2008年11月27日 (木)
勘違いの連鎖(元厚生次官宅襲撃事件)
元厚生次官宅襲撃事件で逮捕された小泉毅容疑者。「保健所に殺された犬のあだ討ちが襲撃の動機だった」と供述していますが、これは読売新聞で指摘されているとおり、大きな勘違いです。
まず、動物愛護法の所管であり、ペットの処分を規定するは環境省。厚生労働省は、狂犬病予防法を所管するのみ。保健所は、都道府県や政令市によって運営されおり、犬猫の殺処分については各保健所の判断にまかされています。
さらに、小泉容疑者は、もうひとつの大きな勘違いをしています。犬猫の殺処分をやっているのは確かに保健所ですが、犬猫がなぜ殺処分されるのかといえば、無責任な飼い主(ペットショップやブリーダーの一部を含む)が捨てるからです。
したがって、小泉容疑者があだ討ちすべきは、犬猫の命を軽視し、無責任な対応をとる飼い主であり、けっして保健所や厚生労働省ではありません。そもそも、あだ討ちと称して人を殺傷すること自体、許せない行為ですが。
日乗 | 固定リンク | コメント (6) | トラックバック (1)