2010年3月15日 (月)
東京大学のヨン様!?
姜尚中さんが、韓国のソウル市で講演をしたという記事を「朝鮮日報 日本語版」で読みました。講演のテーマは「新韓日関係」。記事はこちらです。
フィギュア・スケートのキム・ヨナが日本でブームになっていることから、「日本は韓国に追い越されるのではないかという話も盛んに出ている」ことや、日本の家電メーカーすべての売上よりもサムスン電子の売上が高いことなどを示したうえで、日本の「危機感が高まっている」などと話されたようです。
その他、竹島問題に関する持論を述べたようなのですが、なによりも興味深かったのが、執筆している記者による姜さんの紹介でした。いわく、「日本のメディアに『東京大学のヨン様』とも呼ばれている姜教授」。この表現自体がおもしろかったのですが、これを読んで私は一言いいたくなりました。
ヨン様と比較するのは失礼であり、すでに「AERA」で「姜流」というムックが出版されている状況なのですから、カン様という固有名詞で活躍されているのではないか、と。
姜さんについては、テレビに出すぎとか、研究は進んでいるのか、などという外野の無責任な声が聞こえます。しかし、なんだかんだいっても、はじめてお会いした2002年から一貫して、私は姜さんの信念や姿勢には共感を持ち続けています。
『反ナショナリズム』(教育史料出版会)をつくろうということで出会ったころは、現在のような人気を獲得するとは思っていませんでした。『挑発する知』をつくったころには、すこしずつ人気が高まっていましたか。そして、いまや本の執筆をお願いしても、数年はウェイティングの状態になってしまうほどの人気……。
月並みな物言いですが、東アジアという地域の連携が政治の課題になりつつあるなか、姜さんにはトップランナーとして活躍し続けていただきたいものです。
日乗 | コメント (0)
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