双風亭日乗

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2009年6月 3日 (水)

谷川雁を読みなおす

東京外大の米谷匡史さんからご案内をいただいたシンポジウムの情報です。
以下、転載します。

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『谷川雁セレクション』刊行を記念して、
6月6日(土)に、シンポジウムを開催いたします。
『竹内好セレクション』につづく、
「〈戦後思想〉を読み直す」シリーズの第2弾企画です。

◎岩崎稔・米谷匡史編『谷川雁セレクション』全2巻
 (日本経済評論社、2009年5月10日刊、各3200円+税)

 ○第Ⅰ巻 『工作者の論理と背理』(解説 佐藤泉)
  「「瞬間の王」は死んだ」という名句を残して詩作をやめた
  谷川雁の全詩集を収録。 初期の代表的論文も多数収録し、
  「工作者」としての彼が起こしたサークル運動や革命闘争の軌跡をたどる。

 ○第Ⅱ巻 『原点の幻視者』(解説 仲里効)
  『原点が存在する』という名著を残した谷川雁の原点とは?
  筑豊・大正闘争から宮沢賢治論まで、九州・沖縄から黒姫、
  そしてアジアへと広がっていく遥かな思考の空間を探索する。

1950~60年代の九州で、上野英信・森崎和江らと雑誌『サークル村』を創刊し、
筑豊の炭鉱労働運動に参加した、稀代の革命詩人・谷川雁。
そして、1980年代にふたたびメディアに登場し、
宮沢賢治童話の世界を子どもたちが「集団」で表現する
「人体交響劇」を提唱した谷川雁。

異質なものを交錯させ、新たな「集団」・コミューンをつくりだし、
人々の感受性・主体性を奥底から変革しようとした谷川雁の思想と運動の軌跡を、
「原点」と「工作者」というキー・ワードに注目しながら読みなおします。

今春3月末には、『道の手帖 谷川雁』(河出書房新社、1600円+税)
も刊行されました。
谷川雁の未刊行テキストも収録され、気鋭の論者たちが多角的に論じています。

新自由主義のグローバリズムが世界恐慌をうみだし、
労働者たちが「難民化」「流民化」していく危機のなかで、
坑夫たちとともに闘った谷川雁のテキストが、
いま新たな光を放って読みなおされようとしています。

混迷し流動化する現代世界の危機のなかで、谷川雁の言葉はいかに甦るのか。
フロアのみなさんとともに、じっくりと語りあいたいと思います。
どうぞふるってご参集ください。

以下は、シンポジウムの日時や場所、登壇者などの情報です。

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◎ ◎ ◎『谷川雁セレクション』刊行記念シンポジウム ◎ ◎ ◎
 〈 谷川雁を読みなおす -- いま甦る原点/工作者の思想 〉

○日時:2009年6月6日(土曜日) 14:00~17:30 (入場無料)

○場所:青山学院大学(青山キャンパス)6号館・第4会議室
    東京都渋谷区渋谷4-4-25
    JR山手線、東急線、京王井の頭線ほか「渋谷」駅より徒歩10分
    営団地下鉄「表参道」駅B1出口より徒歩3分
    アクセス : http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html
    キャンパスマップ : http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html

○登壇者
 基調報告 : 鵜飼哲(一橋大学)
        酒井隆史(大阪府立大学)
 本書解説者:佐藤泉(青山学院大学)
        仲里効(映像批評家)
 本書編者 : 岩崎稔(東京外国語大学)
        米谷匡史(東京外国語大学)
 司  会 : 戸邉秀明(東京経済大学)
    
○主催 : 日本経済評論社
     科件費共同研究「グローバル化状況における
     国民的/間国民的「想起の文化」の総合的研究」(代表:岩崎稔)

○後援 : 河出書房新社
    
○問い合わせ : 日本経済評論社 ℡ 03-3230-1661
       
☆当日は日本経済評論社と河出書房新社による書籍特別販売あり。
☆リンクフリー、転送歓迎、みなさまに回してください!

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