双風亭日乗

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2009年3月19日 (木)

ミクシーの「坂東眞砂子不買運動」というコミュニティについて

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SNSのミクシーに「坂東眞砂子不買運動」というコミュニティがあります。2年半前の「子猫殺し」騒動のとき、坂東さんに批判的な方々がつくったものと思われます。

私としては、おもに以下のふたつの理由で、そろそろ閉鎖してもいいのではありませんかと、管理人の方にお願いしてみました。

第一は、「不買運動」と題するコミュニティの存在が、職業作家の坂東さんに対する営業妨害になると思われること。第二は、ミクシーのコミュニティというのは、ひとつのテーマやネタについて、関心のある人たちが議論をする場所だと思うが、議論をしているのは騒動が加熱していた時期に限られていること。

以下、同コミュニティの管理人さんに同意していただいたうえで、そのやりとりを転載します。けっきょく、お願いは聞き入れていただけませんでした。本件について、読者のみなさんはどのようにお考えになりますか。みなさんのご意見を聞かせてください!

まず、私が管理人の方に送ったメッセージです。

「坂東眞砂子不買運動」コミュニティ
管理人さま

私は、坂東眞砂子著『「子猫殺し」を語る』という本を刊行した出版社の代表で、谷川茂と申します。突然の連絡をお許しくださいませ。

さて、坂東さんの本、それも「子猫殺し」騒動に関する本をつくった出版社の者として、貴コミュニティについて、お願いをさせていただきます。

貴コミュニティの「坂東眞砂子不買運動」というタイトルは、職業作家である坂東さんにとって、営業妨害ともいえるものです。できることなら、参加者の合意を得たうえで、コミュニティを閉鎖していただけませんでしょうか。

こういったお願いをする理由を記します。2年半前の「子猫殺し」騒動で不快な気分になり、このようなコミュニティを立ちあげたのかもしれません。しかし、コミュニティが機能していたのは騒動が加熱していた当時のみですね。現在、ほとんど機能していないことは、書き込みを拝読すればわかります。

まともに機能しておらず、かつ坂東さんの営業妨害になる可能性があるコミュニティを、そのまま放置しておくことに何の意味があるのでしょうか。もし、いまでも活発に議論(このコミュニティの場合、坂東さんへの誹謗中傷)がおこなわれているのなら、それはそれで存在する意味があるのかもしれません。しかし、けっしてそうとは思えません。

このまま放置しておくのであれば、その理由を明確にしていただければ幸いです。放置しておく理由がないのであれば、このコミュニティが営業妨害になっている可能性がある以上、管理人の方は参加者に呼びかけたうえで、貴コミュニティを閉鎖していただきたく存じます。

不快な出来事があれば、不快の原因となる人や会社、団体などを批判したり、誹謗したり、中傷したりしたくなる気分はわかります。しかし、批判や誹謗、中傷には、発言者の責任がともないます。とりわけ、ミクシーは2ちゃんねると異なり、参加者が特定できるネットワークです。

「言いっぱなし」は、まずいと思います。繰り返しますが、管理人さんおよび参加者のみなさんが、坂東さんの「子猫殺し」エッセイに対して、いまでも2年半前とかわらず、不快だとほんとうに思っているのなら、しっかりとコミュニティを機能させて、活発な議論をおこなってください。それはそれで、かまいません。

もし「もう当時の熱は冷めた」というようなことであれば、機能していないのに貴コミュニティをこのまま放置しておくことは、職業作家としての坂東さんに対して、たいへん失礼な振る舞いだと思います。

そちらにはそちらの事情があろうかと思いますが、以上の件について、どうぞよろしくご検討くださいませ。なお、このやりとりについては、弊社のブログにて全文を公開させていただこうと思っています。もし、管理人さんに公開のご同意をいただけない場合は、エントリーにてこの文章と事の経緯を読者に説明するようにいたします。

では、失礼いたします。

2009年3月19日
有限会社双風舎
代表 谷川 茂

つづいて、管理人の方からの回答です。
深夜までお仕事お疲れ様です。

順を追って回答させていただきます。

> 貴コミュニティの「坂東眞砂子不買運動」というタイトルは、職業作家である坂東さんにとって、営業妨害ともいえるものです。できることなら、参加者の合意を得たうえで、コミュニティを閉鎖していただけませんでしょうか。


*私には閉鎖の必要を感じません。
もしあなたが閉鎖は必要である、というのならあなた自身が私にメッセージを送ったように、全員にメッセージを送って説得すべきではないでしょうか。


> こういったお願いをする理由を記します。2年半前の「子猫殺し」騒動で不快な気分になり、このようなコミュニティを立ちあげたのかもしれません。しかし、コミュニティが機能していたのは騒動が加熱していた当時のみですね。現在、ほとんど機能していないことは、書き込みを拝読すればわかります。


*コミュニティ主文をよく読んでください。
「主にバナー用途として考えています」と明記してあります。
出版社のあなたの目に留まる、という事は充分に機能を果たしているといえます。


> まともに機能しておらず、かつ坂東さんの営業妨害になる可能性があるコミュニティを、そのまま放置しておくことに何の意味があるのでしょうか。もし、いまでも活発に議論(このコミュニティの場合、坂東さんへの誹謗中傷)がおこなわれているのなら、それはそれで存在する意味があるのかもしれません。しかし、けっしてそうとは思えません。


*コミュニティの意義とはなんでしょうか。
http://mixi.jp/help.pl?mode=item&item=139 ←mixiのヘルプです。
引用いたしますと、『mixiコミュニティは掲示板を利用して共通する趣味や関心ごと、考えなどを他のメンバーと共有することができます。また参加することで他者に自分の趣味や属性、どういった人間なのかを端的に表現することもできます』
とあります。活発に議論をする事だけが目的ではないのです。


> このまま放置しておくのであれば、その理由を明確にしていただければ幸いです。放置しておく理由がないのであれば、このコミュニティが営業妨害になっている可能性がある以上、管理人の方は参加者に呼びかけたうえで、貴コミュニティを閉鎖していただきたく存じます。


*当コミュニティ参加者は105名。mixiのユーザー数は1,630万人(2008年12月31日現在)だそうです。
非常に少数派なわけですが、営業妨害といえるような事をしていますでしょうか?
大手の本好きが集まるコミュニティに、そういった類の書き込みをコミュニティとして行っているわけでもないのですが。


> 不快な出来事があれば、不快の原因となる人や会社、団体などを批判したり、誹謗したり、中傷したりしたくなる気分はわかります。しかし、批判や誹謗、中傷には、発言者の責任がともないます。とりわけ、ミクシーは2ちゃんねると異なり、参加者が特定できるネットワークです。
>
> 「言いっぱなし」は、まずいと思います。繰り返しますが、管理人さんおよび参加者のみなさんが、坂東さんの「子猫殺し」エッセイに対して、いまでも2年半前とかわらず、不快だとほんとうに思っているのなら、しっかりとコミュニティを機能させて、活発な議論をおこなってください。それはそれで、かまいません。


*『「言いっぱなし」は、まずい』ので、こうして誰でも閲覧できるようになっております。
当時の新聞記事そのままのログが残っているので、有用かと思います。
コミュニティ機能については上で述べたように、『議論かくあるべき』ではありません。


> もし「もう当時の熱は冷めた」というようなことであれば、機能していないのに貴コミュニティをこのまま放置しておくことは、職業作家としての坂東さんに対して、たいへん失礼な振る舞いだと思います。


*コミュニティはバナーとして一定の効果があることは、あなたによって証明されたので放置ではありません。機能しています。
それから、コミュニティ放置=「作家に対して失礼である」という図式が理解できません。


> そちらにはそちらの事情があろうかと思いますが、以上の件について、どうぞよろしくご検討くださいませ。なお、このやりとりについては、弊社のブログにて全文を公開させていただこうと思っています。もし、管理人さんに公開のご同意をいただけない場合は、エントリーにてこの文章と事の経緯を読者に説明するようにいたします。


*ご自由にどうぞ。
私もログをとっています。当然、その場合は私の回答も掲載し、ブログ読者の判断を仰ぐわけですね。
是非、公正な対応をよろしくお願いいたします。
私も『こんなメッセージが来た』と、日記及びコミュニティでのネタにさせていただきます。

それでは失礼します。
1冊でも多く本が売れるといいですね。


最後に、私から管理人さんへのメッセージです。
管理人さま

お返事をいただき、ありがとうございました。
貴コミュニティの方針については承りました。
私は、あくまでも「お願い」をさせていただいただけなので、これ以上のアクションは起こしません。

このやりとりについて、ブログで公開することに合意していただき、感謝いたします。本件が多くの人の目に付くことによって、ひとりでも多くの人が「子猫殺し」について真剣に考えていただけることを願っております。

では、失礼いたします。

双風舎 谷川 茂

「子猫殺し」再考 | コメント (4) | トラックバック (1) |

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» 坂東眞砂子不買運動とか トラックバック webrecdotjpの日記
「表現の自由を破る」のって強制力を持つ機関にのみ適用されるべき言葉です(政府やこの場合だとmixi社とか)。谷川さんがメールを送ってコミュ閉鎖を願う権利と同等にコミュ管理人にも突っぱねる権利があるわけで。 坂東眞砂子さんの一連の行為に不快感や違和感を感じるの... 続きを読む

受信: 2009/03/31 16:29:05

コメント

面白いことをしますねー。
まぁ、このコミュがまともに機能していなかったことは、
今回の本の発売すら把握していないことから、あきらかですね。
多分、谷川さんからメールが行って、始めて気付いたのでしょう。
今回のメールでこのコミュの活動が活発になればそれはそれで「批判の場」になる可能性はあるし、谷川さんからのメールを「理不尽」や「ネタ」としてしか扱わないのであれば、またすぐにでも「休眠状態」に移るのでしょうね。そうなれば空しいけれども「谷川さんの勝ち」ということになってしまう。

件のコミュの人たちには、「他人を批判する」ということには、それ相応の説明責任が要求されるということを知って欲しいと思います。
健全な批判が集まるといいですね。

投稿: 赤木智弘 | 2009/03/24 5:26:45

谷川さまが出版にたずさわる方である以上、「表現の自由」については、もっと真剣に考えておられるものかと思っておりました。

それなのに、軽いノリでコミュの閉鎖を要望するという行動に出られたことが驚きです。

どんな不快な表現であれ、とりあえずその存在は保証する。

これが「表現の自由」を支える理念ではないのでしょうか。

坂東さんも、その自由があればこそ、大多数の人にとって不快であろう表現をあえてエッセイに書かれ、それが日経新聞に掲載され、今でも読めるわけですよね?

ひるがえって谷川さまの行動を見るに、ご自分にとって利益になる一方の表現の自由はキープしつつ、都合の悪い他者による表現については抹殺を求めて恥じない。

ダブルスタンダードが過ぎるのではありませんか?

……なんていうのは、所詮建前ですよね。
命に軽重があるように、表現にも軽重があることは仕方ないのでしょう。
子猫なら崖から投げて殺しても罪に問われないのと同じく、たかがミクシィのコミュに閉鎖を「お願い」したところで、その問題点には気づく人は少ない。

直木賞作家の表現は守るが、一般人の表現は消しても可。
人を殺すのは犯罪だが、子猫なら何匹殺しても可。

そういう手あかのついた常識のもとで今更「子猫殺し」の意義をいくら考えてみたところで、さほど意味はなく、またしても多数の人を不快にさせるだけのような気がいたしますが。

とりあえず私も本が売れることを祈念いたしております。

投稿: 臥猫亭 | 2009/03/27 13:15:59

作家に「表現の自由」が認められるのなら、それを快、不快と表現する自由も認められてしかるべきだと思われます
他の方のコメントにもあるように、「大多数の人が不快になる」ことを「表現」し、それがまだ確認できる、読めるならば、そのコミュニティを閉鎖するよう求めるのは筋が通っていないことだと思います

作家側の「自由」は認められ、読者側の「自由」は認められない、そんな道理はないでしょう

この「子猫殺し」について書いた本が廃盤になり、通常であれば読めないような状態になり、知っている、覚えている方もごくごく少数になり、その上でコミュニティの閉鎖を求める、ということならまだ納得できる面も増えるかと思います

そもそも、誹謗中傷を止めるならともかく、批判まで止めるのは筋違いというものでは?
人間である以上、直木賞作家であろうと、完全、完璧は求められません
批判を通して作品がよくなることも当然起こり得ることでしょう
出版社に関わっていらっしゃる方が、まさか誹謗・中傷と批判を同じように思っていらっしゃるとは思いませんでした。

それに、「コミュニティ放置が作者に対して失礼」、というのは私も理解できません。
むしろ、誹謗中傷を「失礼」とするのなら、活発な議論活動があった方が「失礼」に当たる言動は増えると思われますが。

長々と失礼いたしました。愛猫家であり、小説も読む一高校生の意見を述べさせていただきました。稚拙で読みづらい箇所もあるであろうこともお詫びさせていただきます。

投稿: | 2010/01/23 20:58:03

読者の皆さんはどうお考えになりますか!って・・・

そういう書き方をされるあなたは
仔猫を殺して捨てました。それの何が悪い?って言ってるのと
同じという事ではないのでしょうか?

後に坂東眞砂子さんが仔猫を殺す時自分も死ぬとか、自己の都合を正当化する内容の発言をされておいででしたが
出版社も同じく。という事なのですね。

表現の自由と仰るのならば、坂東眞砂子不買を訴えるのも
同じ表現の自由でしょう。

人間として命をどうお考えになっているのか。
崖からわが子を落としても「自分も死んだ」と正当化することで
「これは正しい行為。それを自由に発言しただけ」と仰るのでしょうか。

猫が好きとか嫌いとか、そんなレベルの話ではなく命の話だと私は思っております。

投稿: | 2011/07/25 16:05:15

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