双風亭日乗

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2010年3月31日 (水)

太麺スパゲティを食べ歩いているうちに、自分でつくりたくなってしまいました。今回は、独身45歳のおっさんの食生活をかいま見ていただきましょう。

というわけで、まず太麺スパゲティそのものを探しました。スーパーをまわりましたが、ぜんぜん売ってないですね。麺がなければ、つくれません。こまったなぁ……。

そこで、料理にくわしいバーテンダーに相談したところ、売っている店を教えてくれました。浅草ライフ。おお、あったぞ、「昭和 太麺スパゲティ」。太さ2.2mm、ゆで時間16分。つづいて、ベーコンとニンジン、ピーマンを購入。そうです、ナポリタンをつくるんですよ。

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2010年3月30日 (火)

インターネット新聞「日刊ベリダ」に、「売れるならそれでいいのか 排外主義を煽る本で書棚は満杯、書店の社会的責任はどこに」(2010年03月29日)という記事が掲載されました。内容は、タイトルを読めば想像がつくと思います。一応、以下を読む前に、目を通してもらえるとうれしいです。

たしかに、書店の棚、それも目立つ場所にその手の本が並んでいるのは事実です。そして、同記事では、記者が書店に取材をしたところ、「『売れているから置いている』としか答えようがないので、取材に応じることはできない」といわれたとのこと。

さらに、某書店からそのような答えが返ってきたことについて、記者は「同時に上の書店の認識(谷川注…「売れているから置いている」)は、同店の書店としての社会的責任の希薄さを露にした」と断じています。ちょっと、ちょっと。これはいいすぎでしょう。

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2010年3月30日 (火)

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     谷中霊園

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2010年3月29日 (月)

お待たせしております。

茂木さんからの第4信ですが、昨日、「3月31日を目指していますが、もし若干(2-3日)
遅れてしまった場合は、ご容赦ください」との連絡を茂木さんからいただきました。

というわけで、3月5日あたりには公開できると思われます。もうしばらくお待ちください。

脳は心を記述できるのか | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月29日 (月)

Women


先日、電車の女性専用車両に関する以下のようなつぶやきを、twitterで見かけました。

じじいどもが首から「女性専用車両から無理やり追い出したら刑法●条に違反します」ての下げて女性専用車両に乗ってきたため車内大揉め。車両あげて本気の総ゲンカ。怒号が飛び交ってます。こんな日にICレコーダー忘れるなんて‥‥

じじい1「女だけ専用車両があるなんておかしいだろ!」女1「そんなこと私に言われても困ります!鉄道会社に訴えて下さい!」横でヘラヘラしてるじじい2が写真を撮りだす。女1「ちょっと!写真撮らない下さいよ!」じじい 2「写真を撮っちゃいけないって法律なんてどこにあるんだよ!ないだろ!」

女1「キャー!叩いた!このひといま私のこと叩きましたよ!みなさん見たでしょう!」女2「みましたー!!!」女3「言葉で勝てないからって叩くなんてあんたの負けよ!!」女4「迷惑なんですよ!!!」女4「でしょう、皆さん!!?」女ども「パチパチパチパチパチパチー(同意)」

おもむろに非常ボタンを押す女5、電車止まる。マイク越しの車掌「ど、どうしました!?」女5「男が女性専用車両に乗って暴力をふるってるんです!」車掌「は、はあ……。とりあえず次の駅まで停車しないんで……」電車動き出す。

# 女2「もう駅につきますよ!訴えましょう!暴力をふるったことみんな見てるんだから!」じじいども駅が近づいたら首にさげてたプレートをカバンにしまう。駅についてソッコー5~6人の駅員に囲まれ人だかり。以上、目撃情報でした。訴えに参加しなくてすみません。

私は、午前中に電車で移動することがほとんどありません。ですが、打ち合わせが午前中になったりすれば、もちろん電車に乗ります。で、よく知らない路線に乗ったりすると、かけこんで乗った先が女性専用車両であったことが何回かあります。

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2010年3月28日 (日)

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最近、アマゾンで『ナインティナインのオールナイトニッ本』(ヨシモトブックス)のvol.1とvol.2をまとめて買いました。ラジオのベストトークがCD附録でついてくるので、雑誌自体よりもそっちが聞きたかったんですね。

彼らが活躍する『めちゃ²イケてるッ!』(フジテレビ)という番組は1996年からやっていて、当時の私はカンボジアにいたから、日本の知人に録画してもらったものを送ってもらってました。

毎回毎回、超楽しみにしてました。その番組が、14年後のいまもやっているというのは、すごいことだと思います。そして、そのすごさは、ナイナイの、とくに岡村さんの笑いにかける情熱みたいなものから発しているように、私には思えます。

2002年に帰国するまで、同番組はほぼ毎回観ていたのですが、帰国して忙しくなってくると、観る機会が減りました。それでも、おもしろそうな回は観るようにしていて、BPOに当てつけて放送した先月の「岡村涙の苦情ゼロSP」などは、珠玉の作品となっていました。

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2010年3月27日 (土)

このブログで何度もいってますが、日本では稀少なロケンローラーのチバユウスケさんがけっこう好きで、したがって彼が在籍する「The Birthday」というバンドも好きなんです。彼の声、かっちょいいですよ~。

で、「Prints21」(Prints21)という雑誌が同バンドの特集を組んだとのことで、ぜひみなさんにもお読みいただきたく思い、紹介させていただきます。紹介するにあたって、いろいろ複雑な気持ち(謎)はあるんですが、とにかくこれは「買い」でしょう。

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2010年3月26日 (金)

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これまでほとんど更新されなかったブログが、3月に入ってからほぼ毎日更新されている……。不思議に思った読者も多いことでしょう。不思議というか、奇妙というか、謎というか。

大きな理由は、ある人に「文章、ほんとへたね」と何度もいわれたことでした。それで、文章修行だ~、ということで更新しているというわけです(笑)

いわれてみれば、そうかもしれません。自分でも、けっしてうまいなどとは思っていません。しかし、口に出して人から「下手」といわれたときは、さすがにちょっとショックでした。「そんなこと、平気でいう人いるんだ~」ってな感じで、驚いたんですね。

同じ人から「編集者、やめたほうがいいんじゃない」ともいわれました。それも、何度も。その理由は、「能力がない」からとのこと。これまた、驚きました。たしかに、30代後半から編集者をやりだし、今年で8年目ですから、さまざまな面でいたらぬ点が多いことも自覚しています。でも、そういうことって、思っていても口には出さず、別の言い方でやんわりと指摘するのが、日本における職場などのルールというものだと思っていました。

いやいや、日本だけじゃありません。なぜ別の言い方をするのか。たとえば、私はカンボジアで現地の人を20人くらい雇っていましたが、そのなかの誰かに「能力がない」なんていった日には、いつ刺されるかわかりません。やっぱり、人にはプライドとか尊厳があるじゃないですか。「文章がへた」程度ならまだしも、「能力がない」とかいうのは、いわれたほうは大いに傷つき、いったほうだっていい気持ちがしないでしょうに……。

仮に、職場などのなかでの地位がうえだったり、人事権を持っている人がそういうことを口にすれば、いうまでもなく「パワハラ」になると思います。私自身は、相手のプライドを傷つけたりおとしめたりするようなことを、職場の仲間にいうことなんて許されないと思います。能力うんぬん以前の問題として。

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2010年3月25日 (木)

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太麺スパゲティが好きな人たちには有名な店、有楽町「じゃぽね」にいってきました。

一昨日の14時くらいに到着しましたが、10人ほど並んでいました。でも、回転がはやいので、すぐ席につけます。いろいろ悩んだ末に、「バジリコ」大盛りを注文。「振り師」とでもいうような、ひたすらフライパンを振る人が二人いて、つぎつぎに注文をこなしていきます。

この店は「パンチョ」とは違い、多彩なメニューあり(画像はメニューです)。ちなみに「バジリコ」は、「エビ・肉・しその葉・トマト、シイタケ・オニオン・コマツナ入り」の塩味。ほかにも、しょうゆ味やカレー味、そしてナポリタンもあります。とりあえず「バジリコ」には大満足。すこし通って、いろんな味を試したくなりました。

銀座方面にお越しの際は、ぜひぜひ!

じゃぽね
中央区銀座1-2 銀座インズ3 1F
電話 03-3567-4749

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2010年3月24日 (水)

木村さんは、あるときからユーゴに足しげくかようようになり、当地のサッカーに惚れこむようになります。しかし、サッカーの取材で各地を歩き、選手の話を聞いているうちに、ユーゴの複雑な民族構成と歴史に関心を持つようになりました。

さらに、長期の取材をつづけるうちに、ユーゴ内の各地で紛争が勃発。ユーゴは連邦国で、いくつかの共和国の連合体なのですが、90年代後半からつぎつぎに共和国が連邦から離脱して独立します。まさに、木村さんは、ユーゴ解体という激動する現代史の現場に立ち会い、取材をつづけてきました。

そんな木村さんは、ユーゴ三部作と呼ばれる作品を出しています。ストイコビッチの半生を記した『誇り』、ユーゴ各地のサッカー選手らへの取材をとおしてユーゴの実状をあぶりだした『悪者見参』、そして綿密な取材でその人物像と含蓄のある言葉の意味を示した『オシムの言葉』の三冊ですね。

これらは、どれもユーゴのサッカーが入り口になっているし、ユーゴのサッカー選手や監督に焦点を当てている作品なのですが、一方でどの本もユーゴの現代史、とりわけ民族主義とは何かということが主題になっています。つまり、ユーゴを語る際、サッカーと現代史には深い結びつきがあるということです。

『オシムからの旅』は、そういった木村さんがユーゴしてきたお仕事をまとめた「集大成」(木村さん談)ともいえる本になっています。まず、巻頭ではユーゴの現代史、とくになぜ連邦国が消滅してしまったのかということを、わかりやすく解説します。第一章ではストイコビッチにスポットを当て、第二章ではオシムの半生をたどることにより、ふたりの人物像を描くとともに、サッカーとユーゴの歴史のつながりを確認します。

そして、第三章では、ユーゴのサッカーや歴史との出会いは、木村さんをどう変えたのかが徹底的に語られます。とりわけ、木村さんはユーゴで見た「民族主義」とはなんだったのかを考えたうえで、自分の足下、すなわち日本の姿を見直す作業を、この本でおこなっています。基本的に中学生向けの本ですから、読みやすい内容です。総ルビですし。

すでにJリーグは開幕し、ストイコビッチの姿もちらほら見かけます。また、6月からはW杯がはじまり、オシムが解説者として活躍することでしょう。

そんな彼らが、どんな国でどんな人生を歩んできたのか?
サッカーシーズンが到来したいまこそ、みなさんに知っていただければと思っています。

<おわり>

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2010年3月23日 (火)

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木村元彦著『オシムからの旅』 (理論社)。この本は、理論社「よりみちパン!セ」シリーズの一冊なのですが、ご縁があって編集をお手伝いしました。

本をつくりはじめるまで、ドラガン・ストイコビッチが誰なのか知りませんでしたし、イビツァ・オシムの名前もテレビで見かける程度でした。ストイコビッチは、いま名古屋グランパスの監督をやっていて、オシムはご存じのとおり日本代表監督をつとめた名将ですね。ついでに、私は野球好きで、サッカーにはあまり興味がありませんでした。

しかし、おもしろいものです。本をつくるなかで、まずストイコビッチの生き方を知り、くわえてオシムの半生を知ることになり、その壮絶さに圧倒されつつ、このふたりに対して大いなる興味を抱くようになりました。

そして、サッカーのおもしろさにも気づきました。そのプレースタイルは、各国によって違いがあること。国の代表が戦う大会と、クラブの代表が戦う大会があること。そして、サッカーはいつも、世界史とつながってきたこと。

著者の木村元彦さんとは、20年前に同じ職場で働いたことがありました。でも、あの『オシムの言葉』を書いた木村さんと、私が知っている木村さんが同一人物なのか、一抹の不安を抱いていたのです。ですから、担当者としてお会いしたときに、それが同一人物だと確認して、ほんとにびっくりしました。

私の知っていた木村さんは、ユーモラスで気のいいお兄さんでした。再会したとき、そのへんに変化はありませんでした。しかし、過ぎ去った20年のあいだに、木村さんは何度も旧ユーゴスラビア(以下、ユーゴ)に足を運び、私は長期でカンボジアに滞在しました。何度も会ううちに、冗談のあいまに「国とか民族ってなんだろう」ということを話すようになりました。

<つづく>

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2010年3月22日 (月)

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たまに食べたくなりますよね、ナポリタン。

先日、渋谷の「パンチョ」という店のナポリタンが、うまい・安い・量が多いの三拍子だと友人から聞かされました。

そのうちいこうと思っていたのですが、別件でいろいろググッているうちに、今月半ばに「パンチョ」が、御徒町駅前に出店したことを知りました。こりゃラッキーだと思い、昨日、いってきました。最寄り駅の入谷から二駅ですから、近い!

で、さっそくナポリタンを注文。「パンチョ」のメニューは、ナポリタンとミートソースしかありません。それも、麺は太麺。私は、「目玉焼きナポリタン」をたのみました。700円です。

カウンターで食券を渡すときに、盛り方を聞かれます。小盛、並盛、大盛とあるのですが、どれをたのんでも値段は一緒。当然、「大盛りで!」と注文しますよ、それは。

5分後に出てきたナポリタンは、見るからに大盛です。なんと、600g(ゆであがり)もあるとのこと。一般的に、家でスパゲティを食べるときにゆでる麺の量は、100~150g(ゆであがりで1.5~2倍くらいの量)ですよ、せいぜい。この大盛が、どんだけ量が多いのか、ご想像いただけると思います。

最後のほうはあきてきましたが、あきたときのために使うタレが常備されていて、それをかけると味が変わり、リトライすることができました。完食してみると、超満腹でした。味は、劇的にというわけではありませんが、フツーにおいしい。それで、あの量であの値段ですから、今後もときどき食べたくなりそうです。

スパゲティのパンチョ
東京都台東区上野5-26-10 B1

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2010年3月21日 (日)

浅草にいると、けっこう夜中に猫と出会うんですよ。


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2010年3月20日 (土)

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久しぶりに「この人は追っかけよう」というミュージシャンと出会いました。追っかけるといっても、彼のライブに全部いって、会場で出待ちをするとかじゃなくて、これまで出したアルバムとこれから出すものを聴いてみよう、ということです(笑)。

彼の名は、ソンドレ・ラルケ(Sondre Lerche)。1982年生まれのノルウェー出身。現在はアメリカで活動しています。ということは、今年で28歳になるんですが、すでに7枚のアルバムを出しています(うち、1枚はサントラ)。

メロディーがいいし、ギターもうまい。彼の曲を聴いていると、若かりしころのトッド・ラングレンを思いだします。ようは、私の好みなんですけれど。

興味のある方はここをクリックして、カリフォルニアの「KCRW」というFM局で収録された彼のライブを聴いてみてください。7曲やってます。こういう映像や音声をラジオ局が無料で公開しちゃうあたり、アメリカと日本の温度差を感じざるをえません。

彼のライブを公開しても、彼のアルバムが売れなくなることはないだろうし、本のテキストを公開しても、本が売れなくなることもないので、ネットはうまく使いましょう、と思うのは私だけなのでしょうか!?

ラルケとの出会いは、ネットで聴きはじめたばかりのラジオでした。まあ、ラジオに限らず、お店や街角で気になる曲がかかり、それがきっかけでアルバムを聴き、お気に入りになったりするのは、ちょっとうれしいものです。

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2010年3月19日 (金)

「起業のススメは無責任?」という記事をココログニュースで読みました。若い人に起業を勧めるのは無責任かどうか、ということを簡単に分析した記事です(記事は、こちらからどうぞ)。

一応、ひとり出版社を「起業」した私からいわせると、身のほどを知ったうえであれば、やりたい人はどんどんやればいいと思います。そうなると、「身のほど」とは何かが問題になりますね。

あくまでも出版社の話になってしまいますが、第一に、会社をやっていけるようなスキルがあるかどうか。私の場合は、仕事をしながらスキルを磨いていこうという感じでした。いまだに磨いている最中ですが。第二に、会社を運営していけるだけの人脈があるかないか。これは、著者だけでなく、業者さんもふくめて。

第三に、資金が集められるかどうか。自己資金だけでなく、銀行からの借入が可能なのかということ。言いかえれば、「信用」の有無ですね。そして最後に、だめだと思ったら、すぱっと引けるかどうか。儲かってもいないのに、親などに頼って無理矢理つづけているようではいけません。もちろん、その場をしのげば復帰のチャンスがある、というときには、そういうのもアリかもしれませんが。

自分でやってて思いますが、形式的には「世のため人のために良質な人文書を」とお題目を唱えているものの、結局は自分が食うためにやっていますし、自分が満足するためにやっているのが、いまやっている会社の実態なんですよね。こんなことを書いていますが、ぶっちゃけ志はありますよ、志は。でも、それだけでは会社経営が成立しません。

カネがなくなったら、会社はまわりません。会社がまわらなければ、「世のため……」などと満足することもできません。したがって、会社を起業しようと思った場合、ちゃんとカネを稼げるかどうかという判断を、起業する前にしっかりできるかどうか。それが、起業する際に考えるべき最大のポイントであり、それができる見通しがあるのなら、老若男女を問わず、起業したい人はすればいいと思います。

その判断をするのに、年齢とか性別は関係ありません。ですから、「若い人に起業を勧めるの無責任かどうか」という記事の論点自体が、ナンセンスであるような気がします。起業しても大丈夫だという自信と裏付けがあるなら、やればいい。それがないなら、あきらめればいい。一度はあきらめたけれど、スキルを磨き、資金も貯め、自信と裏付けができたのでやってみよう、というのもアリ。

なんだか、ここまで書き進めてみると、ごく当たり前のこと書いているだけのような気がしてきました(笑)

ただし、前述した「信用」の有無の問題でいえば、まじめな人物がどれだけ儲かる見込みのある店を開こうと思っても、また経営が軌道に乗っていても、銀行や公的金融機関は、「飲食店」にはきびしいまなざしを向けつづけているようです。これまで出会った、浅草で飲食店を経営するみなさんが、口をそろえてそう言います。こりゃ、差別ですよ。とくに、規模がちいさいほど、差別されるようです。

まあ、似たような話でいうと、保証人になる親兄弟がいないからということで、私も部屋を借りることになるまでさんざんな目に合いましたが。飲食業だからとか、親兄弟がいないからとか、そんなので会社や人を判断しなくてもいいじゃん、て単純に思ってしまいます。じつに不条理ですなぁ。

あと、クロマグロ。マスコミはさんざん「禁輸案が可決されるかも……」とあおっておきながら、否決されると「否決支持が予想外に多く……」ですから、あきれてものがいえません。「予想外」っていうのは、みずから「取材力がない」といっているのと同義だと思うのですが、いかがでしょう。それとも、どうせ善良な市民は時が経てば忘れちゃうから、あんまり取材していないけど、派手に報じて数字をとろうかな、なんて思ったのでしょうか(笑)

「可決だ~!」と騒ぎ、火をつけて、「予想外だが否決だ~!」と水をかけて火を消す。これぞまさしく、マッチポンプというものではありませんか。

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2010年3月18日 (木)

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ある建物を、私の部屋から写してみました。

完成時には、高さ634メートルになるというこの建物は、「東京スカイツリー」です。現在、318メートルまで建設が進んでいるとのこと。完成すると、こんな感じ。

スカイツリーの建設現場は、東武伊勢崎線の「業平橋」駅前で、考えてみれば「浅草駅」から電車で1分の位置。ごく最近になってから、ウチからめっちゃ近いということに気づきました(笑)

東京の新しい観光名所として、かなり期待されているようです。建設現場周辺の土地価格が高騰し、ツリーの下にできる予定のショッピングビルのテナント料も高騰しているとの噂。

どれだけ人が集まるのでしょう。相乗効果で、浅草にもたくさん人が来て、地域振興になるとよいのですが。いきつけのバーには、ぜひともウハウハ儲かってほしいです。

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2010年3月17日 (水)

2010年3月6日から「毎日新聞」の朝刊社会面で、注目すべき記事が連載されていました。タイトルは、「ともに歩く 目の探訪記」。取材・執筆を担当したのは、萩尾信也記者です。

目が見える人が、外からの光をシャットアウトするアイマスクをして一週間過ごすとどうなるのか。この連載は、記者自身がそれを実践した体験ルポルタージュとなっています。とにかくおもしろいので、ぜひご一読ください。

いつかブログで書いたかもしれませんが、この萩尾さんという記者は、1993年のカンボジア総選挙前日からアンコールワットに泊まり込み、現地で暮らす人の視点から総選挙をレポートした方です。

選挙当日のアンコールワットは、ポルポト派による襲撃の恐れがあるということで、日本の大新聞の記者さんのほとんどが首都プノンペンに滞在していました。で、カンボジア人の雇われ記者が地方で取材していたんですね。

当時は外信部でしたが、その後、社会部の編集委員になり、遊軍記者として興味深い記事をたくさん書いています。今回の連載にしても、着想といい、文章といい、そんな萩尾さんだから書けた記事だと思いました。すごい記者なんですよ、萩尾さんは。

この連載を読んで感じたこと。いまや世の中の出来事はネットで、それも各社の似たような情報が横並びの状態で知ることができます。そんななかで、活字としての新聞は、生き残るためになにをすべきなのか。

横並び報道をぶっちぎり、報道記事にしろルポにしろ、独自の視点で取材し、記事を執筆し、掲載することが求められているのではありませんか。そういう意味で「ともに歩く」は、新聞連載の真骨頂を発揮していると思われます。

こういう連載をどしどしやってくれるなら、買いますよ、新聞を。今日、記事を読んで、明日はどうなるのかなぁ、って期待して。それを繰り返す喜びを味わえるのなら。マジで(笑)

以下は、「ともに歩く」の各記事へのリンクです。いつまで掲載するのかわからないので、突然なくなってしまうかもしれません。あしからず。

「ともに歩く 目の探訪記」(毎日新聞連載)

1-1 見えない世界、山頂で「聴望」体験
1-2 「白い闇」自暴自棄 子の笑顔に新たな一歩
2 光なき最初の朝の不安 何するにも手探り
3 初めての単独歩行 駅ホームたじろぐ
4 「三次元の世界」へ 音・におい、ありのまま受け入れ
5 「見える世界」への好奇心 「色の辞典」ほしい
6 パートナーにいら立ち 何事も「思いやり」
7 盲人登山サークル 人の歩幅に気遣い
8 見えない世界 みようとしてなかった

ところで、昨日、「子ども手当法案」と「高校授業料無償化法案」が衆議院を通過しました。後者で朝鮮高校が除外されていることについては、とんでもないと思います。くわしくは後日。

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2010年3月16日 (火)

久々にグリコの「ポッキー」 を食べました。私のなかでは、すんごくおいしいわけじゃないけど、そこそこいけて、ときどき食べたくなるおかし。それがポッキーです。

誕生は1966年なので、私よりも2歳ほど年下なんですよ、ポッキーさんは。いやはや40年以上も売れ続けているロングセラー商品なんですね。調べてびっくり!

ところで、3月15日から大手ラジオ局がサイマル放送を始めました。ちなみに「サイマル放送」っていうのは、「異なるチャンネルや放送形式で、同じ番組を放送すること」(はてなキーワード)なんだそうです。

現在、以下のページから「TBS」「文化放送」「ニッポン放送」「ラジオNIKKEI」「inter FM」「FM TOKYO」「J-WAVE」をウェブ上で聴くことができます(radiko.jpのウェブページより転載)。

パソコンがそのままラジオ受信機となる「IP(Internet Protocol)サイマルラジオ」の実用化試験配信サイト「radiko.jp」が公開されました。

http://radiko.jp/

サイマル放送は、私にとってどう便利なのか。ウチは窓側から奥に長いワンルームなので、奥のほうで仕事をしているときにはラジオが受信できませんでした。「伊集院光・深夜の馬鹿力」とか「アクセス」(もうすぐ終わっちゃいますが……)とか聴きたいんですが、ほとんど無理。しかし、サイマル放送のおかげで、この悩みが解消されたのです。

音楽好きの私にとっては、FMを流しっぱなしにしておけるのも嬉しいです。あっ、「ナイナイのオールナイトニッポン」も聴けるか!

ちょっと調べたら、すでに2008年6月から地方のFM局は「サイマルラジオ」っていうのをはじめているんですね。こちらは北海道から沖縄まで、各地のFM放送がネット上で、リアルタイムで聴くことができます。

http://www.simulradio.jp/

これで、ラジオを聴きながら過ごす時間が確実に増えそうです。


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2010年3月15日 (月)

姜尚中さんが、韓国のソウル市で講演をしたという記事を「朝鮮日報 日本語版」で読みました。講演のテーマは「新韓日関係」。記事はこちらです。

フィギュア・スケートのキム・ヨナが日本でブームになっていることから、「日本は韓国に追い越されるのではないかという話も盛んに出ている」ことや、日本の家電メーカーすべての売上よりもサムスン電子の売上が高いことなどを示したうえで、日本の「危機感が高まっている」などと話されたようです。

その他、竹島問題に関する持論を述べたようなのですが、なによりも興味深かったのが、執筆している記者による姜さんの紹介でした。いわく、「日本のメディアに『東京大学のヨン様』とも呼ばれている姜教授」。この表現自体がおもしろかったのですが、これを読んで私は一言いいたくなりました。

ヨン様と比較するのは失礼であり、すでに「AERA」で「姜流」というムックが出版されている状況なのですから、カン様という固有名詞で活躍されているのではないか、と。

姜さんについては、テレビに出すぎとか、研究は進んでいるのか、などという外野の無責任な声が聞こえます。しかし、なんだかんだいっても、はじめてお会いした2002年から一貫して、私は姜さんの信念や姿勢には共感を持ち続けています。

『反ナショナリズム』(教育史料出版会)をつくろうということで出会ったころは、現在のような人気を獲得するとは思っていませんでした。『挑発する知』をつくったころには、すこしずつ人気が高まっていましたか。そして、いまや本の執筆をお願いしても、数年はウェイティングの状態になってしまうほどの人気……。

月並みな物言いですが、東アジアという地域の連携が政治の課題になりつつあるなか、姜さんにはトップランナーとして活躍し続けていただきたいものです。

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2010年3月14日 (日)

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ツイッターには書きましたが、いまさらながら「桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油」をゲットし、食し、感動しているところです。

ごはんだけでなく、卵料理、生野菜、焼き野菜、焼肉など、たいていの食材や料理に合います。合うっていうか、おいしさが増すって感じですか。インスタントラーメンに入れたら、3倍くらいうまさが増しますし。ごはんにかけるだけで食が進むこのラー油は、おかずが少なくてすむという意味で、ふところがさみしい私の味方になっております。

このラー油を使いたいから、次の食事が楽しみになる。そう思わせてくれるものをつくった桃屋って、なかなかすごいと思います。

えっ、もうそんなの知ってるよっ、て?
こりゃまった失礼いたしました、と。

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2010年3月14日 (日)

その詳細を、菊地さんがブログで語っています。
ふむふむ、そうだったのですか。

http://www.kikuchinaruyoshi.com/dernieres.php?n=100314012003

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2010年3月13日 (土)

南極の海で調査捕鯨をしている日本船にさんざん嫌がらせをしたうえ、船に不法侵入した「シー・シェパード」(SS)のメンバーが逮捕されました。FBI(アメリカ連邦捜査局)が「エコテロリスト」と分類するテロリスト組織のメンバーが、テレビで何度も放映されたように、民間船に対して暴力をふるったわけですから、今回のメンバ逮捕は当然のことでしょう。

SSが、「世界の海洋における野生生物の棲息環境破壊と虐殺の終焉」を訴えようがなんだろうがかまいません。そういう立場もあっていいと思います。しかし、そういう立場を認めるからといって、日本の調査捕鯨を暴力的に妨害することまで認めることはできません。

「棲息環境破壊」とか「虐殺」とかいっていますが、どうなったら破壊で、なにを虐殺というのか、ひじょうに定義があいまいです。海にも生態系があり、食物連鎖があります。この食物連鎖に関していえば、どの魚が増えすぎだとか減りすぎだと、いくらでも恣意的な見方が可能です。

SSの活動に、特定の生き物への「愛」みたいなものが感じられる点も、気になります。「鯨を愛しているから、鯨を捕ったり食べたり殺したりするのはけしからん」などとガチで言いだした場合、「鯨」という部分は、ほかのあらゆる生き物に入れ換えることが可能ですから、あらゆる生き物が排除の対象になってしまうかもしれません。

ある生き物を、愛したり、かわいがったりするのは自由でしょう。しかし、「人」と「人以外の生き物」の境界線と距離感をちゃんと認識していないと、人は意外と簡単にSSみたいなことを言いだしたり、やりだしたりするような気がします。

そういう意味で、私からいわせれば、「子猫殺し」で坂東さんを糾弾していた人たちも、SSの人たちも、考え方の根っ子があまり変わりなく見えるんですよ。猫をかいわがるのもけっこうだし、鯨を愛するのもけっこう。でも、特定の生き物に自己投影「しすぎ」たり、生き物に自分の思いを没入「しすぎ」たらおしまいよ、ってことだと思うのですが、いかがなものでしょうか。このへんは、読者のみなさんがどう考えていらっしゃるのか、教えていただきたいところ。

そして、いまさらいうのもなんですが、私たちは今日も明日も、犬をかわいがっておきながら、牛の肉は喰ってるし、猫を愛しながら、豚の肉も喰ってるわけですよ。このように、人は、人以外の生き物と付きあうときには、「業」を抱えざるをえません。私自身は、人って、けっきょく都合がよくて、(高田純次さん的な意味で)調子のいい生き物だよね、って認めまくっていますけど……。

私は、そんないい加減な人間じゃない、って人もいるでしょう。それでもいいんですけど、ならばご自身が抱いている特定の生き物への愛みたいなものを、他人に押しつけないのがよいのでは。SSの事件は、鯨への愛を人に押しつけるとどうなるのか、というよい事例なのではありませんか。ひとり静かに、もしくは愛を共有できるグループ内で、ご自身が愛する生き物への愛について語っていただければ、その愛が暴力へと「昇華」することなどないと思うのですが。

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2010年3月12日 (金)

一昨日の「みのもんたの朝ズバ!」に、名古屋市長の河村たかし市長が出演していました。市の議員定数を半分にしたり、議員の報酬を半分にする条例案を議会に提出するとのこと。

たとえパフォーマンスであろうとも、「指定席化している議員でなく、党議拘束もない自分の意見で採決できる議会に戻す。議会が変わらないと本当の民主主義はできない」(毎日新聞、2010年3月4日)とか、「そもそも議員はボランティアであるべきだ。今の議会は党議拘束があり、1人1人の意思を反映していない」(中日新聞 2010年3月10日)という河村さんの話には魅力があります。

「朝ズバ!」では、世界の主要都市の議員数を示し、いかに名古屋市の、そして日本の議員定数が多いのかを強調していました(くわしくはこちらを参照)。これだけ国や地方の財政状態が悪化しているのですから、それぞれの自治体を回すために最低限の議員数は何人なのか、という議論は、たしかにあってもいいと思います。

河村さんは、報酬が魅力で議員になるのはどうか、という問いを投げかけているように見えます。純粋なボランティアでは無理だけど、報酬ばかりにこだわらず、自分が暮らす国や地域を、いまよりマシにしていこうという議員が増えたらいいに決まっています。

「朝ズバ!」が流していた議会の映像でもっとも興味深かったのは、自民の議員はもちろん、共産も、河村さんを応援した民主も、市長の提案に文句をいっていたシーンです。文句というか、悪態をついているように見えました。テレビって恐ろしいですね。あのシーンを見たら、有権者が議員らに対して「なんだ、こいつら」って思う可能性が高いと思います。

当然、そのことも折り込み済みで、河村さんはテレビに出ているのでしょう。名古屋では圧倒的な人気を誇る河村さんには、大阪で人気の橋下知事のようなファッショっぽさは感じません。いけるとこまでいったら、おもしろそうですね。たとえ、パフォーマンスであっても!

そうそう、昨日はzepp osakaでボブ・ディランのライブでした。世界的に、長いあいだ、第一線で活躍しているミュージシャンとは、こういう人なんだ、ってことがよくわかりました。すばらしい!

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2010年3月10日 (水)

思いだしてください。

昨年の2月に、元「はっぴいえんど」のギタリスト鈴木茂さんが、大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕されました。ポニーキャニオンは、「はっぴいえんど」名義のアルバムの出荷と配信を停止。クラウンレコードは、鈴木さん個人名義のアルバムのほか、「ティン・パン・アレー」や「鈴木茂&ハックルバック」のアルバムも出荷停止しました。ただし、店頭で売られているものの回収まではしませんでした。

そして、昨日。「JAYWALK」のボーカル中村耕一さんが覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されました。「所属レコード会社のワーナーミュージック・ジャパンと所属事務所のフリーウェイは9日、アルバムやシングルCDなど関連7作品を回収、さらに近く発売予定の2作品を発売中止にすると発表した」とのこと(YOMIURI ONLINE、2010年3月9日)。

音楽アーティストが大麻取締法やら覚せい剤取締法違反で捕まると、レコード会社は逮捕されたアーティストおよびその人が関わるグループのアルバムを、どうしてすぐに出荷停止したり、配信停止したり、回収したりするのでしょう?

なんか、過剰反応のように見えて仕方がありません。たとえば、鈴木茂さんが逮捕されたからって、「ティン・パン・アレー」のアルバムを聴かなくなる人や買わなくなる人が、大勢いるのでしょうか。ましてや、クラウンレコードのCDを買わなくなる人って、大勢いるのでしょうか。

あるアーティストを管理しているプロダクションが、そのアーティストの不手際を会見で謝罪する、とかいうのならわかります。管理しているのだから、なにがしかの責任を追求されても仕方がない。しかし、レコード会社まで自発的に、連帯責任みたいな振る舞いをする必要があるのかどうか……。

そういった過剰反応により、「はっぴいえんど」のアルバムを買えないようにしてしまうことのほうが、よっぽどレコード会社のマイナス・イメージをリスナーに印象づけてしまうんじゃないんですかねぇ。もちろん、「JAYWALK」もしかり、です。

不買運動とか、警戒しているんですかねぇ?
そんなことする人、いるんですかねぇ?

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2010年3月 9日 (火)

一応、はじめてみました。あんまりつぶやかないと思いますが、ブログの更新とか往復書簡の情報とか、書こうかなと思います。

http://twitter.com/lelele_no_le

たけくまさんが書いていたと思うけど、ブログ向けの人とツイッター向けの人って、やっぱり分かれるでしょう。じっくりまとめて書く人と、短文でさくさく書ける人との違いかもしれませんね。

そもそも私には、自分が、いま、どこで、何をして、何を思っているなんてことを、他人にあまり知らせたくないし、知られたくないという思いが基本にあります。ブログだと注意深く、推敲してから公開できるので、安心できます。

逆に、知らせたかったり知られたい人も多いんでしょうね。それはそれで、いいんじゃないんですか。趣味の問題ですから。ちょっとした考え方とか問題点を、リアルタイムで議論するのに、ツイッターは向いていると思いますし。

「ツイッター」という言葉をいったり、話題が出たりするだけで、「新しもん好き」だとか「人とつながりたがっているだけ」とバカにする人がいますけど、そういうのはどうかと思います。ウェブページからはじまり、ブログ、SNS、そしてツイッターと、ネットでいろんなことができるような選択肢が増えることは、けなすべきことじゃなくて、歓迎すべきことでしょう。

これまでの経緯を見ればわかるとおり、ブログにしろSNSにしろツイッターにしろ、いかにブームになろうとも、「そのうちあきる」ものなんだと思います。それは仕方がない。ツイッターにしても、ブームのときにはお祭りのように盛りあがって使えばいいし、熱がさめたらそれぞれ使いたいように使えばいいのでは。

ところで、ブログが感動的におもしろい、漫画家の清野さんがツイッターをはじめたのですが、やっぱりおもしろかったです。昨晩は、笑いっぱなしでした。以下に紹介します。

http://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno

それでは!

日乗 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月 8日 (月)

今回の通常国会で通過すると見られている高校無償化法案。正確には、「国公立の高等学校における教育の実質的無償化の推進及び私立の高等学校等における教育に係る負担の軽減のための高等学校等就学支援金の支給等に関する法律案」というそうです。呪文のような名称ですなぁ。

それはさておき、いうまでもなく、「授業料」を無償化するというのが、この法案の目的ですね。この法案が国会を通過すること自体は、よろこばしいことだと思います。くだらないことに税金を使うよりも、納得がいきますし。

これで、ようやく日本の教育制度も国際スタンダードに一歩近づいたのかもしれません。でも、学校に通えば、授業料以外にもけっこうお金がかかります。「産経新聞」によると、「修学旅行や学用品、通学交通費などを含めた学校教育費は公立34万4千円、私立78万5千円。塾通いなどを合わせるとそれぞれ52万1千円、104万5千円」(2009年12月15日)だと言います。

つまり、公立は52万1千円、私立は104万5千円のそれぞれから授業料が引かれ、残りの金額は教育費として、それぞれの家庭が自己負担するということになりますね。たしかに、授業料の分だけであれ、出費が減ることは、一般家庭の家計負担を減らすことになるでしょう。

しかし、母子家庭などの生活が苦しい家庭については、多くの高校がすでに授業料免除を制度化しているようです。つまり、今回の無償化は、生活が苦しい家庭にとっては、なんの恩恵もないようなのです。

私は、この事実を知るまでは、高校無償化は生活が苦しい家庭こそが恩恵をうける制度だ、と思っていました。ところが、詳細を調べてみると、けっしてそんなことはありませんでした。多くの場合、家庭が経済的に苦しくなることについて、子どもには責任はありません。だったら、そういう家庭に対しては、授業料の分の現金を支給するなど、柔軟な対応をすることが望まれます。

高望みかもしれませんが、どうせなら大学の授業料も無償化すればいいのになあ、と思ったりもします。私は、高校卒業まで養護施設で育ちましたが、引き取ってくれる親族がいないのと、施設には高校を出るまでの期間しかいられない(以降は、役所から生活費や教育費が出なくなる)ことから、大学進学をあきらめて就職しました。当時は、残念で仕方ありませんでした。

施設にいる子どもの多くは、親になんらかの問題があるから入所している場合が多く、非行など自身に問題があって入所している子どもは少数だと思います。ならば、そういう子どもにこそ、優先的に教育の機会が与えられるような制度があったらいいと思います。

こんなことをいうと、「そもそも親がどうにかすべきだ」という声が聞こえてきそうです。それはそうなのですが、いま施設に入っている子どもに、そんなことをいっても意味がありません。すでに授業料が免除されている母子家庭などに対する授業料分の現金支給もふくめて、柔軟かつ早急に対処することがなにより重要でしょう。

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2010年3月 7日 (日)

敬宮愛子(としのみや あいこ)さんが不登校になった件で、「学習院でいじめかよ」っていう声がありますが、人が集まるところには、いつだってどこだっていじめの可能性があると思います。

そもそも、母の雅子さんだって、精神的に不安定な状態になったのは、皇室やら宮内庁やらのいじめ的なものの影響だといわれてませんか。祖母の美智子さんだって、あんな能面みたいな表情になった原因は、雅子さんと似たような状況だったからなのでは。

だから、このニュースに関しては、「学習院でいじめ」という意外性はゼロでしょう。もちろん、いじめはないに越したことはありません。でも、なくならないという前提で取り組まないと、すべてが後手の対処になって、手遅れになることがあります。

あと、こんなふうにニュースにして、騒いでいること自体、愛子さんや皇太子夫妻を苦しめているのではありませんか。いじめなんていつでもどこでも起きうるのに、皇族だからって大騒ぎされたら、愛子さんも、いじめたといわれている(報道では、廊下を走ったとか、大きな声を出したといわれてますが)側の子どもも、なにかと引っこみがつくなくなってしまうと思います。

こういうことが起きると、自分の意思とはかけはなれたところで、子どものときから注目されて、持ちあげられたり下げられたりする愛子さんは、たいへんだなぁ、と他人事ながら思ってしまいます。だって、愛子さんはまだ8歳なんですからね。

日乗 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年3月 6日 (土)

2002年にカンボジアから帰国して、所帯をもって、台所をまかされてから、ことあるごとにパスタをつくってきました。とりあえず、乾燥パスタとニンニク、唐辛子、オリーブオイルを常備しておき、もう一品か二品の食材があればできてしまうのですから、これは便利です。

その6年後には離婚して、浅草でひとり暮らしをはじめたわけですが、パスタをつくる頻度は以前よりも増えています。一日おきくらいなら、ぜんぜん食べられますからね。

クリーム系よりもトマト系、トマト系よりもオイル系のパスタをつくることが多いかもしれません。手間がかからないからでしょうか。つくるパスタのなかで、断トツでトップをかざるのは、ペペロンチーノ。つまり、上記の常備品だけでつくるわけです。

これが、けっこう深い。経験からいって、一番たいせつなのは、オリーブオイルの種類や質だと思います。あと国産のニンニクを使うことと、パスタのゆで加減、そして最後にゆで汁を加える加減。

ときには、みじん切りにしたニンニクをパスタと一緒にゆでて、ゆで上がったパスタをボールにあけて、オリーブオイルをぶっかけたりもします。ニンニクの切り方にしても、スライス、みじん切り、すり下ろしなど、いろいろなバリエーションがあるんですよね。

なぜ、こんな暇ネタを書いてるのかというと、今日はジェノベーゼのパスタをつくろうと思っていたからです。バジルとニンニク、松の実をすり鉢ですって、こしょうとオリーブオイルに混ぜてつくるソースがジェノベーゼ。

で、マーケットでバジルとパルミジャーノ・チーズを買いました。そして、松の実は、以前に買ったのがあるからいいや、と思っていたのですが……。半年前に賞味期限が切れていたのです。ああ、悲しすぎる!

そんなわけで、いまから松の実を買いにいきます。ジェノベーゼ、うまくできるといいなあ。

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2010年3月 5日 (金)

日本のなかにあるんだし、生徒も先生も日本で生活しているんだし、そこで学ぶ人も教える人も日本語を話すんだし……。

いきたくないけど親にいかされている子どももいるんだろうし、勉強の仕方はいろいろあるんだし、そこで学ぶ子どもには拉致問題と教育を直結する人の言説なんて関係ないんだろうし……。

無償化が制度化されるのなら、対象となる学校を消去法で減らすよりも、無償化で恩恵をうける子どもがひとりでも多くいたほうがいい、と単純に思いますが。

以下のような記事を読むと、ただただ北朝鮮への反発やら社会主義への憎悪みたいなものばかりが感じられ、いま朝鮮学校に通っている子どもやこれから朝鮮学校に通う子どもに関する論点が、すっぽり抜け落ちているような気がします。

【安藤慶太が斬る】朝鮮民族は日本の「朝鮮学校統治」を容認するのか

だからといって、北朝鮮の政策やら拉致問題への対応がいいといっているわけではありません。でも、あれが悪いからこれもダメと考えるよりも、あれは気に入らないけどこれはいいかと考えてみるほうが、いろいろなことに気づいたり考えたりする機会が増えて、いいんじゃないかと思うだけです。

坂東眞砂子さんの「子猫殺し」が気にくわないから、その著書を燃やしてしまったら、もしかしたらその著書によって抱けたかもしれない感動や気づきの可能性を、読む前から放棄してしまうことになる。それって、もったいないと思うんですよね。

日乗 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月 4日 (木)

年始から再開した斎藤環さんと茂木健一郎さんの往復書簡。
書簡は現在まで、斎藤さんの往信と茂木さんの復信で、一往復しています。

今回は、斎藤さんから茂木さんへの2通目の書簡を掲載します。
書簡のタイトルは、「『人間』と『言語』、あるいは偶有性のアスペクト」。
ここをクリックするか、本ページ左上の「脳は心を記述できるのか」というバナーをクリックするとご覧になれます。

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2010年3月 3日 (水)

お待たせしました。
斎藤さんと茂木さんの往復書簡ですが、斎藤さんからの第3信が届きました。
明日10時、往復書簡の特集コーナーに掲載する予定です。
乞うご期待!

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2010年3月 2日 (火)

いろいろ事情がありまして、昨年9月くらいからブログが更新できませんでした。本日から、更新の頻度をあげていこうと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。

さて、東京以外の読者は視聴できないので申し訳ないのですが、東京MXテレビというローカルのテレビ局があります。このブログでも紹介した「5時に夢中!」というおもしろ番組をつくったり、「元祖天才バカボン」「タイムボカン」といった古いアニメを流すなど、キー局とはひと味ちがった編成で勝負しているテレビ局です。

同局の番組で、なによりも楽しみにしているのが「松島×町山 未公開映画を観るテレビ」(毎週日曜の23-24時)です。日本で公開されていない海外のドキュメンタリー映画を、1本を二週に分けて放映しています。町山智浩さんの選択ですから、まちがいなくおもしろい映画ばかり観ることができるんですよ。

先週の日曜と一昨日の二回にわたって放映された映画は、『DELIVER US FROM EVIL』(2006年)。以下、番組ウェブページから内容紹介を引用します。

神父が危険な少児性愛者であると知りながら、彼をかばい続けた教会。その後30年間にわたって、神父は子供たちを虐待していく…。本人、被害者たちのインタビューも収録した、衝撃的なドキュメンタリー。

たしかに衝撃的でした。ある夫婦が信頼しきって自宅に泊めていた神父が、その夫婦の子どもに性的虐待をしていた。その神父は、ほかの多くの子どもに対しても性的虐待を加えていたものの、カトリックの本山であるバチカンはその事実を徹底的に隠蔽……(あとは映画をご覧になってください。英語版はこちら)。

アメリカにおける神父(カトリックは神父、プロテスタントは牧師です)による子どもへの性的虐待は、2002年に大問題になったそうです。まったく知りませんでした。これだけの大問題も、チャンネルが違ったり関心がなかったりすると、頭の中に入ってこないものなのですね。

子どもに対する神父の性的虐待がアメリカで騒がれたことによって、世界各国でも被害者が声をあげるようになったようです。そうなると、日本はどうなんだろう、という素朴な疑問がわいてきます。

続きを読む

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2010年3月 1日 (月)

お待たせしております。
もうすぐ斎藤さんの書簡を掲載する予定です。

書籍化に際しては、『心脳問題』の山本貴光さんと吉川浩満さんの全面的なバックアップの元、付加価値を盛りだくさんにしてお届けいたします!

脳科学ブームの画期をなす企画として、恥じないような本をつくろうと思っております。ご期待ください。

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