2009年2月26日 (木)
『「子猫殺し」を語る』は本日配本です!
お待たせしました。
坂東眞砂子著『「子猫殺し」を語る』が本日配本となります。
首都圏の書店では明日から、地方の書店では明後日から順次、棚に並びます。
この本は、すべての猫好きに読んでいただきたいと思っています。そして、猫が好きな人だけでなく、日常的に生き物を飼ったり眺めたり食べたりしているすべての人に、読んでいただきたい。読んだうえで、いったん立ち止まって、人と人以外の生き物との関係について、じっくりと考えていただきたい。
さらに、ちょっとしたスイッチが入るだけで、深い理由も考えず、「不快だ」とか「気持ち悪い」ということで、人はすぐに特定の個人や組織を排除してしまうものだということを、「子猫殺し」騒動を事例に考えていただきたい。
自分が大勢の側に属していれば、特定の個人や組織を排除しても、安全で気持ちがいいものです。それは人の性質として当たり前のことなのですが、その当たり前のことを理解しておくことがたいせつなんだと思います。
その当たり前な人の性質の裏側には、死にたくなるほど迷惑をこうむる人がいる。反論する余地もないくらい、追いつめられる人がいる。まじめな話をしても、まともな反応が返ってこないので、世の中が馬鹿らしく思えてくる人がいる。
当たり前だからこそ、そのアクションの影響や結果を事前に理解し、排除される側に思いをはせることが重要です。そういったことを、『「子猫殺し」を語る』を読んでいただき、読者のみなさんと一緒に考えていければと思っています。
※写真は、『「子猫殺し」を語る』のカバー(裏)に掲載されているものです。
「子猫殺し」再考 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)