双風亭日乗

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2010年3月12日 (金)

議員定数を半分にしたら……

一昨日の「みのもんたの朝ズバ!」に、名古屋市長の河村たかし市長が出演していました。市の議員定数を半分にしたり、議員の報酬を半分にする条例案を議会に提出するとのこと。

たとえパフォーマンスであろうとも、「指定席化している議員でなく、党議拘束もない自分の意見で採決できる議会に戻す。議会が変わらないと本当の民主主義はできない」(毎日新聞、2010年3月4日)とか、「そもそも議員はボランティアであるべきだ。今の議会は党議拘束があり、1人1人の意思を反映していない」(中日新聞 2010年3月10日)という河村さんの話には魅力があります。

「朝ズバ!」では、世界の主要都市の議員数を示し、いかに名古屋市の、そして日本の議員定数が多いのかを強調していました(くわしくはこちらを参照)。これだけ国や地方の財政状態が悪化しているのですから、それぞれの自治体を回すために最低限の議員数は何人なのか、という議論は、たしかにあってもいいと思います。

河村さんは、報酬が魅力で議員になるのはどうか、という問いを投げかけているように見えます。純粋なボランティアでは無理だけど、報酬ばかりにこだわらず、自分が暮らす国や地域を、いまよりマシにしていこうという議員が増えたらいいに決まっています。

「朝ズバ!」が流していた議会の映像でもっとも興味深かったのは、自民の議員はもちろん、共産も、河村さんを応援した民主も、市長の提案に文句をいっていたシーンです。文句というか、悪態をついているように見えました。テレビって恐ろしいですね。あのシーンを見たら、有権者が議員らに対して「なんだ、こいつら」って思う可能性が高いと思います。

当然、そのことも折り込み済みで、河村さんはテレビに出ているのでしょう。名古屋では圧倒的な人気を誇る河村さんには、大阪で人気の橋下知事のようなファッショっぽさは感じません。いけるとこまでいったら、おもしろそうですね。たとえ、パフォーマンスであっても!

そうそう、昨日はzepp osakaでボブ・ディランのライブでした。世界的に、長いあいだ、第一線で活躍しているミュージシャンとは、こういう人なんだ、ってことがよくわかりました。すばらしい!

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