双風亭日乗

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2008年2月29日 (金)

そろそろ東京・浅草に住んで半年になります。
自転車で浅草の街を散策していると、気になる店やスポットが多々あります。
せっかくですから、そんな店やスポットを随時、ご紹介しようと思います。

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麺屋武蔵 江戸きん

麺屋武蔵というのは、都内でいくつかの店舗を展開するラーメン・チェーンなのですが、店によってメニューがまったく違います。つまり、チェーン名というより、グループ名が「麺屋武蔵」なのかもしれません。

これまで、私が通っていたのは上野の「武骨」でした。分厚くてトロトロのチャーシューがのっかった麺を、赤または黒のスープで食べるんです。月に一度は食べていました。

ある日、浅草の雷門付近を自転車で走っていると、「麺屋武蔵 江戸きん」の文字を発見。四カ月くらい前でしたか。さっそく店に入り、メインの「江戸きんラーメン」を注文しました。売り物は、豚骨スープと金魚型のワンタンです。このラーメン、まずくはありませんが、とくにウマいとも思いませんでした。

で、しばらく行かなかったんですよ、「江戸きん」には。すると、17時の日テレのニュースで、「江戸きん」の店長さんが取材されているではありませんか。それも、「オープンしてから赤字つづき。売上を伸ばす方策に悩むラーメン屋の店長」という紹介のされ方。店長さん、マジで悩んでいるご様子でした。

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2008年2月26日 (火)

たまには、ニュース寸評など。

海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故から一週間がたちました。事故直後から、「地元の漁協=クリヤー」「防衛省&海上自衛隊=あいまい」という情報提供の構図がつづき、なかなか真相があきらかになりません。

夜間大学にいっていた4年間、私も横浜市の現業職で船に乗っていました。港湾工事事務所に所属し、横浜港の浚渫(港の岸壁に溜まった泥をクレーンですくい、その泥を艀(はしけ)に積んで埋め立て地に捨てにいく仕事)をやってました。おもにクレーンの運転を担当しましたが、ときには艀に乗って、現場と埋め立て地を往復しました。

横浜港は、けっこう船の出入りが多く、「正面から船が来たら右に舵を切る」という超基本的なルールを実行する機会も多かったんです。船は、急には止まれないし、急には曲がれない。だから、前方に船が航行しているかどうかを、船員は細心の注意をはらって確認します。そして、お互いに進路を譲り合うことによって、事故を回避する。

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2008年2月19日 (火)

東京から大阪にいくなら、何に乗っていきますか?
乗り物と値段とをネットで調べてみたところ、以下のようなデータが得られました。

新幹線(のぞみ)→ 1万4050円(インターネット予約だと1万3200円)
飛行機(全日空)→ 1万1000円(搭乗前日までに予約する「特割」)
高速バス(ワンツースリー高速バス)→ 3900円


私は、新幹線しか使ったことがありません。飛行機は、ちょっと前まで高かったし、高速バスは、大阪着が朝なので敬遠していました。高速バスの3900円というのは、他の乗り物とは比較にならない破格。こんなに安いとは、知りませんでした。

こんなことが気になったのは、葉っぱさんのブログのコメント欄で、赤木さんが紹介していた以下の番組をYouTubeで観たからです。その番組は、2007年4月30日にNHK総合テレビで放映された「高速ツアーバス――激安競争の裏で」というNHKスペシャル。

YouTube→ http://www.youtube.com/watch?v=idafB7XUzPM

この番組の感想ですが、上記のとおり高速バスを利用したことがなかった私には、たいへん興味深い内容でした。2000年におこなわれたバス業界の規制緩和により、高速バスの業界がどのように変貌したのか。番組では、売上国内1位のバス・ツアー会社と、その下請けや孫請けをしているバス運行会社に密着し、問題点をあぶりだします。

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2008年2月18日 (月)

Ryu
ようやく観ました。「龍が如く 劇場版」(三池崇史監督、東映)。前から観たかったのですが、TSUTAYAで「準新作」になるのを待っていたんですよ。

ゲームのほうは、「龍が如く」「龍が如く2」ともにクリヤーしていました。だから、いったいゲーム内容のどの部分を映像にするのか、けっこう興味がありました。

映画の内容以前に、キャストがすごいです。主役は北村一輝。かっこいいっす。その他、高岡早紀や哀川翔、松重豊、田口トモロヲ、遠藤憲一、荒川良々、真木蔵人、塩見三省、そして岸谷五朗。

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2008年2月14日 (木)

笑わせようと意図して、人を笑わせるのは、ほんとにむずかしいですよね。先日、NHK「サラリーマンNEO」のコントを担当する放送作家の内村宏幸さんにインタビューさせていただきましたが、人を笑わせることも「経験を積めば慣れますよ」といっていて、びっくりしました。さすがです。

で、いま「ゴッドタン」というテレビ東京のバラエティを見ていました。キモンスター・チャンプと題して、もっともキモい芸人を決める企画でした。バナナマンの日村勇紀とハイキングウォーキングのQ太郎、そしておぎやはぎの小木博明がキモさを競っていろんなことをやるのですが、3人ともまさに捨て身で笑いをとっていました。

ゴールデンタイムのバラエティやお笑いがほぼ壊滅的であり、深夜枠もあまりおもろい番組がないなか、この「ゴッドタン」と「やりすぎコージ」は、突出しておもしろいような気がします。伝説のお笑い番組になるかも(笑)。ともにテレビ東京の番組なんですよね。いいぞ、テレ東!

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2008年2月 8日 (金)

私はときどき「週刊金曜日」という雑誌で、「読み方注意!」という書評コラムやテレビ批評を書いています。同誌1月11日号の「読み方注意!」では、花村萬月著『沖縄を撃つ!』を取りあげました。そして、同誌の2月8日号(本日発売)の「論争」という欄に、吉田健正という方による「『読み方注意!』に読み方注意」というタイトルの反論が掲載されました。

吉田氏の反論の末尾では、「二人の他者的・独善的な沖縄観が透けて見える」と、花村さんと私が断罪されおります。いや~、自分が書いたものが、これほどスパッと断罪されたのは久々のことなので、なんとなくウキウキしましたよ。断罪してもらえるようなことを書いたつもりは、なかったものですから。

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2008年2月 6日 (水)

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テレビって、プールに似ていますよね。スポーツクラブのプールでは、健康管理とか体力維持、そして減量などといった理由で、利用者はクラブにお金を払って泳ぎます。一方、テレビというプールでは、自分の言いたいことがいえないし、スポンサー関連の批判はできないし、(物書きの場合は)本業の時間が激減するのに、(物を書くより)お金をたくさんもらって泳ぎます。

スポンサー本意で大衆迎合的であるテレビというプールの現実を知らないうちは、出演依頼があると「私はあのコメンテーターとは違う」と意気込んで出演したりする方もいるのかもしれません。「やっぱり、テレビは影響力があるから」といって、自分は不偏不党だという熱意をもって出演するのかもしれません。

でも、レギュラーとかになれば、言いたいことがいえないことも、不偏不党ではいられないことも、かならずわかってくることでしょう。必要なのは、瞬間最大風速みたいな力量(その場にぴったりと合ったコメントを、超単純化して話す力)と、自分に与えられた役割(主婦代表、社会評論家代表、経済評論家代表、政治評論家代表、反体制代表、体制代表などなど)をうまく演じられるかどうかという演技力なのでは。

そうなると、社会派といわれたり、正義派といわれるような物書き(小説家、ライターなど)や学者は、言いたいことがいえないテレビというプールとは、そもそも相性が悪いのではないかと私は前から思っています。とはいえ、関西のテレビについては、やしきたかじんさんの番組のごとく、言いたいことがいえる番組もあるようですが。それは例外として……。

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