双風亭日乗

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2008年10月20日 (月)

本の紹介(室伏哲郎著『日本のテロリスト』)

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名著の復活です。

室伏哲郎さんが1962年に刊行した『日本のテロリスト』が、潮出版社による文庫化(おそらく絶版)を経て、宝島SUGOI文庫として復活しました。本書は、明治の「孝明天皇急死」から昭和の「日本赤軍のダッカ空港事件」まで、さまざまなタイプの日本のテロリストに言及し、わかりやすく解説したものです。

このブログで触れたことがありますが、私と室伏さんとの出会いは「朝日ジャーナル」の誌面でした。ちょうどロッキード事件が世間をにぎわしているころですね。室伏さんは、政・官・財が巧妙に癒着しながらおこなわれる汚職を「構造汚職」と名付け、当時、この言葉は流行語といっていいくらい多くのメディアにより使われました。

「あとがき」では、加藤容疑者による秋葉原での殺傷事件に言及するなど、そのまなざしは今なお日本の社会問題に向けられています。ぜひご一読を!

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コメント

■元日本赤軍:ダッカ事件被告、2審も無期懲役 東京高裁 -かつて日本は共産主義国家だった!!
こんにちは。日本赤軍の犯罪など記憶からうすれつつありますが、この報道でよみがえってきたと思います。私はこの日本赤軍の過ちはその当時の「社会」を真摯に見つめる姿勢にかけていたためだと思います。そうして、今日の金融危機に関しても「金融・経済」一辺倒で「社会」をなおざりにしてきたつけだと思います。いまこそ、社会を真摯に見つめるときであり、これなしに社会はもとより実体経済の悪さを解決することはできないと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2008/10/29 11:15:54