双風亭日乗

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2008年9月14日 (日)

素朴な疑問

出版社や編集者のブログなどで、どこぞのレストランで誰それと会いましたといった感じの「写真と文」を掲載しているのを、しばしば見かけます。そういうのを見かけると、私は「いかにも……」と思って、笑ってしまいます。まあ、そういうのを掲載したい人は掲載すればいいのですけど、「なんだかなあ……」と思わずにはいられません。

有名な著者やら何やらとの交遊を、見せびらかしたくなる気持ちも、わからないではないっすよ、それは。編集者をやっていれば、一般の人がなかなか会えないような人と会う機会も多くなるでしょうからね。「私(俺)、今日、こんな人と会ったんだぜ。私(俺)って、スゲーじゃん」と自慢したくなるんでしょう。

でも、そんな内容の「写真と文」をウェブサイトやブログに掲載した場合、読者はそれを喜んで読んだり、楽しんで読んだりしているんでしょうか。たとえば、私など、そんなのを読んでもまったく喜ばないし、楽しくもありません。じゃあ、読まなきゃいいじゃん、という話なのですが、一度でもそういうのを目にしてしまうと、気になるじゃありませんか(笑)。

もし読者が喜んだり楽しんだりしているのなら、いたしかたないとも思います。しかし、そうでないのに有名人交友録の「写真と文」を掲載しているのだとしたら、たまたま編集稼業についた人が、たまたま有名な著者と会って舞いあがり、その気分をウェブに持ちこんだだけのマヌケな振る舞いになってしまうのではありませんか。

それでも、「写真と文」で人名と出来事をさらりと書いている場合は、まだいいんです。そうではなくて、紹介する有名人とか編集者仲間の「学歴」とか「職歴」とかを、わざわざ載っけてる場合もあります。そういうのを読むと、あまりにもくだらなくって、読みながら虫唾が走ります。あー、やだやだ。

たとえば、いつかどこぞで、著者になってほしい学者さんに私が会ったとします。で、「その学者さんとのツーショット写真&その学者さんの学歴&職歴&打ち合わせでつかったレストランの名前」をこのブログに掲載した場合、読者のみなさんはそれを読んで喜ぶんですかねぇ。楽しむんですかねぇ?

私自身は、読者としてそういう「写真と文」に出会ったら、おもしろくもなんともありません。だから、素朴な疑問として、そういうウェブサイトやブログと出会ったら、みなさんがどう思ったり感じたりするのかに、興味があります。

自分を免罪するわけではありませんが、そういう内容のエントリーが「たまに」あるんならいいと思うんですよ。それも、さらりとしたやつなら。あと、本の著者とか芸能人といった、有名人自身がやるならいいんですよ。だって、そういう人たちは、自分自身が広告塔なのですから。とはいえ、編集者がそれをやってしまうと、どうしても鼻につくし、興ざめしてしまいます。

あれれ……、ある出版社のそういうブログを読んでいたら、あまりにもくだらなすぎて、ついついアツくなってしまいました。では、次回は映画『誰がために』の感想などを。

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コメント

ぼくは写真と経歴と場所だけ書かれても、つまらないと思います。
そこでどんな話をしたかが知りたいです。むしろそれだけでいい。本にはできないけどココだけの話として…みたいなことが書かれてると興味は沸くと思います。

投稿: yamazakura | 2008/09/14 12:29:38

なるほど。ココだけの話、ですね。たしかに、自分が好きな著者とかが出てたら、楽屋話もおもしろいのかもしれませんね。私としては、楽屋話をブログなどのネタにするのは、なんだかなあと思いますが。「ほかにネタがないのかよ!」って感じですか(笑)

投稿: lelele | 2008/09/14 14:49:53

まあ楽屋話といいますか、原稿に収まりきらなくて泣く泣く切ったけどどうしても伝えておきたいとかそういう話があると面白いと思います。あと校了後に何か新展開があったときとか、追記で何か言いたいことが出てくることもあるだろうし。

投稿: yamazakura | 2008/09/14 22:27:35