2010年5月22日 (土)
=往復書簡= 斎藤さんからの第5信を公開しました
たいへん長らくお待たせしました。
斎藤環さんと茂木健一郎さんの往復書簡「脳は心を記述できるのか」ですが、特設ページにて斎藤さんからの第5信を公開しました。
第5信 斎藤環 「チューリングマシンの精神分析」
この往復書簡の意図を、斎藤さんが第5信の「おわりに」で的確に記しています。
私の考えでは、論争の目標は説得や論破ではありません。それは、相手の言葉で自分の立論が語り直されるという特異な経験です。紙の裏から眺めるとデッサンの狂いがわかるように、語り口を変えることで自分の立場の偏りが見えることもある。
残るは茂木さんからの第6信となりましたが、上記の斎藤さんの記述を読むにつけ、現状であっても「この企画を実現できてよかった!」と心から思っている次第です。
ところで、この土日に第1信から第4信まで読み返したうえで、第5信を読まれてはいかがでしょうか。といっても、すでに400字詰め原稿用紙で300枚前後、つまり新書一冊分くらいの分量にはなっていると思うので、気合いをいれてお読みいただければと思います。
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斎藤環から茂木健一郎の書簡・5信を読み始めると、前日紹介した村上春樹の『偶然の旅人』を引用したくなりました。 「あさって、都内の病院に行って乳癌の再検査を受けることになっているんです」、車をショッピング・モールの駐車場に停め、サイドブレーキを引いてから... 続きを読む
受信: 2010/05/23 14:53:57
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