2009年3月10日 (火)
レンタル猫
神奈川県茅ヶ崎市の猫カフェ「ねこのすみか」が猫のレンタルを開始するということに対して、愛猫家からの批判が噴出しているとのこと。
批判する人のなかには、「猫をモノのように貸し借りするのはとんでもない」という意見があるようです。しかし、ペットショップで猫を買っている人だって、猫をモノのように購入しているというわけで。
つまり、猫のレンタルも猫の購入も、「猫が商品化されている」という点ではまったく同根の問題です。だから、猫をペットショップで買った人がレンタル猫業者を批判するのであれば、まず自分が猫を商品として買ったことについて、考えたほうがいいような気がします。
私見では、レンタルにしろ、売買にしろ、猫は商品として市場に流通させないほうがいいと思います。基本的には、猫好きのネットワークのなかで、お金を介在させない状態で猫をやりとりすべきではありませんか。
「商品=モノ」として扱われているうちは、猫好きではなく、お金を増やすことを目的する人たちが、猫の「消費者」に向けた商品を「生産」しつづけるでしょう。あまった「商品」としての猫や「不良品」としての猫は、殺されつづけることでしょう。
さらに、「消費者」として猫を買った人のなかには、自分が買ったのは「商品=モノ」としての猫なのだから、飽きたり、いらなくなったら捨てればいいと考える人がいてもおかしくはありません。捨てられた猫の多くは、動物愛護センターで殺処分されます。
繰り返しますが、レンタル猫の問題は、猫をレンタルすることに問題があるのではなく、猫を商品化していることに問題があるということを確認しておきます。
すでに猫を買ってしまった人を、現時点でどうこういうつもりはありませんが、そういう人にもせめて猫を商品として購入したという自覚は持ってもらいたいし、次に飼うときには猫好きネットワークからもらったほうがいいかも、などと考えていただければいいんですけどね。
「子猫殺し」再考 | コメント (1) | トラックバック (0) |
コメント
ねこのレンタルの話を調べていたところ、こちらの記事も目に止まり拝見させていただきました。
私は個人で野良出身の猫7匹と暮らしています。
特にボランティア団体に属したりや職業にしている訳でもありません。
ちなみに、私は生体販売は断固反対です。
そして、レンタルにも反対です。
さらに、猫カフェも反対です。
ダメなものはダメなんです。
彼らは食事も排泄もします、そして感情もあります。
猫を商品、非商品としてもレンタルするにあたり、結果、猫の負担は変わらないのです。
販売にいたっては、購入したすべての人が動物達と一生添いとげていない現状であるのに、販売業者が未だに増えていること、販売を続けている事には怒りで一杯です。
ブリーダーさんにも同じ事を言えます。
猫や犬等の里親ブログやホームページ、その数の多さ。
皆さんもっと見て欲しい。
一方では猫をレンタルし、一方ではボランティアさん達が
捨てられ、増え続ける猫を助けています。
投稿: ねこなな | 2009/03/31 23:34:08