双風亭日乗

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2008年9月 2日 (火)

石井慧がおもしろい!

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北京オリンピックの柔道男子100kg超級で金メダルを獲得した石井慧さん(21)。石井さんの発言は、へたなお笑いを観ているよりもおもしろいっす。彼の発言をテレビで聴いて、私は何度わらい転げたことか。

昨今の日本柔道の低迷を打開するのに、彼のユーモアがよいスパイスになるんじゃないんですかねぇ。以下、彼のおもな発言を引用してみます。カッコ内は彼の発言で、その他は私の感想です。

「喋りでも実力があるところを見せたかった」。いいんじゃないんですか。
「自分はヒールと呼ばれてもいい」。柔道選手はヒーローでなければならない、なんて決まりはありませんから、大いにけっこうです。
「どうも、飛ぶ鳥を落とす勢いの石井です」。ほんとうのことをいって、何が悪いのでしょうか。
「思いっきり遊びたいです」。これは、金メダル獲得直後のインタビューでの発言。生放送で聴きましたよ。ぶっとんでわらわせてもらいました。素直でいいと思います。
「これから石井の快進撃がはじまります」。いけいけ~!

全日本柔道連盟が、メディアで彼に発言「させない」ということに、どういう意味があるのでしょう。勝てない選手が戯れ言をいっているのではなく、金メダルをとった選手が多少の言いたいことをいったって、いいじゃないですか。柔道には日本の伝統あり、彼の発言はその伝統を壊すからダメなのだとしたら、ちゃんちゃらおかしいとしかいえません。

昔は、オリンピックに「参加することに意味がある」といってましたが、いまや勝てなければ意味がないような風潮になっています。ソフトボールのように、勝てば連日のテレビ出演が待っており、ひいては認知度の低いソフトボールの存在が人々に知れわたるようになる。一方、野球のように、負ければボロクソに叩かれたあげく、最終的にはメディアに無かったことにようにあつかわれる。

こういった風潮のよしあしは、よく考えるべきことだと思いますが、たとえよくないと思っても、現状はそうなんだから仕方がない。そんな現状なのだから、伝統ある柔道界には無骨で不器用(高倉健さんのような、という意味)で無口な選手しかいない、などという先入観を人々に持たれるより、日本の柔道界は石井さんのようなユーモアのある選手を前面に出し、柔道というものの存在をお茶の間にアピールしたほうが得策だと思うのですが。

それにしても、彼が北京から帰国して、福田康夫「前」首相と握手をしたあとの発言は、なかなか興味深いものがありました。「すごい純粋さが伝わってきた。腹黒くないからこそ、人気が出ないのかもしれない」って、なかなかいえそうでいえない台詞ですよ。人気を集めた歴代の首相は、腹黒かったといっているようなものですからね。こういうことを、ほぼ直感でいっても許されるのなんて、オリンピックで金メダルをとったスポーツ選手くらいのものでしょう。

石井さんには、ぜひとも次期首相候補と握手してもらい、その人にどんな印象を持ったのか、直感で語ってもらいたいものです。もちろん、彼の直感だけを頼りにしても仕方がないのですが、何層ものフィルターがかかったうえで発表されるマスコミの政治ネタに、疑問を抱くきっかけになったりするのかもしれませんので。

そうそう、彼の姿を昨日の「ピンポン」(TBS系)で久々に見ました。参詣で上杉神社を訪ねていたとのこと。生出演ではありませんでしたが、あいかわらずの石井節を聞き、大笑いさせてもらいました。石井さん、今後の邁進に期待しております。

※画像はNHKスペシャルのウェブページからお借りしました。

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石井慧がおもしろい!:

コメント

ブログの内容とは関係のないコメントで申し訳ありません。
先月の11日にそちらにメールでお問い合わせさせてもらった冨樫です。
問い合わせの件に関して、何の返答もないというのはどういうことでしょうか。ひとつの企業の責任者として、企画の進捗状況について何の説明もないどころか、問い合わせにさえも対応せず、こうしてブログを更新しているのはどうしてなのか、いまいち理解に苦しみます。
私は出版業界になんの関係もない一学生ですのでなんともいえませんが、もし進捗状況について教えられないとしても、「教えられない」というひとことくらいは必要なのではないでしょうか。そこのところがよくわかりません。
単なる道楽として出版社をやっていらっしゃるのでしたら、それはそれでかまいません。そうした人の企画に期待してしまった自分が馬鹿だっただけのことですから。
ただ、更新されているブログの内容について興味深く感じるところも多くあることも事実ですので、そうでないことを願ってやみません。
leleleさまに、誠実な対応を強要しているのではありませんが、すこしがっかりしてしまったということです。
双風舎の出す本自体はとても面白いうものが多く、これからも期待しております。がんばってください。

投稿: Togashi | 2008/09/02 5:44:01

>Togashiさん
 はじめまして。

 双風舎のスタンスは、8月23日のエントリに書いてありますよ。ご覧になったでしょうか?

 さて、企画書を送ったのか、あるいはすでに執筆したものを送ったのかはわかりませんが、一般に、出版社の場合、持ち込み原稿や企画に関して、早急に判断されることはありません。その会社ごとに企画会議などのペースが違っているものですし、すでに出されている企画を練っている段階かもしれません。いずれにせよ、日頃の仕事が優先されますので、持ち込み原稿は冷遇されることはあっても、優遇されることはありません。

 この業界の場合、返事がない=ダメと判断された、と思ってもよいでしょう。その理由も伝えないのが普通です。ただ、その「返事がない」期間をどれくらいと判断するかは、ご自分次第です。

 そのため、待っていられないと判断した場合は、他社に売り込んでもいいと思いますよ。出版社はたくさんありますし、仮に、複数の出版社が声をかけてきた場合は、条件のよいところと契約をすればいいと思います。

投稿: 渋井 | 2008/09/02 12:44:10

渋井様

お返事ありがとうございます。
なにか勘違いをしていらっしゃるようですが、
僕は8月11日に、こちらのブログの「お問い合わせ」のメールアドレスを通じて、斉藤環氏と茂木健一郎氏の往復書簡について問い合わせをしただけです。第1信発表以来何の進捗もありませんが、どうなっているのか、楽しみにいていただけに残念ですといった旨のメールを送らせていただいたのですが、それも企画書の類に入るのでしょうか。
僕としては双風舎さまの企画に対して、問い合わせをしただけという風に考えていますが。

投稿: Togash | 2008/09/02 13:33:50

ここからまだ状況変わってないんでしょうね…
http://sofusha.moe-nifty.com/blog/2007/08/post_4a9e.html

投稿: 通りすがり | 2008/09/02 15:02:04

富樫さまへ。

お問い合わせのメールをいただき、回答しなかったことについて、まずはおわび申し上げます。とはいえ、同様のお問い合わせメールは多数いただいておりますが、過去のエントリーを読んでいただければ現状が理解できると考え、ほとんど回答しておりません。お怒りになるまえに、まず過去のエントリーをお読みくださいませ。

回答がこないイライラを解消したくなる気持ちも理解できますが、こちらにはこちらの事情というものがあります。このようなことを、わざわざ弊社の「ブログ」に書き込まれるようですと、コメント欄を解放している意味を考えざるをえません。ブログのような双方向性のコミュニケーションとは、ブログ主と読者とが、お互いの事情を思いやりながらでなければ、うまくつづけることはできません。

「個人」ではなく「会社」のブログ、それも商品を販売する「会社」のブログで、コメント欄を解放するということは、けっこう勇気のいることです。それは「会社」や「商品」、そして「会社の姿勢」に対してクレームをつけようと誰かが思えば、すごく簡単につけられてしまうからです。

それでも私がコメントを解放しているのは、このブログを読んでいただいている読者を、一方的に信用しているからなんですね。でも、今回のようなことがあると、一方的に信用するのにも限度があるのかなあ、と思ったりします。ちょっと考えてしまいますねぇ。

投稿: lelele | 2008/09/02 15:50:18

今日は、ニフティのポータルトップから、たくさんの人がこのページにいらっしゃっています。で、コメントのトップがクレームというのは、正直しんどいです。

悪気がなく、ただただ回答がないことにいらついたのかもしれませんが、クレームの書き方にしても、書いていいことと悪いことがあるかと思います。

こちらは「すでに事情は書いているので、回答の必要なし」と考える。富樫さんは、回答もせずにブログを更新するなんてけしからん、と考える。

結論としては、ブログのバックナンバーを確認していただければ、富樫さんは弊社にメールを出す必要がなかったわけです。

しばしば、ある専門家に話を聞くとき、質問者がその専門家の著書を読まず、その専門家が質問者に対して著書に書いてある「基本のき」から説明しなければならない、という状況があったりします。

それは、その専門家に対して、たいへん失礼な振る舞いだといえましょう。今回の事例は、それと似ている状況だということを、学生さんならばご理解いただけるのではないでしょうか。

いずれにしても、「石井慧」のネタで楽しんでいただきたい読者に対して、私は申し訳ない気持ちでいっぱいです。

投稿: lelele | 2008/09/02 16:22:41

>Togashi様

 勘違いのようでした。すみませんでした。

投稿: 渋井 | 2008/09/03 17:27:19

こういうのも、面白いのじゃありませんか。茂木さんへの期待がそれだけ高いということですね。多分もう返信は来ないと思いますけど。石井選手楽しいですね!

投稿: アーサー | 2008/09/08 9:48:26

初めまして。石井選手いいですね。実は私彼と大学が同窓でして
当時の柔道の花形は彼の恩師の斉藤先生でした。あの方も結構笑顔がさわやかな単に柔道かバリバリではない方でした。やはり先生が伸び伸びと資質を理解して育てたのが功を奏したと嬉しくなりました。

投稿: アキノリ | 2008/09/15 14:57:07