双風亭日乗

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2007年10月27日 (土)

『若者を見殺しにする国』が発売開始です!

昨日、赤木智弘さんの『若者を見殺しにする国』が配本となりました。
本日より順次、全国の書店に並びます。

352ページで1500円(税別)の値付けは、正直いって厳しかったです。双風舎でもっとも価格の安い本となりました。大手と違い、弊社のような零細出版社は、そう簡単には1500円なんて値段はつけられないんですよね。

さて、この本をお読みいただくことにより、赤木さんの問題提起や論点に注目したり、内容を読み取ることも、もちろんたいせつなことです。とはいえ、作り手として望むことは、この本を読みながら、なぜ赤木さんのような言説が「この時代」に、または「この時期」にあらわれたのか、ということをじっくりと考えてみる、ということです。

読まれる方の年齢や生活状況、住む地域などによって、「なぜ」の答えが違ってくるかもしれません。でも、その答えが違っていてもいいでしょう。個々の読者が、この本を契機にして、自分を取り巻く社会の歴史と現状を読み直す。そのような読み方をしていただけると、この本を作った編集屋としては、嬉しいかぎりでございます。

紀伊國屋書店新宿本店では、すでに昨日から3Fと5Fで多面積みにて販売していただいております。また、同店3Fでは、11月1日より「論客『赤木智弘』の登場」というブックフェアが開催されます。なぜ同店でこれほど積極的に、この本を取り扱っていただけているのか。その裏には、ある書店人の「知的アンテナの鋭さ」と「知的関心」とが隠されているのですが、このお話は後日。

いくつか書評も出そうです。トークセッションも計画しております。随時、お知らせしていこうと思います。

ぶっちゃけ、「自分を取り巻く社会の歴史と現状を読み直す」なんてエラそうに書きましたが、そんなことは何かきっかけがなければやりませんよね。『若者を見殺しにする国』は、きっとそのきっかけになる本であろうかと思います。

ぜひぜひご一読いただければ幸甚に存じます。

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