2009年3月13日 (金)
読書(高橋和巳著『邪宗門』)
今後の仕事のために、高橋和巳著『邪宗門』を読もうと思い、ネットで探してみました。宮台真司さんがしばしば言及される本ですね。ずっと読んでみたかったのですが、テーマが重いので延ばしのばしになっていました。
ところが、ネットで買おうと思っても、朝日文芸文庫の中古しか売ってない。中古の割りには、けっこう高い。そこで、超ひさびさに図書館で借りて、読むことにしました。
私は基本的に、本は買うようにしています。図書館で借りると、尻を叩かれて読まねばならないような気がするからです。
かっぱ橋にある台東区中央図書館で見つけました。『高橋和巳全集』(河出書房新社)の七巻が「邪宗門・上」、八巻が「邪宗門・下」でした。太平洋戦争前後におこなわれた新興宗教への弾圧が、当時の社会情勢や思想、政治、経済などとからめて記述されていて、読み始めたら止まらなくなりました。
いろんな本がありますが、一生のうちに一度は読んでおいたほうがいい本というのがあるのだとすれば、この本はそれに該当すると思います。もちろん「私が」そう思うだけなのですが。
しかし、中学生のときにこれを読んで、刺激をうけたという宮台さん。早熟な青年だったのですね。
日乗 | コメント (0) | トラックバック (0) |
コメント