2010年3月17日 (水)
新聞連載の真骨頂を発揮
2010年3月6日から「毎日新聞」の朝刊社会面で、注目すべき記事が連載されていました。タイトルは、「ともに歩く 目の探訪記」。取材・執筆を担当したのは、萩尾信也記者です。
目が見える人が、外からの光をシャットアウトするアイマスクをして一週間過ごすとどうなるのか。この連載は、記者自身がそれを実践した体験ルポルタージュとなっています。とにかくおもしろいので、ぜひご一読ください。
いつかブログで書いたかもしれませんが、この萩尾さんという記者は、1993年のカンボジア総選挙前日からアンコールワットに泊まり込み、現地で暮らす人の視点から総選挙をレポートした方です。
選挙当日のアンコールワットは、ポルポト派による襲撃の恐れがあるということで、日本の大新聞の記者さんのほとんどが首都プノンペンに滞在していました。で、カンボジア人の雇われ記者が地方で取材していたんですね。
当時は外信部でしたが、その後、社会部の編集委員になり、遊軍記者として興味深い記事をたくさん書いています。今回の連載にしても、着想といい、文章といい、そんな萩尾さんだから書けた記事だと思いました。すごい記者なんですよ、萩尾さんは。
この連載を読んで感じたこと。いまや世の中の出来事はネットで、それも各社の似たような情報が横並びの状態で知ることができます。そんななかで、活字としての新聞は、生き残るためになにをすべきなのか。
横並び報道をぶっちぎり、報道記事にしろルポにしろ、独自の視点で取材し、記事を執筆し、掲載することが求められているのではありませんか。そういう意味で「ともに歩く」は、新聞連載の真骨頂を発揮していると思われます。
こういう連載をどしどしやってくれるなら、買いますよ、新聞を。今日、記事を読んで、明日はどうなるのかなぁ、って期待して。それを繰り返す喜びを味わえるのなら。マジで(笑)
以下は、「ともに歩く」の各記事へのリンクです。いつまで掲載するのかわからないので、突然なくなってしまうかもしれません。あしからず。
「ともに歩く 目の探訪記」(毎日新聞連載)
1-1 見えない世界、山頂で「聴望」体験
1-2 「白い闇」自暴自棄 子の笑顔に新たな一歩
2 光なき最初の朝の不安 何するにも手探り
3 初めての単独歩行 駅ホームたじろぐ
4 「三次元の世界」へ 音・におい、ありのまま受け入れ
5 「見える世界」への好奇心 「色の辞典」ほしい
6 パートナーにいら立ち 何事も「思いやり」
7 盲人登山サークル 人の歩幅に気遣い
8 見えない世界 みようとしてなかった
ところで、昨日、「子ども手当法案」と「高校授業料無償化法案」が衆議院を通過しました。後者で朝鮮高校が除外されていることについては、とんでもないと思います。くわしくは後日。
日乗 | コメント (1)
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コメント
高校無償化法案の対象から朝鮮学校を外すことに、祖国が北朝鮮である社民党の福島瑞穂は思ったとおり反対している。
朝鮮学校の教育は日本の文部科学省の指導要領に基づいておらず、北朝鮮の指導に基づいて行われており、明らかに北朝鮮の学校である。
彼女の政策は、夫婦別姓、外国人参政権など、およそ日本人なら到底考えられない政策であるのが大きな特徴である。
社民党は見かけは日本の政党であるが、内実は北朝鮮の政党である。
伝統的に自発的に民主党と北朝鮮の機関紙であることを標榜している新聞もある。
高校無償化は民主党の得意技である人のカネ(税金)ばら撒きによる集票策の一環。
投稿: 小沢総書記 | 2010/03/17 10:28:10