双風亭日乗

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2008年10月26日 (日)

新刊、よろしくお願いいたします!

このところ歯痛に苦しんでおりまして、今週は三度も歯医者にいきました。橋下大阪府知事の超ネオリベラルな発言を聴き、歯の痛みはさらに増してしまいました(笑)。今日もこれから歯医者にいきます。

そんなわけで、なかなか集中できず、連載が止まっております。申し訳ありません。明日から数日間は広島出張となり、ブログの更新もままなりませんが、週末にはどうにか更新しようと思っております。

藤井誠二著『重罰化は悪いことなのか』は、明日の書店配本です。首都圏の書店では夕方以降に、おそくとも明後日から書棚に並ぶと思います。ひとりでも多くの読者に読んでいただきたい、と願っております。

昨日も今日も、日本のどこぞで犯罪は起きています。犯罪が多発していると騒ぎ立てるのは論外ですが、すくなからず起きている犯罪を無視して生活することは、私たちにはできません。

他人が犯罪を起こしたり、巻きこまれたりするのは、あくまでも他人事だと思って、犯罪について軽く考えている方がいるかもしれません。実際、私にもそういう時期がありました。でも、何があるのかわからないのが世の中です。

ちまたで起きている犯罪は他人事だが、ためしに一度、自分のことだと仮定して考えてみる。自分が人を殺したくなったら、どうするのだろう。殺したら、どうなるのだろう。自分の家族が誰かに殺されたら、どうするのだろう……。

そうすれば、「社会と犯罪」や「罪と罰」に対する関心が深くなってくるかもしれません。犯罪を犯した人も、犯していない人も、雑多に存在しているのがこの社会なのですから、社会全体のことを考えるひとつのきっかけとして、「犯罪」や「罪と罰」というキーワードは有効なものだと私は考えています。

犯罪を犯すのも自己責任、貧乏なのも自己責任……。橋下知事にはそういわれるかもしれませんが、自己責任で犯罪を犯した人も、自己責任で貧乏になった人も、この社会に存在するわけですし、そういった人たちを抹消してなかったことにすることもできません。まあ、私も自己責任で貧乏になっている者としていわせていただきますが(笑)。

そういう人たちが社会に存在するのだから、同じ社会で暮らす者としては、かたちはどうであれ、向き合っていかなければならない、と私は思うわけです。

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