双風亭日乗

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2010年3月10日 (水)

なんで、すぐに回収するの?

思いだしてください。

昨年の2月に、元「はっぴいえんど」のギタリスト鈴木茂さんが、大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕されました。ポニーキャニオンは、「はっぴいえんど」名義のアルバムの出荷と配信を停止。クラウンレコードは、鈴木さん個人名義のアルバムのほか、「ティン・パン・アレー」や「鈴木茂&ハックルバック」のアルバムも出荷停止しました。ただし、店頭で売られているものの回収まではしませんでした。

そして、昨日。「JAYWALK」のボーカル中村耕一さんが覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されました。「所属レコード会社のワーナーミュージック・ジャパンと所属事務所のフリーウェイは9日、アルバムやシングルCDなど関連7作品を回収、さらに近く発売予定の2作品を発売中止にすると発表した」とのこと(YOMIURI ONLINE、2010年3月9日)。

音楽アーティストが大麻取締法やら覚せい剤取締法違反で捕まると、レコード会社は逮捕されたアーティストおよびその人が関わるグループのアルバムを、どうしてすぐに出荷停止したり、配信停止したり、回収したりするのでしょう?

なんか、過剰反応のように見えて仕方がありません。たとえば、鈴木茂さんが逮捕されたからって、「ティン・パン・アレー」のアルバムを聴かなくなる人や買わなくなる人が、大勢いるのでしょうか。ましてや、クラウンレコードのCDを買わなくなる人って、大勢いるのでしょうか。

あるアーティストを管理しているプロダクションが、そのアーティストの不手際を会見で謝罪する、とかいうのならわかります。管理しているのだから、なにがしかの責任を追求されても仕方がない。しかし、レコード会社まで自発的に、連帯責任みたいな振る舞いをする必要があるのかどうか……。

そういった過剰反応により、「はっぴいえんど」のアルバムを買えないようにしてしまうことのほうが、よっぽどレコード会社のマイナス・イメージをリスナーに印象づけてしまうんじゃないんですかねぇ。もちろん、「JAYWALK」もしかり、です。

不買運動とか、警戒しているんですかねぇ?
そんなことする人、いるんですかねぇ?

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なんで、すぐに回収するの?:

コメント

この人やこのグループにかぎらず
自分だったら
歌手個人やグループを知っている場合
曲をききたい
または
ラジオでながれて
なつかしいな
と思ったり
あってもいいと思う
歌手個人やグループを知らなくても
ニュースによって存在をしり
どんな曲をつくっていたのか
興味をもって聴いてみようと思うから
回収しなくてもいいと思う

投稿: kinkikidsとBzがすきな浦和REDSサポーター | 2010/03/11 14:25:47

大麻や覚せい剤等の薬物を使用することでいい詩、いい曲が書けるという考えが波及しないようにするということではないでしょうか?
芸術や芸能を志す人は、実力や才能を向上させることに対してわらをもつかむ気持ちでいると思います。そんな時に、憧れのミュージシャンが薬物を使っていたことを知れば、
(じゃあ、自分も……)
と薬物に手を染めてしまいかねません。そのため、一時的に曲の出荷、販売を停止するということだと思います。
つまり、そのリスクを防ぐ必要があるほどに薬物が危険なものだと警察(検察?)の方々は認識しているのでしょう。
井上陽水さんや槙原敬之さんのように見事カムバックして、なおかつ事件をバネに(薬物なしで)活躍し続ける方もいらっしゃいます。彼らも、そうあるといいですね。

ちなみに、昨日「Dear zachary」がアンビリバボーで紹介されていました。民放よりはるかに早く、松嶋・町山~の方が良いネタ(良くない話ですが……)を提供できた証明ですね。
そういえば、「Super High Me」は日本で販売できるのだろうか?即、出荷・販売停止かも……。

投稿: akebo | 2010/03/12 21:27:09