双風亭日乗

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2008年9月 4日 (木)

新刊情報(藤井誠二著『重罰化は悪いことなのか』)

「ほかにやるべきことがあるのに、なぜ更新を」なんて思われてしまうのがいやで、もっとブログを更新したいのに、更新を見送っている人をたくさん知っています。学者やライター、脚本家、そして編集者などなど。

でもね、忙しいからこそ、気分転換にブログを更新することもあるわけです。ブログの更新は、暇だからするとは限りません。誰のブログであれ、くれぐれも「ブログ更新=暇」なんていう短絡的な発想をするのではなく、更新されたら素直に楽しく読むという姿勢をもっていただきたい。

そうすれば、更新がとどこおりがちな学者やライター、脚本家、そして編集者の方々が、ブログを更新する頻度もあがり、私たち読者も楽しむことができるようになるような気がします。

さて、10月末に発売予定の新刊は、藤井誠二さんの対話集『重罰化は悪いことなのか』です。対話の相手は、芹沢一也さん(社会学者)と松江哲明さん(映画監督)、宮崎哲弥さん(評論家)、郷田マモラさん(漫画家)、そして宮台真司さん(社会学者)という豪華なラインアップ。

死刑や少年法改正などを含めた重罰化をめぐる議論は、犯罪加害者と被害者の問題をめぐる議論でもあります。これらの問題は、「あちらをたてれば、こちらがたたず」という性質のものなので、誰もが合意できる答えなど、おそらくありません。

たとえば、死刑でいえば「存置派」か「廃止派」か、というように片方の勢力の話だけを聞いていては、ことの本質が見えません。さまざまなスタンスの人たちが、テーマを定めて、対話しつづける。それを繰りかえさなければ、問題の解決にちかづけないと私は考えています。

そういう意味で、この本であつかう諸テーマは、対話でなければ表現できないものばかりです。昨今の藤井さんのスタンスが、「殺された側」に近いものであることは、いうまでもありません。とはいえ、この本では、「殺した側」の取材も多く手がけている藤井さんの経験があるからこそ、すれ違うことなく対話の相手と議論が展開できているのだと思います。

以下は、同書の目次です。詳細が決まったら、小見出し付きの目次を公開いたします。

『重罰化は悪いことなのか』
――罪と罰をめぐる対話――

Ⅰ 「殺された側の論理」と「犯罪不安社会」のゆくえ
   芹沢一也 × 藤井誠二

Ⅱ 「厳罰化」を考える
   芹沢一也 × 藤井誠二

Ⅲ 「犯罪」映画を読み解くために
   松江哲明 × 藤井誠二

Ⅳ 漫画を書くことで見えてきた死刑制度の本質
   郷田マモラ × 藤井誠二

Ⅴ 罰を重くすれば犯罪は減るのか
   宮台真司 × 藤井誠二

Ⅵ 犯罪を防ぐ「懐の深い社会」をつくるために
   宮台真司 × 藤井誠二

長いあとがき(編集者×藤井誠二)

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