双風亭日乗

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2008年12月 2日 (火)

グリーン電力って何?

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昨晩のNHK「ニュース9」で、グリーン電力なるものについて報じていました。六本木ヒルズの映画館が、毎週日曜はグリーン電力を使って上映しているそうです。また、民間のちいさな電力会社がコンビニで太陽光発電をして、一方でコンビニからは通常の電力料金をとり、他方で「グリーン電力証書」というものを企業や個人に販売しているとのこと。

なんだか「子どもブログ相談室」みたいなノリになってしまいますが、44歳のおっさんになっても、世の中には疑問に思うことがたくさんあって、困ってしまいます(笑)。以下、「みんなのグリーン電力」というサイトからグリーン電力の説明文をいくつか引用してみます。囲みの部分が引用です。

どこで発電されたのかわからない電力ではなく、生産地や原材料のはっきりした電力を求めるのは、消費者の権利としてあってもいいと思います。 その中でも、環境負荷の少ない、自然エネルギー(注>)による電力として、グリーン電力を買うという選択肢があってもいいのではないでしょうか。

「グリーン電力を買う」のが消費者の権利というけれど、電力発電というのは社会のインフラといってもいいようなものなのだから、民間レベルでどうこうやるよりも、国策として取り組むべき問題のような気がします。「権利」だとかいって、購買意欲をあおっていいものなのでしょうか?

グリーン電力には、環境価値部分を評価して追加料金を払うことで、市場での競争力を持たせ、自然エネルギーを普及させようとする考えが込められています。 このように、他の電力と区別し、環境価値を評価したグリーン電力は、消費者運動を背景とした1990年代初頭にアメリカで生まれました。 それから10年あまりがたち、グリーン電力はさまざまな形で発展し、導入されています。
「環境価値」ときましたね。つまり、実際にはグリーンでない電力を買っていながら、すこし余分なお金を払うことによって「環境価値」を買い、買った企業や人は「私たちは環境に配慮している」と宣言できるということです。
消費者が、電気料金などに上乗せする形で寄付をし、それによって集まった基金を元に、自然エネルギーによる電力の設備の建設や 運営を助成していくというものです。日本では、生活クラブ生協札幌が最初に開始しました。これは現在、NPO法人北海道グリーンファンド による「グリーン電力基金」に発展しています。また、北海道から沖縄までの電力10社も「グリーン電力基金」という制度をつくり、 消費者から寄付を集め、自然エネルギー発電設備の設置のための助成を行っています。
東京電力のサイトによると、この余分なお金については、ほぼ全額を財団法人広域関東圏産業活性化センター(GIAC)に「グリーン電力基金」として送っているそうです。この財団は、「広域関東圏の1都10県における地域産業の活性化を通して地域の均衡ある発展のお手伝い」をするところなんですって。
グリーン電力は、エネルギーとしての価値と環境価値を併せ持つ電力です。そこで、環境価値の部分だけを取り出して、 消費者に販売するしくみが考えられました。この環境価値を「証書」にしたものが、グリーン電力証書です。
ん~、繰り返しますが、実際にはグリーンではない電力を買って、それに追加料金を払うと、、「環境に配慮している」といえたり自己満足できたりする、ということですよね。お金を払う企業や人は、「その金がどう使われているのか」とか「基金をコントロールする財団は、どっかの省庁の天下り先なのではないか」などと心配しないんですかねぇ?
例えば、ある太陽光発電設備が発電したとき、電力を電力会社に売り、環境価値を証書として消費者や企業などの需要家に 売ることができます。証書を買った需要家は、消費した電力とそれに応じたグリーン電力証書を組み合わせることで、 太陽光発電による電力を使ったとみなすことができます。

冒頭で紹介した小規模な電力会社が、「太陽光発電設備」にあたるのだと思います。これは仕方がありませんよね。太陽光発電というのは、ものすごくお金のかかる設備が必要であり、もし電力を売って商売にするのであれば、「環境価値」を売らなければ経営が成り立たないでしょう。

「証書を買った需要家は、消費した電力とそれに応じたグリーン電力証書を組み合わせることで、 太陽光発電による電力を使ったとみなすことができます」の「みなす」という言葉に、微妙なうさんくささを感じるのは私だけでしょうか。

以前、エコに関する疑問について書いた私は、この「グリーン電力」にも同じにおいを感じてしまいます。「余計な電気代を払うだけで、ほんとにグリーンになるのかなあ」とか、「うさんくさいエコがあるように、うさんくさいグリーンもあるんじゃないのかなあ」って。

電気は誰もが使うものだし、「世界規模の環境破壊が進んでいる」といわれているのですから、グリーン電力の整備や推進は、それこそ税金などを投入して、国策としてやればいいと思うのですが。くだらんことに税金を使われるより、よっぽどマシですよ。

ちなみに、GIACなる財団には常勤理事がふたりいて、(常勤)常務理事の経歴は「経済産業省関東経済産業局企画課長、産業企画部次長、産業部長等を経て、平成18年10月1日GIAC常務理事」とのこと。あらっ、天下りじゃん。(常勤)専務理事の経歴は、どんな感じなんでしょうね。

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コメント

しかしこれ、エコと名のつくものに意見すると脊髄反射で反論されるのがちょっと怖いですよね(汗。
別にエコそのものを否定してるんではないわけで、うさんくさくないエコなら文句は言わないわけで。

投稿: yamazakura | 2008/12/02 3:15:04

そのとおりです。「エコ」もそうだけど、「子猫殺し」もおんなじなんです。「エコはいいことだ」は善、「子猫は殺しちゃいけないもんだ」も善。それと別の考え方や意見を述べると糾弾され、罵倒される。エコだって、いろいろ問題を抱えている。「子猫殺し」だって、動物を殺したり勝手にかわいがっている人間の「業」(ごう)を振り返ってみれば、あんなに坂東さんが集中攻撃されるような話ではなかったと思います。

投稿: lelele | 2008/12/02 12:15:49

http://www.greenenergy.jp/guide/event0524.html
に専務理事と同名の方がいますが、別人でしょうか。

投稿: Itoh | 2008/12/08 1:01:47