双風亭日乗

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2007年7月31日 (火)

株式会社ハピネス計画
『ラス・マンチャス通信』(新潮社)という快作で第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した平山瑞穂さん。平山さんは、「昼間は会社員。夜は職業作家」という、スーパーマンのような形態で仕事をこなしているイケメンの「男性」作家です。

あるインタビューで初対面。なぜか懇意にさせていただき、会った一カ月後には池袋のカラオケ屋で「沢田研二しばり」の歌合戦をやったりしました。

その平山さんの新刊が発売となります。
『株式会社ハピネス計画』(小学館)。
なんと「『幸せ』を販売する会社」の物語なんだそうです。たしかに、そんな会社があったらいいなあ……。

発売前にお送りいただいたのに、紹介が遅れてしまいました。これからじっくり拝読いたします。

ご本人による作品紹介は、ここをクリック!
小学館による作品紹介は、ここをクリック!

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2007年7月31日 (火)

ある漫画家(&作家&女優)さんとお会いして、お互いの近況報告をしつつ、最近の著書をいただき、見返しにサインと似顔絵を描いていただきました。
似顔絵は、こんな感じです↓

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ささやかなお礼として、以下にいただいた本を紹介させていただきます。

私たちは繁殖している 7 (7)
作家は編集者と寝るべきか

以下は、書籍のイメージがないので……

こんな女じゃ勃たねえよ 上 (1) (文春文庫 う 6-13)

こんな女じゃ勃たねえよ 下 (3) (文春文庫 う 6-14)

ぜひご一読を!

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2007年7月30日 (月)

仲正昌樹著『思想の死相』の「あとがき」(衰退しつつある現代思想を“再生”するために)を公開しました。
これを読んだ私は、たいへん僭越ながら、これまで弊社の書籍に掲載された仲正さんの文章の中で、もっともよい文章だと思いました。

公開は連載ページにて。

ぜひご一読ください。

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2007年7月30日 (月)

東京都内の書店ですと、三省堂書店神田本店やジュンク堂書店池袋本店、ブックファースト渋谷店、紀伊國屋書店新宿本店でしたら、夕方あたりには入荷していると思います。

それにしても、川田龍平くんが当選したのは嬉しかったです。あと、いつも宮台さんのトークセッションに来てくれていた秋田の松浦大悟さん、おめでとう!

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2007年7月29日 (日)

谷中小学校で投票してきました。投票用紙が「折り曲げても、投票箱のなかで元にもどるタイプ」の形状記憶用紙みたいなものになっていて、ちょっと感動。けっこう人が来ていたけれど、東京・台東区周辺は午後から雷雨となっているので、投票率がすこし心配。

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2007年7月29日 (日)

Web
お待たせしました。
仲正昌樹著『思想の死相』は、7月30日に書店配本されます。

本書は、『集中講義! 日本の現代思想』(NHKブックス)と『現代思想入門』につづく、仲正さんによる現代思想論の第3弾です。

ジャンルを超えた執筆活動を展開している仲正さんですが、やはり現代思想に関するものにこそ、その真髄があるのではないかと、私自身は考えております。

各論考では、いままでとすこし違った切り口から知の巨人の思想について語っています。

ぜひご一読くださいませ。

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2007年7月27日 (金)

内田樹さん。

いまや、どこの書店にいっても著書が平積みされている、売れっ子の学者さんですね。

私は、たいていのことは「うむうむ」とうなづきながら、内田さんの文章を読んでいるわけですが、ふたつのことに関しては、読んでいて「ぬるい議論」だと思わざるをえなくなります。

ひとつめは、「フェミニズム」。内田さんのフェミニズム観については、弊社刊『バックラッシュ!』で斎藤環さんが指摘しているので、そちらをご参照ください。Googleのブック検索で読めますし。

もうひとつは、「お金と社会」、もしくはそこから敷衍(ふえん)して語られる「若者論」。

以下でリンクした内田ブログの「格差社会って何だろう」というエントリーの内容は、ちょっとまずいんじゃないかなあ。社会問題によっては、「想像の共同体」を持ちだして対処するのもアリだと私は考えていますが、格差の問題はそれを持ちだして対処できるようなぬるい状況ではないでしょう。

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2007年7月27日 (金)

「アーレントの思想を読む」の第3回です。

仲正昌樹著『思想の死相』は、いよいよ7月31日より書店に並びはじめます。
ぜひご一読くださいませ!

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2007年7月25日 (水)

あるブログを読んでいて、これを発見。
みなさん、もうご存じですよね。

毎日ぼーとまっち

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/votematch/etc/index.html

「ボートマッチ」とは、英語のvote(投票)とmatch(調和すること)を組み合わせた言葉だ。インターネットで展開する「ボートマッチ」は、有権者に自らの考え方に“調和する”政党を知ってもらい、選挙の投票に役立てるツールとして欧州で普及。毎日ボートマッチ(えらぼーと)は、その日本版を目指した。

アンケートに答えた結果を、「自分の問題意識は、どの政党の政策に近いのか」というかたちで、グラフで教えてくれます。ただただアンケートに答えるだけではなく、答えた結果に「意外」な意味を添えてくれるので、おもしろかったです。

たぶん調和はしていませんでしたけれど(笑)。

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2007年7月23日 (月)

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中野京子著『怖い絵』(朝日出版社)。

上野のTSUTAYAでジャケ買いした本です。

ジャケ買いといっても、いろんな要素が複合したジャケ買いです。

装丁のデザインがおもしろい。
装丁で使っている絵が興味深い。
オビがない。
タイトルがおもしろい。
サブタイトルがない。

装丁の絵は、たしか昨年に上野・西洋美術館で展覧企画があったラ・トゥールの作品。それも、私がいままで見た絵の中で、もっとも「怖い」と感じた女性が描かれている「いかさま師」という絵。

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2007年7月23日 (月)

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土曜・日曜は、地元の諏訪神社(西日暮里)で盆踊り。

いってみて、「はて?」と思った。一般の会社で「お盆休み」という場合のお盆って、8月中旬じゃなかったっけ?

そこで、地元に長く住む知人に聞いてみたところ、サクッと「東京のお盆は、7月だよ」という答えが返ってきました。

知らなかった……。

さて、盆踊りが盛り上がってきた20時頃、30~40代の普段着の主婦グループがあらわれました。ある人は踊り、ある人は傍観。

しばらくすると、踊っている元気な主婦が、傍観する主婦にひとこと、こう言いました。

「あんたたちも踊りなよ。盆踊りなんて、ブートキャンプと同じようなもんだからさぁ!」

まず、盆踊りとビリーズ・ブートキャンプを直結する主婦の柔軟な思考とユーモアの感覚に驚きました。

一方、盆踊りで痩せられたら、もっと若い女性がたくさん参加するんだろうなあ、と思ったりしました。

ちなみに、谷中・根津・千駄木では、この夏にあと5つくらい盆踊りがあります。

痩せたい方は、観光がてらに谷根千を訪ねて、ぜひ踊りにいってください(笑)

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2007年7月22日 (日)

この事件、父親は許し難いという話になるのかもしれないけれど、それだけでは済まないような気もします。

「生活苦」なるものが、ここまで深刻な事件を引きおこすことの意味は深いでしょう。このお父さんは、二人目の子どもまでは、なんとか育て上げていたんですよね。にもかかわらず、三人目が産まれる直前に、「仕事もなく、生活が苦しい」。

単に、お父さんの求職への努力が足りないとか、怠けているといった話で終わらせるのではなく、「なぜ仕事がなかったのか」とか「なぜ誰かに相談できなかったのか」、また生活に追いつめられた人と行政との関係を探るのも重要だと思います。

また、ここまでやらなくても、ここまでやる一歩手前のお父さんやお母さんもいるだろうし、事件として表面化しないながらも、似たようなことは各地でたくさん起きているんじゃないかなあ。

あくまでも「if」の話ですが、困ったときに気軽に相談できる人や窓口が、身近にあるかないか。それが、お父さんが(おそらく)妻と子どもを殺して、自身も死ぬような事態になるかならないかの境目であるような気がします。

自分は弱者に優しい目を向けられるわけでもない。自分自身が経済的には限りなく弱者に近いので、困った他人に何らかのアクションを起こせるわけでもない。口先だけで「がんばれ」とか「助け合おう」とかいうのは、かんたんだけれど。

それを自覚しながらも、自己責任の行きつく果てがこの事件なのだとすれば、何が問題の本質なのかを見極めたうえで、できることはやっていきたいと思いました。無関心では悲しすぎるではありませんか。亡くなった二人の子ども、お母さん、そしてお父さんのことを思うと。

「妊娠の妻と2児殺害し飛び降り自殺か…生活苦、4人死亡」 (7月21日1時50分配信 読売新聞)

 20日午後1時5分ごろ、大阪市東淀川区下新庄3の賃貸マンション(9階建て)の管理人から、「男性が路上に倒れている」と119番通報があった。  男性は搬送先の病院で死亡が確認された。  男性はマンション3階の住人で、部屋から妊娠8か月の男性の妻と、子ども2人の遺体が見つかった。母子の遺体のそばにあった携帯電話には、「仕事がなく、生活も苦しい。このままでは子どもも産めない。ご飯も食べられない」などと打ち込まれたメールが残っており、大阪府警東淀川署は、男性が無理心中を図ったとみて、詳しい動機などを調べている。  調べによると、4人は電気工事業弘田信行さん(34)と妻和恵さん(34)、いずれも保育園児の長男空良(そら)君(5)と長女七海(ななみ)ちゃん(2)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070720-00000011-yom-soci

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2007年7月20日 (金)

「アーレントの思想を読む」の第2回です。

なお、仲正昌樹著『思想の死相』は、7月30日の納品、同31日の配本予定です。
東京都内の大きめの書店でしたら、7月31日から書棚に並ぶと思います。

お待たせして申し訳ありません。

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2007年7月20日 (金)

仲正昌樹著『思想の死相』
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<目 次>

はじめに

Ⅰ 「大きな正義」の落とし穴――アドルノの思想を読む

Ⅱ 「進歩」は「回帰」であることへの「目覚め」――ベンヤミンの思想を読む

Ⅲ 「人間」の限界――アーレントの思想を読む

Ⅳ 「死」のエクリチュール――デリダの思想を読む

Ⅴ 「人間の終焉」とは何か?――フーコーの思想を読む

Ⅵ バカボンのパパは超人なのか――ニーチェの思想を読む

Ⅶ 亡霊としての「資本」――マルクスの思想を読む

Ⅷ 利用される哲学――ハイデガーの思想を読む

Ⅸ 底なし理論としての精神分析――ラカンの思想を読む

Ⅹ 理性の暴走に歯止めをかける――スローターダイクの思想を読む

衰退しつつある現代思想を゙再生゙するために――あとがきに代えて――

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2007年7月17日 (火)

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靖国神社の「みたままつり」に、初めていってきました。
靖国訪問は、「どんなもんだろう」と同神社の境内にある「遊就館」を見物したときが最初で、これが2度目。

この神社は、いろんな人にいろんな意味づけをされているわけですが、祭りのときにはそんなの関係ないですね。若い男女がいちゃいちゃしたり、寺山修司の世界をほうふつさせる見せ物小屋で、キャミソール姿のお姉ちゃんがマジックをやっていたりと、なんでもありの状態でした。

ふだんは、地元の諏訪神社や根津神社のお祭りに足を運びますが、「みたままつり」の屋台の数はそれらの祭りの比ではありません。参道の左右に「これでもか!」というくらいの数でならぶ行灯も、なんとなく幻惑的な雰囲気をかもしだしていました。

定番になっているらしい「小林よしのりさんの行灯」なども見物しつつ、非日常の世界を満喫しました。

帰りに「九段 斑鳩」のラーメンに初挑戦。さすが評判の店、とてもうまかったです。

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2007年7月16日 (月)

一応、カテゴリーが「日乗」と「編集日誌」に分かれているので、以下は編集のお話です。

一昨日、神保町で三校のゲラを渡した仲正さんから、昨日、新宿にてゲラの返しを受けとる。

私の分の三校ゲラは、すでに印刷所に入っているので、水曜日に仲正さんの修正分をゲラに反映して、本文の編集作業は終了。

カバーとオビの色校は、火曜日にあがってくるので、その足でデザイナーの最寄り駅にいって確認してもらい、これも校了。

とくにトラブルがなければ、7月27日納品の30日配本でいけそうな感じです。お待たせしました。

ただいま進行中の作業は、赤木智弘さんの本(原稿待ち)、宮台さんと藤井さんの共著「どんかんなサヨク」の準備、宮台さんと鏡リュウジさんの共著の原稿整理、といった感じです。

往復書簡については、原稿が届き次第、すぐに掲載いたしますので、もうしばらくお待ちください。

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2007年7月16日 (月)

昨日は、映画を観ようということで、娘と上野にいきました。
「シュレック3」を観たわけですが、映画館はガラガラ。10人くらいしか観客がいませんでした。

雨もやんだので、上野から歩いて帰ろうと思い、1年パスを利用して上野動物園を突っ切った近道をとおりました。すると、動物園もガラガラ。公園口から入り、ヤギにエサをやり、爬虫類館をのぞき、不忍口から出たのですが、そのあいだに出会った客は5人くらい。

誰もが台風に備えて外出を控えているのか、どこへいっても貸し切り状態でした。

夜、TBS系ドラマ「パパとムスメの7日間」鑑賞。事故をきっかけにパパ(館ひろし)とムスメ(新垣結衣)の心と身体が入れ替わってしまう、というありがちな内容なのですが、館ひろしの演技が最高です。

私の世代で館ひろしといえば、まずクールスのボーカリスト、つぎに柴田恭兵と競演した「あぶない刑事」、そして石原軍団の一員、ということで、「男らしさ」の象徴みたいなイメージがあるわけです。その館が、女子高生の言葉を使ったり、女っぽい振る舞いをするのが、とても新鮮で楽しい。

同じチャンネルを観ていたら、「ウルルン」で武田真治がカンボジアに。仕込み100%のロケと、現地の小さな権力者の振る舞いに、しっかりと違和を表明していた武田に好感を持ちました。それと対照的に、マチャミの援助賛美的な口ぶりが、とてもキモかったですね。

というわけで、いわゆるフツーの日常生活でした。

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2007年7月13日 (金)

ただいま三校のゲラを読んでおります。
カバーの色校は、今日あたりにはあがってきます。
来週水曜に、本文も付きもの(カバー、オビ、スリップ、表紙など)も校了。(の予定)

おそらく、今月中に配本できると思います。

本書の「あとがき」は、すばらしい文章です。
ご期待ください!

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2007年7月13日 (金)

今回から、「ハンナ・アーレントの思想を読む」がはじまりました。

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2007年7月11日 (水)

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STADIO VOICE 8月号。
特集は「政治を考える」。

ひさびさに雑誌をジャケ買いしました。
表紙に、横尾忠則「理想の実現」(1994)を持ってきて、隅っこに「政治を考える」と書かれていたら、松田優作でなくても「なんだごりゃ~!」と手に取らざるをえませんでした。

特集「政治を考える」の主な構成は以下。

HELLO,JAPAN,HOW ARE YOU … 対談 田中康夫×宮台真司
WAR OR UNION … 対談 小熊英二×雨宮処凛

ナショナリズムと自衛権 … 大澤真幸インタビュー
政治問題としての若者 … 本田由紀インタビュー
国際政治 … 田中宇インタビュー
カルチャー、メディアと政治 … 竹熊健太郎インタビュー
男と女の政治学 … 対談 斎藤環×澁谷知美
RISK&SECURITY … 鈴木謙介

外山恒一インタビュー

コラム … 水越真紀、栗原裕一郎、高祖岩三郎、三田格


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2007年7月 6日 (金)

G
Googleに本を送ってから、すでに半年以上が経過しましたが、ようやく日本語版でもブック検索ができるようになったようです。


弊社の書籍ですと、『挑発する知』から『バックラッシュ!』まで、10冊が登録されいます。
書籍の閲覧可能率(30 日間に渡り任意の1ユーザーが閲覧できるページのパーセンテージ)は、とりあえず50%に設定してあります。


Googleブック検索http://books.google.co.jp/

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2007年7月 5日 (木)

弊社と一字違いの社名の出版社(笑)である「新風舎」が、著者に訴えられたようですね。
昨日のニュースでやっていました。
詳細は、以下の記事でどうぞ。

元教授ら自費出版「新風舎」提訴、一部書店しか本出回らず

まず、記事中の「大手自費出版社」という言葉がおもしろかったです。「そんな出版社、あるのかよって。そんなこといったら、出版社はみんな、自費出版社じゃん」と思ったり。なぜかというと、「自費出版社」って書くと、自分で金を出して出版社をやっているという、ごく当たり前の出版社のようにも思えますからね。

さて、著者の方がたの訴えのポイントは、「新風舎」が全国の書店にあなたの本が並ぶと言い、それを信用して大金を払って本をつくったのに、しっかり営業をやらなかったではないか、ということのようです。「自費出版社」の問題はいろいろありますが、ここでは書店営業にしぼって考えてみましょう。一応、同業の問題ですし。

先に押さえておきたいのは、上記の事例は「自費出版」ではなく、「共同出版」だということです。前者は、自分でお金を出して、出版社に本をつくってもらうこと。後者は、自費出版でつくった本を、出版社が流通にのせて、その本が書店に並ぶという前提で、著者と出版社が契約する形態です。

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2007年7月 5日 (木)

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『思想の死相』の「まえがき」が仲正さんから届きました。
連載ページにて公開いたします。
ぜひご一読くださいませ。


http://sofusha.moe-nifty.com/series_01/2007/07/post_761a.html

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2007年7月 2日 (月)

毎月1日に掲載を予定しております斎藤さんと茂木さんの往復書簡ですが、茂木さんからの書簡がまだ弊社に届いていないため、掲載が遅れております。誠に申し訳ありません。届き次第、掲載させていただきますので、いましばらくお待ちくださいませ。

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2007年7月 2日 (月)

Maru
ひさびさに、「マル激」の番組を最初から最後まで見ました。
前は有料会員だったのですが、あまりにも見る時間が確保できないため、更新していませんでした。今回は、テーマが興味深く、また無料視聴できるということで、「ちらっと見てみよう」と思いました。ところが、約3時間にわたる番組のすべてを見てしまいました。

弊社が「サヨク」がらみの企画を進行しているということは、すでにお知らせしました。その企画とこの番組の内容が、かなりかぶっているのが印象的でした。「国家」や「ナショナリズム」、そして「アイデンティティ」といったものを、単に否定するのではなく、それらが何なのかを自分の頭で考えること。さらに、それらを世直しのツールとして、どのように有効活用していくのかを考えること。いまの日本を考えるうえで、この2点が重要だという認識を、小林さんと宮台さん、そして萱野さんの3人が共有しているように、私には思えました。

にもかかわらず、自分はサヨクだと言い切る萱野さんの語り口には、魅力がありました。最近、論壇で見かける30代(前半)若手論者のなかでは、「右とか左とかいって、二項対立で分けるのは、もう古いんじゃない」という見解を表明することが流行しているようですが、そういう論者とは一線を画すものを、萱野さんに見ることができたような気がします。

小林さんに関しては、「びんかん」な人であるがゆえに、社会問題の中の欺瞞や不正の匂いを感じ取り、時代の流れとともに論調を変化させてきた(させざるをえなかった?)人なのかなあ、と個人的には思っています。そして、いまは、めぐりめぐって小林さんのほうから、宮台さんに近づいているようにも思えました。このへんの解釈は、いろいろあると思いますが。

請求書の作成やら『思想の死相』のゲラ確認などの諸作業を投げ出して、番組を見ていたわけですが、投げ出した価値はあったと思います。時間があったら、ぜひご覧になってください!

■マル激トーク・オン・ディマンド 第326回 [2007年6月29日収録]
タイトル:5金スペシャル 右翼も左翼も束になってかかってこい
ゲスト:小林よしのり氏(漫画家)、萱野稔人氏(津田塾大学准教授)

 今年2回目の5金は、ジャーナリズム宣言を残して失踪中(?)の神保哲生抜きで、マル激司会の宮台真司が二人のゲストと徹底的に語り合う特別企画をお送りする。
ゲストは、『ゴーマニズム宣言』でおなじみの漫画家小林よしのり、国家やナショナリズムについて鋭い評論を発表している新進気鋭の哲学者、萱野稔人津田塾大学准教授の両氏。
 「ワシの本をどう読んだら、『嫌韓流』に向かうのか。ワシは誤解されとるのよ」と勘違い右傾化を嘆く小林氏。小林氏と同席しただけで「友人の何人かは口を聞いてくれなくなる」と悲壮な決意で参加した萱野氏。二人のくせ者論客をどのように仕切るか、宮台真司の司会ぶりも要注目。
 「今日は、右も左も切り刻むことになる」と宮台真司が不敵に笑ってスタートした鼎談は、小林氏の沖縄へのこだわりから始まり、右派左派の欺瞞から、ナショナリズムと格差社会へと、縦横無尽に広がっていった。

http://www.videonews.com/

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