からは、ぼちぼち更新します。


では。


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2006年10月13日 (金)




最近、読んだり見たりしたものを箇条書きで。



東野圭吾著『白夜行』(集英社文庫)



ドラマでちょこっと見ていたのですが、多忙になり、途中から見るのをやめてしまいました。だから、ほとんど小説で初見だといっていいと思います。


こんなに長い小説を読むのは、京極夏彦シリーズ以来のことでした。でも、止まらず、一気に読むことができました。とてもおもしろかったです。


馳さんが解説で書いているように、登場人物の内面を一切書かず、客観情報だけでストーリーができています。つまり、台詞は出てくるが、「○○は××と思った」というような人物の内面を著者が記述するということがない。それで850ページを読む気にさせる筆力は、すごいものだと思いました。


ふたりの主人公のうちの女の子のほう(雪穂)には、家庭環境が私と似ていたので、かなり感情移入して読みました。けっきょくのところ彼女は犯罪者なわけですが、「そうだよなぁ」「うん、わかるわかる」などと、彼女の言葉や行動にうなずく機会が多かったのも事実です。


学問的に頭がいいけど、生きる知恵がない人もいるし、学問的には頭が悪いけど、生きる知恵は豊富な人がいます。これまで40年ほど生きてきましたが、前者には豊かな環境で育った人が多く、後者はあまり豊かでない環境に育った人が多いのではないか、と「なんとなく」思ったりします。


どちらがいいというのではなく、双方がうまく接点をもちながら、お互いの知恵を補い合えたらいいのになあ、と『白夜行』を読んでいて思いました。双方をつなぐブリッジの役割となる人も必要なのかもしれません。


時間ができたら、ドラマのDVDも見たいと思いました。



桐野夏生著『グロテスク』(文春文庫)



これまた強烈な小説でした。


私のまったく知らなかった世界、すなわち私立女子校のドロドロした部分に斬り込んでいます。さらに、そのドロドロが東電OL事件のあの女性とつながっていたりして、もう読み始めたら止まりませんでした。


人間の本質的な部分、つまり非の部分、マイナスの部分、闇の部分を、これでもかというくらい執拗に書き込んでおり、読んでいて気分が悪くなる一方、主人公である姉妹の振るまいを知るにつけ、たしかに「自分にもこういうところがあるなあ」などと考えさせられた次第です。


すごい小説だなあ、と思いました。



関西テレビ制作「僕の歩く道」(フジテレビ系列、火曜10時放映)



スマップの草なぎくんを見るたびに、なぜ彼がスマップのメンバーなのだろうと思ったりします。そんな、不思議な存在なんですね、草なぎくんは。いつもはテレビ朝日のバラエティー番組「プッすま」で、好感は持てるが、とりたてて目立つところのないキャラとして、草なぎくんを拝見しておりました。


ときどき、ドラマの主役をやっているようですが、彼が主役のドラマを初回からじっくり見たのは「僕の歩く道」がはじめてでした。


私は以前、知人の子どもが自閉症だということで、ほんのすこしだけその病に関する本を読んだりしました。が、具体的には何も知らないといってもいいと思います。


すこししかない自閉症の知識を前提として、「僕の歩く道」を見た私にとって、草なぎくんはかなり熱演しているのではないかと思えました。彼は役に入り込んでいるように見えました。


自閉症である主人公を支援する人びとが、しつこいくらいに「自閉症はこういうもので……」と説明するのがすこしウザく感じましたが、あれくらいしつこく説明しないと、自閉症のことを知らない人には理解してもらえないというのもわかる気がしました。


とりあえず、最後まで見てみようと思います。



TBS制作「嫌われ松子の一生」(木曜10時放映)



山田宗樹さんによる原作の小説があって、それが「下妻物語」をつくった中島哲也監督により映画化され、さらにドラマ化されたわけですね。原作の内容がおもしろくなかったら、「小説→映画→ドラマ」になるわけがありません。また、映画を観た知人からは、かなりおもしろかったとの報告もありました。見る前から期待して、ハードディスクレコーダーのスイッチを入れました。


やはり、おもしろかったです。主人公・松子を演じる内山理名さんが、いい味を出していました。前よりキレイになっているような……。


いくら真面目に生きても、いくら善意を信じて主張しても、出会う人やまわりの環境が不真面目や悪意に満ちていると、その真面目さや善意は裏目に出てしまう。そこに「したたかさ」があれば、不真面目や悪意とうまくつきあえるのかもしれないけれど、それがなければいとも簡単に人生から転落させられてしまう……。


まだ第1回しか見ていませんが、そんなことを予期させるような内容でした。映画版は、転落人生を歩む松子の一生が、悲惨さだけでなくユーモラスに描かれている点が秀逸だった、と知人から聞いています。小説もそうなのでしょうね。


さあ、ドラマではどのように展開するのか。この作品も最後まで見続けられればと思っています。




※エレベーターに、変わったかたちの虫がとまっていたので撮影してみました。いままで見たことのないかたちです。羽根の左右が1.5cmくらいの虫でした。


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2006年10月10日 (火)




「不思議ナックルズ Vol.8」(ミリオン出版)に興味深い記事が掲載されていました。


それは『「空手バカ一代」と「仮面ライダー」に隠されたメッセージ』という記事です。


記事の内容は、第一に「空手バカ一代」(以下、「バカ一代」という)の主人公であり極真会館の創始者である大山倍達は、日本と韓国の二重国籍を持っていたこと。第二は、「バカ一代」の内容は原作者・梶原一騎がつくり出した虚構であり、とりわけ読者に日本の武術「空手」を紹介しつつ大山を日本人だと思わせたことは問題だという指摘。



第三は、「バカ一代」の連載がはじまった一九七一年に、韓国でも「大野望」というテコンドーの使い手を主人公とする「バカ一代」とそっくりのマンガが連載開始となったこと。第四は、統一教会の傘下である国際勝共連合と、70年当時に同連合の名誉会長であった笹川良一とのつながり、そして笹川と日本の空手界との深いつながりを指摘。



第五は、大山は笹川が会長をつとめた全日本空手道連盟には加盟しなかったが、笹川の懐刀であった自民党代議士・毛利松平が極真会館二代目会長になるなど、大山と笹川は太い資金パイプで結ばれていた点。第六は、以上のことから反共つながりとして「朴大統領-統一教会-岸・福田-笹川良一-毛利松平-大山倍達」という人脈が浮かびあがること。



結論として、記事の筆者である佐田恭三さんは、日韓同時にはじまったマンガによる「倍達伝説」の背景は、「当時の両国の内政危機を反映させた右派勢力の民間工作だった」と指摘している。くわえて、「バカ一代」と同時期にマンガ連載がはじまり、71年にはテレビ放映がはじまった「仮面ライダー」についても、同番組の主演男優である藤岡弘(現・藤岡弘、)が統一協会員であったからこそ、政治的な力がはたらいて新人である彼がいきなり同番組に主演できたことを指摘。ライダーの技に空手が導入されたのも、政治的な力が働いていたのではないかという。



さて、この記事を読んだ私は、まず単純に「へぇ~、そうだったのか」と思いました。リアルタイムで「バカ一代」を愛読していたし、「仮面ライダー」を視聴していたので、その裏に隠された思惑(どこまでが本当のことなのかは、微妙な感じもしますが)があきらかになり、おもしろがって記事を読むことができました。



一方、当時の反共勢力が巧妙に、子ども向けのメディアに反共的なメッセージを入れ込んでいたのだとしても、私自身はまったくそれに気づくことはありませんでしたし、その影響もほとんど受けていません。「バカ一代」も「仮面ライダー」も、ただただヒーローものの楽しくスリリングな物語として見聞きしていただけでした。極真会館に入りたいなどとは思いませんでしたし。これらのマンガやアニメにのっかって、極真会館に入ったり、反共活動をした人って、どれくらいいるのでしょうか。すくなくとも、私の周囲にはいなかったような気がします。



佐田さんは記事の末尾で、共産勢力が弱体化したのにともない、反共勢力の必要性がなくなった現在、上記で紹介した70年代のような反共側によるメディア戦略はありえないものの、「国家の内政が危機的になれば、どんな政治的メッセージもメディアに入り込んでくるものなのだ。そのことを私たちは注意しなければならない」とまとめています。


まったくそのとおりだと思いますが、少年時代に楽しく視聴した「バカ一代」と「仮面ライダー」という作品を、政治的な思惑が裏にはあったということで、単純に断罪してしまうような切り口はどうかなあ、とも思いました。



ちなみに「藤岡弘、」さんについては、いきなり名前の最後に「、」をつけたり、ご自宅で見たという不思議な振る舞い(by 藤岡さんの自宅で取材した知人による)から、「ちょっと変わった人だなあ」とは思っていましたが、統一協会員であることは知りませんでした。本人が公言しているのかな?



いずれにしても、大山さんも藤岡さんも、みずから「私は統一協会員です」といってはいないのであれば、統一教会に賛同したり協力していたというだけで「統一教会と深い関係にあった」とか「統一協会員」と決めつけてしまうのはどうかと思いました。いうなれば、それは戦旗派の雑誌「理戦」に論文を投稿しているから、宮台さんは戦旗派の人間だと決めつけてしまう愚のようなものです。人の風評、とりわけ宗教や政治にかかわるものについては、そういうことに注意しながら読む必要がありましょう。



あと、「不思議ナックルズvol.6」の記事では、「アニメ・キャラ姓名判断」というのがおもしろかったです。のび太は大大吉、ドラえもんは凶だとか……。


f:id:lelele:20061010114250j:image


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2006年10月10日 (火)




これを紹介しないわけにはいきません!


フィリピンの刑務所での、囚人のみなさんによるアルゴリズム体操です。




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2006年10月 8日 (日)




はじめて携帯から更新してみます。うまくできるかな?



「論座」11月号の「出版魂」欄で、弊社が紹介されました。まだまだ経験不足の弊社を取り上げていただき、たいへん感謝しております(すでに別の部署に移動されたOさん、ありがとう!)。


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2006年10月 6日 (金)




このブログを書いているいま、田中議員が安倍新首相に国会で質問をしています。


いろいろ質問していますが、ひとつだけ気になったことを。



もう忘れられてしまっているような気もしますが、NHKのETV2001シリーズ「戦争をどう裁くか」の第二回分として、「問われる戦時性暴力」(2001年1月30日放映)という番組が放映され、その内容をめぐって政治家が介入したかどうかが問題となりました。その介入した(といわれている)政治家のひとりが同首相でした。


同議員は、同首相の歴史認識が右寄りであるという話の文脈で、この件をとりあげていました。で、放送内容の変更に介入したのではないかと同議員が指摘し、同首相は介入していないと答える、というような議論になっていました。



同首相の返答を聞いたあと、同議員は「知ってる人は知っている」というような言い方で、やはり同首相は介入していたんだということを示唆しておりました。おそらく、同首相が番組内容の変更を強く求めるべくNHKに圧力をかけたことを、何らかのソースを元にしつつ、同議員は知っているのでしょう。



同議員が示唆したことは、ほんとうのことです。つまり、安倍首相は同番組の内容を変更すべく、放映前に強い圧力をNHKにかけました。これは、まったくもって私の独自ルートから得た情報なので、信憑性については、これを読んだ方の判断にお任せします。



この件では、一部のNHK職員のよる内部告発などがありましたが、NHKという組織は、内部告発があった場合、あらゆる手段を使ってその告発を取り下げさせますし、告発をつぶすために事実を歪曲したり捏造したりもします。とりわけ政治家が問題にからんでくると、その歪曲ぶりや捏造ぶりは、あたかもその歪曲・捏造が事実であるように取りつくろってしまうような「謎の力」が働いたりします。



番組づくりをおこなう上層部には、あらゆるトラブルの火消しをおこなう「優秀」な人物がおり、番組づくりが上手かどうかというよりも、火消しが上手であればあるほど出世したり力を持ったりします。そういう人物は、「謎の力」を駆使して、問題が表に出ないよう調整したり、事実を歪曲・捏造したりします。その「謎の力」は、テレビにも雑誌にも新聞にも根回しがきき、たとえ内部告発者がそれらのマスコミに事実関係をたれ込んだとしても、それをもみ消してしまう力を持っているようです。汚い世界です。



安倍首相が番組制作に介入した件について、あまりにもしゃあしゃあとシラを切っているのをテレビで見て、ちゃんちゃらおかしくなりました。圧力をかけた番組の内容が左寄りだとか何とかいう問題は、ここではどうでもいい話です。圧力をかけたのに、圧力をかけていないと言いとおす日本の「首相」って、いったい何なのよ。ただただ、そう思いました。



あと、代表質問で田中議員が安倍首相に、マックス・ウェーバーを読んだことがあるかと問い質すシーンが、とても印象的でおもしろかったです。


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2006年10月 6日 (金)




さきほど千駄木・往来堂書店へ支払いにいったところ、京極夏彦の新刊を見つけてしまった……。



京極の新刊を買うのは、ちょっと勇気が必要です。なぜかといえば、読み始めると止まらなくなるからです。くわえて、たいてい分厚いので、短時間で読むことができず、どうしても長時間にわたって読み続けてしまう。そうなると、他のことが手につかなくなるし、寝不足にもなる。



けっきょく、勇気を出して(笑)買ってしまいました。嗚呼、今晩は寝られません。


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2006年10月 5日 (木)




先週、お知らせした小田嶋さんへのインタビュー(前編)ですが、本日より後編がアップされました。


辛口な内容のコラムを書かれることが多い小田嶋さんですが、実際にお会いしてみると、物腰はやわらかく、ユーモアにあふれ、まわりに気を配るようなタイプの方でした。


今回は、小田嶋さんのブログに関する思いを中心とした内容となっております。ぜひご一読くださいませ。



http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2006/10/post_7fa7.html


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2006年10月 3日 (火)




自分のところで出してる本が、地元の書店で売り切れになったからって、大騒ぎするなよといわれそうですが(汗)、ほんとに小さな街の書店で、約3カ月も平積みにしていただいたうえで、初回配本の10冊が売り切れたというのは、私にはとっても嬉しいことなのです。


オイリー店長、ありがとうございます!


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2006年10月 3日 (火)




アメリカの人気ドラマ「24」に主演しているあのジャックが、カロリーメイトのコマーシャル・フィルムに出ていてびっくりしました。


以上。


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2006年10月 3日 (火)




モリモト印刷さんからもJRCさんからも、うちの近所に双風舎と同じ「ひとり出版社」をやりはじめた人がいる、と聞いていました。谷中・根津・千駄木という、出版社をやるのにあたって、ほとんどメリットのない土地で、それもひとりで出版社をやりはじめる酔狂(失礼!)な方がいるとは……。



つい先日、流通に関する問い合わせがその方から電話でありました。で、どんなところを事務所にしているのか、たいへん興味深かったので、「ご近所だから、すぐにうかがいますよ」とソバ屋さんの出前のようなことをいって、ひとり出版社・みらい書房におうかがいしました。



同社は、谷中銀座から徒歩30秒の位置にある、築数十年のアパートの一室にありました。しぶ~!


社長の小出さんは、元はスポーツ雑誌の編集者をやっていた方。「どうしても谷中で出版社がやってみたかった」とのことで、ご自宅はだいぶ離れていらっしゃるのに、わざわざ谷中で事務所を開いたとか。



今年7月に第一冊目になる秋山欣也著『ヨガでデトックス力 up』(1500円+税)をお出しになったばかりで、流通については双風舎が開業当初に直面したような問題に、やはり悩んでいるようでした。それでも、弊社とともにひとり出版社と取次との関係については試行錯誤をつづけ、その点については経験豊富なJRCが全面的にバックアップしており、最低限のラインはクリヤーされているようでした。



今後の刊行予定もしっかりとあるようでしたが、出版だけで食っていくのはむずかしいとのことで、古巣の雑誌の編集作業で最低限の経費をまかないつつ、好きな本を出していると小出さんはいっておりました。


双風舎とは扱うジャンルが異なりますが、「ひとり出版社」仲間として、流通や営業関係など、私の知っている情報は何でも提供していきたいと思っています。



とにかく、どこかの出版社で編集者をやっていることと、その人がひとりで出版社を実際にはじめることのあいだには、とても大きな壁が存在します。その壁を乗り越えるためには、冒頭でも書きましたが「酔狂」であることは必須ですし、勇気も必要ですし、失敗したときにスパッとあきらめる潔さも必要となるでしょう。



まずは、その壁を乗り越えて、谷中の地でひとり出版社をはじめられた小出さんにエールを送ります!


ちなみに、双風舎が谷中にあるのは、たまたまそこに私の住所があったからです。ほんとうは「神田神保町」とか響きのよい場所に事務所でも借りられたらよかったのですが、とにかく資金不足。



まあ、はじめてみてわかったことは、やはりたいせつなのは著者や本の内容なのであり、出版社の住所なんて、ある程度交通の便がよければ、どこでもいいんだなあということでした。


谷中が「ひとり出版社の集まる街」とかになったら、けっこう愉快なんですが。ならねーか。(笑)


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2006年10月 2日 (月)




土曜日に出荷したので、今週はじめには「在庫あり」になります。


これで同書のアマゾン出荷は約750冊となりました。




バックラッシュ!  なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

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