双風亭日乗

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2008年1月30日 (水)

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携帯の出会い系サイトで男性と知り合った女性が、勤務先のカネ(1億3000万円以上)を盗んだうえで、そのカネを男性に送金していた、というニュースが報じられました。ふたりは窃盗罪で逮捕。なんと5年間の交際中、すべてのやりとりが電話とメールでおこなわれ、ふたりが直接会ったことがなかったんですね。

このニュースを聞いて、まっさきに思うこと。それは、女性はなぜ、男性が直接会ってくれないのかという疑問を解消しなかったのかなあ、という点です。あるワイドショーによると、男性はジャニーズ系男性の写真をコピーし、それを自分の写真だと偽って女性に送っていたそうです。女性の側にもいろんな事情があったんでしょうけれど。

この男女は、逮捕後に裁判所ではじめて会い、女性が大金を貢いだ男性を見て、送られた写真の顔とまったく違うことを知って、がっかりしたんだそうです。落語のネタに使えそうなオチじゃありませんか。

さて、まるでこの事件の報道を予期していたかのようなエッセイが、「週刊文春」1月31日号に掲載されています。それは、我が心の師・中村うさぎさんの「さすらいの女王」という連載で、タイトルは「若者たちの嘘」。

中村さんは「出会い系サイト」をやっているが、相手の男性が「年齢や職業や名前を偽るのは理解の範疇内」たとしながら、「まったく別人の写メを送ってきたりするヤツがいる」ことが信じられない。そりゃそうですよ。だって、写真の嘘は、会った瞬間にバレるじゃないですか。

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2008年1月28日 (月)

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季刊「大航海」No.65(新書館)の特集は「網野善彦と日本史学の現在」。執筆陣は、赤坂憲雄さんや松本健一さん、小谷野敦さんなどで、樺山鉱一さんと中沢新一さんの対談も掲載されています。特集以外の記事も、たいへん読みごたえがあります。ぜひご一読を。

ここでは、松本さんの論考「日本近代史と網野史学」を読んでいて、「そうだったのか」と驚いたことをメモしておきます。知ってる人は、すでに知っているんでしょうけれど。

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2008年1月25日 (金)

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「漫画実話ナックルズ」3月号に、赤木さんが原作を担当した漫画が掲載されています。タイトルは「不平等な『平和』なんてブチ壊せ!!」。内容は、「論座」2007年1月号に掲載された「丸山眞男をひっぱたきたい」を焼き直したものです。

しかし、まあ、漫画が主体の雑誌で「永久保存版!! 貧困脱出マニュアル!!」という特集をやってしまうのですから、たいしたものです。そもそも、実話誌を漫画で出してしまうのがすごいっす。

また、各界の著名人が同誌を批判する「ぶっちゃけ、うちの雑誌ってどうですか」というコーナーがあります。たまたま、今回のゲストはお友だちの中瀬ゆかりさん(「新潮45」編集長)でして、けっこう辛口の批判をしているのですが、それがそのまま掲載されている。これまた、たいしたものです。

ちなみに、漫画上の赤木さんの横顔は、こんな感じでした。

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2008年1月25日 (金)

文化庁メディア芸術祭のお仕事で、メディア・アーティストの平川紀道さんにインタビューをさせていただきました。以下で読むことができます。

■Next Ages vol.1 (平川紀道さん)

http://plaza.bunka.go.jp/museum/next_ages/vol1/index.php

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2008年1月25日 (金)

すこし前に、「ちりとてちん」に出演している松重豊さへんのインタビューの準備で、松重さんが出演しているNHK「スタジオパークからこんにちは」を見ました。松重さんは、あいかわらずカッコよかったのですが、それよりも気になったのは武内陶子アナの異常なテンションの高さでした。番組を見ていて、ものすごい違和感が残りました。

で、さっき読んでいた「週刊文春」1月31日号のコラム「テレビ健康診断」で、筆者の青木るえかさんが、同番組における武内さんのテンションの高さについて書いていました。青木さんは、書家だ脇役だといった「トークがそれほどうまくなさそうな人」をゲストに選んでいることに無理があり、それをカバーするために武内さんがテンションを高くしていると同情的に見ています。

松重さんの回を見たあとも、「『ちりとてちん』の再放送、13時のニュース、他に見るものがないのでチャンネルはそのまま」というパターンで、私は同番組を見ることが多いんです。そんな視聴経験からいうと、私は武内アナに同情しませんね。松重さんの回を見て以来、単純に武内さんは「浮いている」ように思えます。民放のバラエティを意識しているのでしょうか。ゲストとの問答全般にわたり、いかにも無理をして、自分とゲストのテンションをあげようとしているように見えます。

ゲストが芸人だったら、あのハイテンションでも通用するんでしょうし、違和感はないんでしょうけれど、そうでないゲストの場合はフツーに対応していればいいのになあ、と私は思ったりします。とはいえ、もし局側の「演出」で、あのようなハイテンションを継続しているのであれば、私も同情しますよ。

ところで、武内さんは、文化人類学者の上田紀行さん(東京工業大学大学院准教授)と結婚していたんですね。知らなかった……。って、どうでもいい話ですが。

そうそう、冒頭で紹介した松重さんへのインタビューは、来週半ばにココセレブSpecialインタビューで公開されます。よろしければご一読を。

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2008年1月24日 (木)

雪はやんだけど、寒いっすね。エアコンの温度をすこしだけ上げました。

昨日、サンボマスターのニューアルバム「音楽の子供はみな歌う」が届きました。ロック&ソウルだったこれまでのアルバムに比較して、ロック色が強くなっているように思いました。それはそれでよし。サンボのアルバムは、いまのところハズレなし。

歌詞は、10代から20代の人たちに響きそうな内容なんだけど、なんでサンボの曲は私の心に響くのでしょう。今日、気づいたのですが、歌詞を一字一句、追いかけるというよりも、歌詞も含めた楽曲全体として聞いているんですね、たぶん。

山口さん、ライブではギターをわざとぐちゃぐちゃに弾いてるけど、レコーディングではめちゃくちゃ上手に弾いています。まじでギターが上手い。実状は知らないけれど、おそらくレコーディングは(このご時世に)一発録りでやっているようで、そこがまたよかったりするんですよ。多少は多重録音もしているようですが。

それにしても、歌とギターの山口さんは、アルバムタイトルのとおり、ほんとうに「音楽の子供」っていう感じですね。アルバムを聴いていても、ライブにいっても、インタビューを読んでも、そう思います。また、彼は相当の読書家だと聞いております。

このアルバムを契機にツアーをやるようなので、東京に来たら聴きにいこうと思います。

嗚呼、音楽やりたいなぁー。


蛇足……以下は、エキサイトに掲載されてるサンボのインタビューです。けっこう盛りだくさんで、びっくりしました。

http://ent2.excite.co.jp/music/special/sambomaster/


蛇足2……さっきNHKで奥田民生さんが「さすらい」を歌っていたけど、あまりにもカッコよかったので、マイ・テーマソングを「不滅の男」(遠藤賢司)から「さすらい」に変更することにしましょう(笑)。

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2008年1月23日 (水)

東京・浅草では、朝方から雪が降り続いています。
冬になってからも、エアコンの温度を「省エネ温度」の20度にしているのですが、さすがにここ数日は寒いっすね。2度くらい、あげてみようかな。

さて、日々、テレビのワイドショーやニュースで記者会見の模様が映されますが、そのときに聞こえる一眼レフカメラのシャッター音が、やけに気になるんですよ。はじめは「カシャッ……カシャッ」と、その音が聞こえます。そして、取材対象者が謝ったり泣いたりすると、「カシャッ、カシャ、カシャッ、カシャ、カシャッ、カシャッ、カシャッ」。対象者の声がかき消されてしまうくらいのシャッター音が聞こえる。

これは前から私が思っていたことなんですが、みなさんも感じていることかもしれませんね。あの音がとても不気味なんですよ。

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2008年1月20日 (日)

先週の金曜から、テレビ朝日で「未来講師めぐる」というギャグ系ドラマがはじまりました。脚本はクドカン。キャスティングでは、主役の深田恭子はいつものとおりの演技ですが、2時間ドラマの帝王・船越栄一郎がイカれた父親役をやっていたり、武田真治がオカマっぽい塾長をやっていたり……。誰もが楽しめるかといえば、ちょっと微妙ですが、とりあえず私は楽しんで観ています。

そして、今日(1月20日)の1時30分から、「腐女子デカ」の放映が開始。腐女子の警官が執事喫茶で妄想をふくらまして、事件を解決するという超くだらない内容。しかし、あそこまでくだらなさに徹すると、なかなかおもしろいものです。このドラマを観ながら、「いま観ているちゃんねるは、テレビ東京なのでは?」と思った人は多いんじゃありませんか。

とりわけ、貴腐人役の高橋ひとみが捨て身で腐女子を演じているのがすごかったっす。BGMに、なにげなく「探偵物語」のエンディング・テーマ「ロンリーマン」がかかっていたり(笑)。ドラマ終盤の「妄想は、神様が人間に与えてくれた宝物よ」という腐女子デカの言葉には、思わず「だよね~」とうなずいてしまいました。

でも、この「腐女子デカが執事喫茶で事件解決」というパターンで、毎回のストーリーが成立するのかどうか。そのへんの不安も含めて、来週以降が楽しみです。(夜のドラマについては)テレ朝、いいぞー!

腐女子デカ 番組HP→ http://www.tv-asahi.co.jp/fujyoshi/

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2008年1月19日 (土)

この件に関しては、以下の内田樹さんの考察が秀逸です。

内田樹の研究室「モラルハザードの構造」

とくに、印象に残る発言は、以下のふたつ。ひとつめは、「この金額の『少なさ』が私にはこの不祥事の『日常性』をむしろ雄弁に物語っているように思われた」。NHKのみならず、マスコミ関係者で、インサイダー情報に触れる機会のある(あった)人たちのなかには、自分がヤバイことをしていたことに気づき、胸がどきどきして破裂しそうな人がたくさんいるのでは。しかし、内部調査なんかやったって、「はい、インサイダー取引をやったことがあります」なんて自爆する人など、いるわけがないでしょう。

ふたつめは、「世の中が『自分のような人間』ばかりであったらたいへん住みにくくなるというタイプの人間は自分自身に呪いをかけているのである」という発言。これは、私が書いた「自分が書いた言葉は、自分にはね返る」というエントリーと、密接に関連しています。私はテキストを事例にしましたが、それを行動や態度、振る舞いの面で考えると、内田さんの発言とまったく重なります。

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2008年1月14日 (月)

ライブドアニュースの「眼光紙背」。執筆者には、佐藤優さんや門倉貴史さんらと並んで、『若者を見殺しにする国』の著者である赤木さんも含まれています。この「眼光紙背」、執筆陣もおもしろいし、個々の執筆者が取り上げるテーマも興味深いものが多いんですよ。

それらの記事には、一応、ログインすればコメントを書き込めるようになっています。アマゾンのレビューも似たような感じですが、いずれもログインしても匿名性が確保されるので、ひどい言葉を平気で書いてしまう人がいます。すこし赤木さんの「眼光紙背」の記事と、『若者を見殺しにする国』について書かれたアマゾンのレビューを見てみましょう。

「稚拙」「馬鹿」「物乞い」……。他人の書いたものを批判・批評する際に、こういう「単語」を平気で書けてしまうのは、いったいどうしてなのでしょうか。小心者の私など、内容を批判・批評するだけでなく、書き手個人を誹謗中傷するような「単語」を書いた日には、「おまえはどうよ?」と切り換えされてしまいそうで、こわくて書けません。

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2008年1月12日 (土)

Waka
アマゾンドットコムで書籍の個別ページを見ると、レビューがたくさんあったり、すこししかなかったり、まったくなかったり……。弊社が出した書籍でいえば、レビューの数と売上部数は、けっこう連動していたりします。つまり、賛否に関わらず、レビューが多いということは、多くの人に読まれているかどうかを判断する際の、ある程度のバロメーターになると私は思っています。

というわけで、双風舎の各書籍のレビュー数を見てみると、これまでもっとも多くレビューが書かれたのは『挑発する知』で11。第2位が『バックラッシュ!』で9。第3位が『限界の思考』で8。しかし、『挑発する知』を超えるレビュー数を獲得した本があります。そう、最新刊の『若者を見殺しにする国』です。

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2008年1月10日 (木)

「国家の品格」やら「女性の品格」などという本がバカ売れするなど、「品格」という言葉がもてはやされています。品格とは、その人や物に私たちが感じる気高さ、上品さ、そして品位のことをいうんですね。その「品格」を極端なマクロ(国家)に求めたり、極端なミクロ(個人)にもとめる必要を、私はまったく感じません。

とはいえ、会社というものに関しては、ある意味では「品位」が勝負なんだと思うことから、「品格」を重んじることはたいせつなことだと思います。そんなことをいうまでもなく、消費者は「品格」のない会社の商品を買わないでしょう。また、「品格」のない会社と取引をする会社など、あまりないでしょう。

さて、一昨日のTBS・NEWS23を見てびっくり。「再生紙はがき」と明記されて販売された年賀状は、じつは再生紙がほとんど使われていなかったということでした。はがきをつくった製紙会社は、日本製紙。それを販売したのは日本郵政。日本製紙のスタッフによる内部告発を契機におこなった調査報道による、久々に見る快心のスクープでした。

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2008年1月 9日 (水)

2007年12月9日の読書欄に掲載された、赤井敏夫さん(神戸学院大教授)による『若者を見殺しにする国』の書評を、以下で読むことができます。
ぜひご一読くださいませ。

http://book.asahi.com/review/TKY200712100160.html

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2008年1月 9日 (水)

同店3Fで「情況を読む@新宿」という書籍フェアが開催されています。テーマは「プレカリテ批判」。興味深いラインナップですので、ぜひ訪ねてみてください。
赤木さんの本も選ばれております。

ブックフェア
「情況を読む@新宿」

vol.18 「プレカリテ批判」序説

■場 所 : 紀伊國屋書店新宿本店3階 Aカウンタ前柱台
■会 期 : 2008年1月2日(水)~2月1日(金)

選書の内容は以下で確認できます。

http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/jyoukyou/

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2008年1月 7日 (月)

毎日新聞の記事によると、さんざんこのブログでも問題点を指摘してきた自費出版大手の新風舎が、ついに倒産したようです。

倒産の理由を「一部マスコミ報道による批判などから売り上げが急落」とかいってるみたいですが、それは言い訳にすぎません。ずーとあこぎな商売を続けてきたのがいけなかったんでしょうね。

お金を出せば誰でも本は出せるけど、それを書店に並べたり、読者に買っていただくことは、そう簡単なことではない。そのことが、この事例をとおして、多くの人にご理解いただければいいのですが。

<新風舎>民事再生法の適用申請へ……自費出版大手
1月7日11時3分配信 毎日新聞

 自費出版大手の出版社「新風舎」(松崎義行社長、東京都港区)が事実上倒産したことが分かった。7日午後、東京地裁に民事再生法の適用を申請する。負債額は約20億円で、関連会社の新風ホールディングスを含めると約25億円。新風舎によると、印刷会社の支援が既に決まっているといい、現在出版契約をしている約1100人の書籍制作を含め事業を継続しながら再建を進めていく。債権者向け説明会は9日に開く。

 新風舎は80年創業。自費出版業者の草分けとしてセミナーや相談会、さまざまな出版コンテストなどを開催して急速に知名度を上げた。

 同社が昨年末、債権者に送った文書によると、一部マスコミ報道による批判などから売り上げが急落し、債務支払いが滞ったという。同社は昨年7月、絵本や自伝を出版した複数の著者から「書店に並べて宣伝、販売するという契約と異なり、わずかな冊数しか店頭に並ばなかった」として提訴されている。

 「出版年鑑2007」によると、05、06年は新刊書籍発行点数(2719点、2788点)が2年連続で講談社を抑えて1位となっていた。帝国データバンクによると、ピークとなる06年8月期の年売上高は52億8600万円を計上していたが、昨年同期は46億1700万円に減少。最終純損失は4800万円になった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080107-00000022-mai-soci

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2008年1月 5日 (土)

ちょっとした仕事の徹夜明けで、小腹が減ったのでナポリタンを作りました。
それを食べながら、テレビ朝日の「やじうまワイド」を見ているわけですよ。

じつに、くだらない。
新聞各紙の朝刊記事を紹介するという手法は、テレビ局にとっては低コストでいいのかもしれません。他人が取材した記事を紹介するだけなんですからね。取材費がまったくかかっていない。しかし、新聞の記事をアップで放映しながら、アナウンサーが新聞記事を(したり顔で)棒読みするのを見ていると、だんだん腹が立ってきます。

棒読み記事を受けて、局の解説委員やらタレントやら評論家やらが、時間つぶしのどうでもいいコメントを述べる。それを繰り返したあげく、かわいいお天気お姉さんを登場させれば、番組終了。馬鹿らしすぎるし、工夫がなさすぎます。

私がカンボジアへいく前ですから、20年くらい前の「やじうまワイド」は、新鮮でした。新聞の記事を番組で紹介するという手法を、まだテレ朝以外の他局があまり使っていませんでしたから。でも、いまや朝も昼も夜も、ワイドショーでは新聞記事の紹介がおこなわれ、新鮮さはゼロ。ネットで簡単にその日のトピックスを知ることができるいま、わざわざテレビで新聞記事を紹介する必要性にも疑問があります。

どの局にもいえることですが、他人が取材した記事をとりあげている時間があったら、どんなにちいさな問題でもいいから、自分で取材した問題をとりあげてほしいっすね。予算がないなら、ないなりに、独自の路線を確立してほしい。もうテレビで新聞記事の紹介なんて見させられることを、視聴者は求めていないんじゃありませんかねぇ。

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2008年1月 4日 (金)

赤木さん、鷲宮神社へ初詣にいったとか。
絵馬に「『若者を見殺しにする国』、目指せ二万部!!」なんて書いてくれたとか。
正月早々、おっさんを泣かせないでくださいよ(もちろん「うれし泣き」)。

http://www.journalism.jp/t-akagi/2008/01/03/

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2008年1月 4日 (金)

昨日からNHK総合で「民主主義」というドキュメンタリーのシリーズが放映されています。昨年の11月にNHKのBSハイビジョンで、同年12月に同BS1で放映されたものの再放送です。昨日の前半に放送された「米国『闇』へ」のみ、見逃してしまいましたが、あとはすべて見ているところです。

いやいや、こんなにおもしろいドキュメンタリーを連続で見られるなんて、正月早々、しあわせな気分になります。でも、見終わってみると、痛みや悲しみを感じたりもします。とにかく、テーマも内容も大学の教材として使えるような作品が並んでいることに驚きます。

一応、すでに放送された分も含めて、ラインアップをメモしておきます。内容の概要は、番組webページからの引用です。

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2008年1月 2日 (水)

昨年は、このブログを読んでいただき、誠にありがとうございました。

新しい年を迎えるにあたり、いつも弊社の本をお読みいただいているみなさんに、心よりお礼を申し上げます。ひとりでも多くの方に読んでいただけるような本をつくるべく、今年も精進いたします。

あいかわらず、自分でも笑ってしまうくらいギリギリの経営状態です。しかし、読者のみなさんや書店人のみなさん、取次のみなさん、そして著者のみなさんからあたたかい励ましの声をいただきつつ、昨年は苦境を乗り切ることができました。

新年早々、サブプライムローン破綻の余波が日本を直撃するそうですね。その影響で、原油高と穀物高もすすむ一方とか。こうして日本の景気は右肩下がりになればなるほど、政府や財界は貧者や弱者に対して「自己責任」の声をあびせ、みずからの責任を個々人の責任にすり替えることは目に見えています。

そうした無責任な声には安直に同調せず、ときには「自己責任」だからダメなんだといわれている人(私自身も含めて)の声や姿を想像し、協力すべきは協力し、闘うべきは闘う。理想のみを高くかかげ、実際には問題が解決されず、ただただ集うことに安心感を求める左派的な「協力」ではないかたちで。

まあ、私の生業は出版ですから、まずは自分自身が喰っていくことを念頭に置きながらも、ユーモアとアイロニーを忘れずに、本というツールを使って、いろんな方々と協力し、闘っていければと思っています。

元日の未明には、近所の浅草寺までいきましたが、初詣客が雷門から長蛇の列をつくっていたので、初詣は後日、いくことにしました。帰宅して、溝口健二監督の「赤線地帯」を見たら、ファーストカットが浅草寺でした。内容は、売春禁止法が公布される直前の吉原の状況を描いた作品でした。

年賀状は出しませんので、このエントリーをもって新年のあいさつにかえせさていただきます。今年も引き続き、よろしくお願いいたします。

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