双風亭日乗

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2010年5月28日 (金)

この一週間。
ロト6、はずれる。先週は、2000円買って、1000円当たる。
電子書籍について、すこし勉強する。
酒をひかえる。
斎藤環さんから5信がとどく。茂木さんから6信の執筆を了解したとのメールいただく。
昼ドラ「娼婦と淑女」をかなりまとめて観る。
麻原の四女の手記を読む。
大谷さんインタビューを起こす。
下北沢のPOSSEを、本の打ち合わせでたずねる。
すでにツイッターに飽きてくる。
まあ、こんな感じですか。
来週もよろしくお願いします!

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2010年5月27日 (木)

「週刊SPA!」(2010年6月1日号)の特集は、「出版崩壊!? 現場マル秘レポート」でした。「崩壊」といえば、だいぶ前から崩壊しているような気がするので、なにをいまさらとは思います。それでも、電子書籍がらみの記事があるので、読んでみました。

特集の内容を超訳すると、こうなります。第一に、出版の売上は下がり続けているが、上がる要素はないこと。第二に、それでも現状の取次システムでは、とりあえず本を出せば一時的にお金が入るので、発行点数は増え続けていること。第三に、売上減で点数増加なので、現場で働く人の労働条件が劣悪になっていること、など。

そして、第四に、iPadやキンドルといった「電子ブックリーダー」の普及と「コンテンツ」(本のデータなど)の増加により、「本と本を取りまく世界は、確実に変容のときを迎えようとしている」という言葉で特集は結ばれています。

第一から第三の点については、拙ブログでもさんざん述べてきたので、繰り返しません。「本」というモノがどうこうという以前の問題として、取次を中心とする護送船団方式の流通が変わらないかぎり、いくらよい本を出しつづけても、出版に未来はないと思います。

ここでは第四の点、つまり電子書籍がらみの問題を考えてみましょう。結論からいえば、記事で山本一郎さんが指摘していることに同意します。すなわち、エロ系を中心に電子書籍は普及していくのは確実であるものの、「すぐ紙の本と入れ替わるかといえば疑問です。完全な世代交代まで15年はかかるでしょうね」ということです。

なんだか、機密費をもらっている(もらっていた)政治評論家や政治部記者らと同じように、電子ブックリーダー業界や電子書籍業界から便宜を供与されているんじゃないかと思うくらい、本の電子化を翼賛しているITジャーナリストみたいな人がいます。そういう人たちにくらべて、山本さんは冷静だなあ、とつくづく思います。

いろんなことがいわれていますが、現状はようやく電子ブックリーダーが普及しはじめる段階です。これまでなかったような新しいモノが出はじめるときには、世間が注目するのは必然で、かといってその新しいモノによって何かが変わるかどうかは、しばらく経過してみないとわからない。

アメリカの実績がどうこうというけれど、文化や言語、流通システムなどが異なる国の出版事情と日本のそれを比較検討して、日本の出版の未来を予想するなんて荒技を、どこまで信用できるのだろう、という素朴な疑問が私にはあります。

双風舎としては、モノとしての本とともに、今後はコンテンツの電子化を進めていこうと考えています。しかし、電子の売上がモノの売上を超えるのかどうかなど、やってみなければわかりません。なんでもかんでも電子化するのではなく、電子化にマッチしたジャンルというのもあるような気がします。

ここは、電子書籍の翼賛記事に踊らされることなく、いろいろと試行錯誤しつつ、本の出し方をじっくりと模索していくタイミングなのではないか、というのが私の考えです。けっして、本の電子化に抗うということではなく。過剰に踊らず、過小に評価せず、ですね(笑)

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2010年5月26日 (水)

「選挙に出たばっかりに……晒される谷亮子『隠しておきたかった「あの事この事」』」(JCASTテレビウォッチ、2010年5月25日)

うわっ、「あの事この事」のあとのカッコが三重になってしまった……。珍しいけど、仕方がありません(笑)

さて、元「週刊現代」編集長の元木昌彦さんによる連載「深読み週刊誌」で、上記のコラムが掲載されています。低迷していた週刊誌の部数が、政権交代によって上がったことを枕に、民主党のタレント候補である谷亮子さんが週刊誌の格好の餌食になっている件について書かれています。

私が注目したのは、文中にあった政治評論家の伊藤惇夫氏の以下の発言。 「嘆かわしいことに、現在の参院は、有名人の『養老院』のようになってしまっています。こうしたタレント候補が当選してしまうのかどうか。今度の選挙では、われわれ有権者の『民意』も試されることになります」。

この一文で連想したのが、政治ではありませんが、大学はもっと早くから、有名人の「養老院」になっているのではないか、ということ。とりわけ、作家系およびジャーナリズム系で名をあげた人たちの「養老院」みたいになっていますよね、大学は。

大学のセンセになったら、双六の「あがり」って感じですか(笑) 議員さんも大学のセンセも同じことがいえますが、とくに歳をくった「あがり」の人が席を占めることによって、若手の優秀・有望な人が職にあぶれているような状況は、けっして健全だとはいえません。

百歩ゆずって、フリーの人は、食うために「あがる」のも一つの生きる糧だと思いますが、テレビ局とか出版社のお偉いさんなど、べつにセンセをやらなくても食える人が「あがる」のはどうでしょう。

じつは、学生に教えることが天職だった、という人も、すこしはいるでしょう。けれど、基本的に食うに困らないのであれば、誘いがきても「若い人に席を」といって断るのが、美しい生き様ってものじゃありませんか。議員もまったくおんなじです。

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2010年5月25日 (火)

日曜日に放映された「ザ・ノンフィクション」は、「上京・それから物語 2010」。沖縄の男子と新潟の女子を、高校を卒業した三年前から追い続け、その人間模様をテレビで紹介するというドキュメンタリーでした。

卒業する前から取材をはじめ、東京で就職するまでが前回の番組で紹介されていました。今回は、東京に来てから、彼らがどうしているのかを追ったものです。ふたりの成長や挫折が画面をとおして伝わってくる秀作でした。

「ザ・ノンフィクション」は、ほかにも韓国人と結婚し、韓国で暮らす何人かの日本人女性を追い続け、定期的に番組で紹介するなど、長いスパンでひとつの取材対象と向き合うという、ドキュメンタリーの重要な手法を採用している貴重な番組です。

この「長いスパンで……」というのは、口でいうのは簡単ですが、実際に実行するのはけっこうむずかしいんです。まず、作り手は、取材対象との厚い信頼関係を築き、定期的に連絡しなければなりません。また、番組にする際には、放送する枠と予算を得る必要があります。

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2010年5月24日 (月)

浅草三丁目を仕切っているボス猫です。すごく太っていて、貫禄があります。

Boss

あと、今回は公開が土曜日だったので、もう一度告知いたします。

斎藤環さんと茂木健一郎さんの往復書簡「脳は心を記述できるのか」ですが、特設ページにて斎藤さんからの第5信を公開しました。

第5信 斎藤環 「チューリングマシンの精神分析」

ぜひご一読を!

そういえば、ぼちぼちツイッターもやっています。書きたいことは、たいていブログに書きますが、各種の細かい情報は、まずツイッターでお知らせすることが多いかもしれません。

https://twitter.com/lelele_no_le

よろしくお願いいたします。

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2010年5月22日 (土)

たいへん長らくお待たせしました。

斎藤環さんと茂木健一郎さんの往復書簡「脳は心を記述できるのか」ですが、特設ページにて斎藤さんからの第5信を公開しました。

第5信 斎藤環 「チューリングマシンの精神分析」

この往復書簡の意図を、斎藤さんが第5信の「おわりに」で的確に記しています。

 私の考えでは、論争の目標は説得や論破ではありません。それは、相手の言葉で自分の立論が語り直されるという特異な経験です。紙の裏から眺めるとデッサンの狂いがわかるように、語り口を変えることで自分の立場の偏りが見えることもある。

残るは茂木さんからの第6信となりましたが、上記の斎藤さんの記述を読むにつけ、現状であっても「この企画を実現できてよかった!」と心から思っている次第です。

ところで、この土日に第1信から第4信まで読み返したうえで、第5信を読まれてはいかがでしょうか。といっても、すでに400字詰め原稿用紙で300枚前後、つまり新書一冊分くらいの分量にはなっていると思うので、気合いをいれてお読みいただければと思います。

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2010年5月21日 (金)

双風舎では、現在テレビ各局のコメンテーターとして活躍している大谷昭宏さんの本を準備しております。タイトルは『事件記者の遺言』(仮題)で、聞き手は藤井誠二さんです。

ただいま数回にわたるインタビューの真っ最中なのですが、その冒頭で藤井さんが大谷さんにお聞きしたのは、「なぜ『ガキの使いやあらへんで!!』でジミー大西さんと共演することを承諾したのか」でした。

まず、昨年末に放送された「ガキつか」の「絶対に笑ってはいけないホテルマン」で、大谷さんとジミーさんが共演した動画をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=QS_epCVkg1E

そして、ジミーさんとの共演を承諾した経緯を藤井さんに聞かれた大谷さんが、その経緯を語るのが以下の動画。大谷さんのユニークな側面をご堪能いただければ幸いです。

http://www.youtube.com/user/fujiiseiji1965

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2010年5月21日 (金)

たいへんお待たせしました。

斎藤環さんと茂木健一郎さんの往復書簡ですが、斎藤さんから茂木さんへの書簡(第5信)は、明日、特設ページに掲載する予定です。

400字詰め原稿用紙で60枚強の力作となっております。ご期待ください!

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2010年5月20日 (木)

Nac_2


「全身雑誌編集長」とでもいえる人がいます。「実話ナックルズ」編集長の久田将義さんです。彼とは、年に一度くらい酒を飲み交わす間柄。そんなに会わないけれど、私の「信頼できるジャーナリスト」リストに入っている、尊敬すべきジャーナリストです。

久田さんが自身のブログで、在特会(在日特権を許さない市民の会)に対して物申しています。私も似たようなことを思っていたので、ひざをポンと叩きながらブログを読みました(当該エントリーはこちらから)。

元日本兵のおじいさんをセミナーに呼んで、彼の話を聞きながら、聴衆の一部がまるでおじいさんを生け贄にするがごとく、罵詈雑言をあびせている動画を、久田さんが取りあげています(YouTubeは、こちらから)。

ある一定の考え方を持った人たちがいる。自分は、その人たちと考え方が異なるかもしれないけれど、とりあえずその人たちの話し合いや飲み会に参加する。話が進んでいくうち、考え方が対立し始めると、その人たちは自分らがよく知っている人名・思想・歴史などを取りあげて優位を保とうとする。自分がよく知らないという顔をして、彼らの話を聞いていると、彼らは「こんなことも知らないのか」という顔をして嘲笑する……。

上記の動画を見ると、そうやっておじいさんが小馬鹿にされているのがよくわかります。ひどいですね。大学のゼミじゃないんだから、ちょっとしたことを知らないからって、小馬鹿にする必要はないでしょう。

でも、そういう人って、けっこういるんですよ、きっと。私も経験したことがあります。このおじいさんほどの目には合っていませんが、あれは確かアジア太平洋資料センターが主宰する赤木さんがらみのセミナーで、打ち上げに参加したときでした。

セミナーの常連さんたち(サヨクっぽかったですね)と話し、議論が対立したすえ、あきらかに「こいつ、わかってねえなあ」みたいな顔を常連さんたちからされたうえ、嘲笑されました。よーく覚えています。そのとき私は、「なんだ、こいつら、キモチワルイ」って心のなかで思いましたからね(笑)

こういうのは、思想とかの問題ではなくて、振る舞いや態度の問題だと思います。人とどのように接するのか、という基本的な部分で歯車がずれていると、いとも簡単に人を小馬鹿にしたり嘲笑したりできてしまうのかもしれません。

つまり、久田さんがブログで問題にしているのは、思想や考え方がどうこうという「以前」の問題、すなわち在特会の振る舞いや態度のおかしさなのではありませんか。いくら思想や考え方が自分に合わなくても、振る舞いや態度がしっかりしていれば、久田さんは在特会に対して、あのような強い憤りを感じなかったんじゃないか、と想像します。

どんな思想を語るにせよ、まずは振る舞いや態度をちゃんとするのは「基本の『き』」でしょう。当たり前すぎて、いまさらいうのも恥ずかしいところですが、そんな「基本の『き』」もできていないのに、気の合う仲間内だけで集まり、自己満足の思想を語り合い、その思想に迎合しない人を平気で小馬鹿にするようなおとなが、けっこういるのかもしれませんね。

あー、やだやだ。

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2010年5月19日 (水)

Spacy


いまは昔の話。ある曲を聴いて、いまの自分の気持ちとあまりにぴったりだった。だから、歌詞をメールに書いて、付きあっていた人に送った。すると、冷ややかに笑われました。似たようなことをやっているストーカー男のことが、2ちゃんねるで書かれていた、と。「いるんだよね、こういう奴」って感じですか。

冷静になってみると、たしかに相手が好きがどうかわからないアーティストが書いた歌詞を、勝手に送りつけているわけですから、迷惑千万なのかもしれません。苦い思い出ですな。いまとなっては、そういう先走ったことはしないようにしています(笑)

それでも……。やはり音楽っていうのは、気持ちや気分と連動することが多く、ワンフレーズを聴いただけで、その曲が生まれた当時の記憶がよみがえったりもしますよね。でも、その曲の存在を忘れていることも多く、その曲とともに当時の記憶も忘れていることも多い。

だからこそ、曲によって記憶がよみがえったときのインパクトは大きく、そういう瞬間って、ある種の快感をおぼえることさえあります。もちろん、ポジティブな記憶がよみがえったときの話ですが。

山下達郎さんの「LOVE SPACE」という曲があります。1977年に発売された「SPACY」というアルバムのトップをかざる曲です。この曲を聴いたのは、リアルタイムではなく、たしか高校生のころでした。イントロがはじまった途端に、ぶったまげました。けっして大げさな表現ではなく、「宇宙に飛んでいってしまうかも」なんて思ったりしました。

高校の私はギターにこっていて、高中正義やサンタナ、カシオペアなどの曲を懸命にコピーしていました。その合間に、山下達郎や大瀧詠一、そして細野晴臣(ちなみに「LOVE SPACE」ではベースを担当)などを聴きまくっていたんですよ。そんななかで、「LOVE SPACE」という曲に出会ったのでした。

時間があったら聴いてみてください。1977年でこのクオリティです。すごい。一緒に宇宙へ飛びましょう!

おっと、押しつけちゃいけませんな。また、ストーカー男とまちがわれてしまうかもしれません(笑)

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2010年5月18日 (火)

くるくる回ってる。
でも、ただの繰りかえしではない。
それでも、ある一定の方向に向かって、くるくる回っていく。

まあ、人生って、そんなもんだなあと、ときどき思ったりします。

だから、いまから4~5年前に「SPIRAL LIFE」というバンドがあり、1990年代に数々の名曲を生み出していたことを知ったときには、ちょっとした衝撃でした。

ある人が、「20th Century Fligh―光の彼方に―」って曲をカラオケで歌い、それを聴いたときには鳥肌が立ちましたよ。なんていい曲なんだ、と(笑)。ブラスが入っちゃったりして。90年代は、カンボジアに滞在したので、けっこう抜けているんですよね。

メンバーのひとりである車谷浩司さんが解散後、「AIR」というバンドを結成しますが、これまたしびれる曲をたくさん作っている。なかでも「TODAY」は、日本ロック史に残る名曲なのではないか、と思ったり。

とにかく、この車谷さんと石田ショーキチさんの作る音楽は、今後もずっと注目していこうと思っています。上記の曲名にYouTubeの動画をリンクしておきましたので、とりあえず上記の2曲でも、よろしければ聴いてみてください。

こんなことを書きながら、けっきょく私は螺旋状の人生を、くるくると回りながら送っているわけですよ。では!

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2010年5月17日 (月)

Yama


「ゲソ」といえば、イカの足のことですね。漢字で書くと「下足」。つまり、「げそく」の略です。そこから転じて、寿司屋の隠語でイカの足をゲソというようになったとか。

ところが、「ゲソそば」(370円)を注文すると、タコの足のぶつ切りを天ぷらにしたものが、そばにのっかってくる店があります。立ち食いそば「山田屋」。場所は、国際通りで浅草から三ノ輪に向かう途中を右に曲がったところ。

「なぜ、こんなところに立ち食いそば屋が?」と思うような場所なのですが、朝7時の開店直後になると、いつも満席なのです。

人気の秘密は、ほとんどの人が注文するゲソそば。揚げたてのゲソ天(正確にはタコ天)をかけそばにジュワっと入れただけなのですが、これがひじょーにウマイ。そうそう、お代は商品と引き替えになっておりますので、そこんとこよろしく!

私は、徹夜明けのときや朝まで飲んだ流れでいくことが多いのですが、日中もやっているので、立ち食いそばマニアの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

店のおばちゃんとおじちゃんは、いつも忙しそうに働いているので、なかなか聞けずにいるのですが、いつか「なぜタコ天をゲソ天と呼んでいるの~?」って聞いてみようと思います。

山田屋@食べログは、こちらから。

往復書簡。しばしお待ちを!

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2010年5月14日 (金)

ロト6、はずれる。
村上春樹『1Q84』、BOOK2まで読み進む。
柳美里『ファミリー・シークレット』。自身が子どもにおこなった虐待の記録。
録画してあったNHKのドラマ「外事警察」を観る。NHK、まじでいまドラマがいい。
6月のスピッツ@Zepp Tokyoのチケットがとれる。一回、生で聴いてみたかった。
ペペロンチーノは、自分でつくったのが一番うまい。
東京MXテレビの「うる星やつら」(再)を観ていたら、テンちゃんが酔っぱらったシーンで、高中正義の「DISCO B」という曲が挿入されていて驚く。
自民、参院比例で三原じゅん子を公認。金八世代の男がノスタルジーで投票するのか。アホらし。あべ静江に出馬を打診。狂ってる。
今晩から三社祭がはじまる。街中でお囃子の響きと担ぎ手のかけ声が聞こえる。
斎藤環さんの書簡は、月曜あたりに掲載予定。
では、また来週。

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2010年5月13日 (木)

「Qちゃん民主要請拒否 スポーツ現場主義」(ニッカンスポーツ・コム、2010年5月12日)

ヤワラちゃんだ、中畑だ、堀内だ……。参院選の候補者に有名人の名前があがっているなか、Qちゃんこと高橋尚子さんは「政治の勉強をした人が国民の代表になるべき」といって、各政党からの勧誘を断っています。

この差は、なんなのでしょうか。フツーに考えれば、Qちゃんの選択は、まったくもって常識的であるといえましょう。だって、スポーツや芸能で才能を発揮し、有名になったことと、国の政治に関わることは、まったく別の話といえるからです。

しかし、前者と後者が一緒くたになっているように見える候補者がいる。なぜ一緒くたになってしまうのか。素人の目線で考えると、第一に政党が候補者に対し、「一緒くたでも大丈夫ですよ」といっている可能性が考えられます。第二に、候補者自身が一緒くたでも大丈夫だろうと考えている可能性もある。第三に、政党から「一緒くたでも大丈夫ですよ」といわれているうちに、候補者自身も大丈夫だと思いこんでしまう可能性もあります。

いずれにしても、有名だからといって政治家になって有能な働きができるとはかぎらない、という響きが通奏低音としてある。そんなことは、政党幹部はよくわかっているでしょう。にもかかわらず、有名人に立候補を働きかけるということは、その有名人を自陣営の優位性を確保するためのコマとして利用する、と宣言しているようなものではありませんか。

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2010年5月12日 (水)

Kochi

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2010年5月11日 (火)

Watching_tv


来週は三社祭。ということで、浅草の街中では、提灯をともすお店もちらほら。しかし、地元でお店を営む方に聞くと、提灯なんて買いたくないけど、お付き合いで買わざるをえない、と町会の同調圧力に憤る声も。

地域ネットワークの空洞化が話題にのぼる今日、誠に勝手ながら、お祭りを存続してもらいたいという気持ちを私は持っています。しかし、同調圧力をもってしてまで存続するのはどうか、とも思います。いい感じで、いいバランスで、存続してほしいものですね。

さて、4月クールのドラマですが、生き残った作品がほぼ確定しました。「同窓会」、「素直になれなくて」、「Mother」、「新参者」、「怪物くん」、「チェイス」、「八日目の蝉」、「警部補 矢部謙三」、「警視庁失踪人捜査課」、そして通年ですが「龍馬伝」。以上です。あとのドラマは、一回だけ観てサヨウナラ。

朝方はどうしようもない情報番組を流しているNHKが、「八日目の蝉」と「チェイス」をほぼ同時期に放送するなど、ドラマでは大健闘しています。

「警視庁失踪人捜査課」は、「サラリーマンNEO」のセクスィー部長・沢村一樹と比較しながら観ると、奥深いものがあります。また、「新参者」を観ると、阿部寛の安定した演技に、「水戸黄門」並みの安心感を覚えたりします。

「同窓会」と「素直になれなくて」は、今後、生き残れない可能性を秘めています。ぐだぐだにならないことを祈るばかり。よく引き受けたなあ、と思える大野くんの演技が光る「怪物くん」。力を入れてつくっているのが伝わってくる「Mother」。期待してます。

ドラマ以外で継続して観ているのは、「あらびき団」、「めちゃいけ」、「タモリ倶楽部」、フジの「ノンフィクション」ってとこですか。あっ、金曜深夜にやっている「マツコの部屋」を忘れちゃいけません。これ、マジで、おもしろいっすよ!

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2010年5月10日 (月)

Red_carnation_2


昨日は、「母の日」でしたね。母親不在の生活を36年も続けていると、そのような日がおとずれても、まったくピンとこなくなります。こりゃ、仕方がありません。

せめて、10歳まで育ててもらった恩をかえしに、墓参りにいけばいいのでしょう。でも、墓のある大磯は遠く、けっきょく浅草でぐだぐだしていました。母は、草葉の陰で怒っているかもしれません。

母の日が近づくと、テレビでは母親がらみの番組が多くなり、母親にプレゼントをしようと促すCMが増えたりします。たしかに、懸命に働き、家事や子育てをしている母親には、年に一度くらい感謝の気持ちを伝えるのはいいことだと思います。

とはいえ、世の中には、どうしようもない母親もたくさんいます。虐待していたり、育児を放棄していたり、パチンコばっかりやっていたり……。ストレスやノイローゼなどの精神的な問題があるにせよ、そんな母親に育てられる子どもは、たまったものではありません。

また、いつかブログで書いたかもしれませんが、「生んでくれたからという一点だけでも、母親に感謝すべきだ」という言説には、まったくうなずけません。生んだからには、成人になるまできっちりと責任を持ってもらう。だから、子どもは成人になってから、母親に感謝すればいいんじゃないか、と思ったりします。

そういう意味では、「母の日」は母親に感謝するだけでなく、どうしようもない母親に対して、もっと母親らしくなってもらうような啓発の日にすればいいかも。マスコミも「母の日」には、「母への感謝」と「ダメ母への啓発」の両輪で番組を特集するとか。

これとまったく同じことが、「父の日」にもいえると思います。「父への感謝」と「ダメ父への啓発」。

へたに感謝ばかりしていると、ダメ母やダメ父がつけあがってしまいます。感謝すべきは感謝して、ダメな部分はしっかりダメ出しをする。ダメな部分が多ければ、感謝なんかする必要ない。そういうことを再認識する日として、「母の日」や「父の日」が機能したらいいのに。

と、まあ、10年間は父親不在、36年間は両親不在で生きてきた私がいうのもなんですか……。

そうそう、往復書簡の斎藤さんからの手紙は、もうしばらくお待ちください!

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2010年5月 7日 (金)

ここ数日、東京はいきなり夏が来たような感じです。暑いですよ~。

さて、今は昔、販売目的で撮影したスターや俳優の写真、すなわち「プロマイド」なるものがありました。このプロマイドの売上枚数が、人気のバロメーターになった時代もあったとか。そして、大正9年のプロマイド登場時から、浅草で販売しつづけている店が、「マルベル堂」です。

スターや俳優の写真が雑誌やネットに出回り、いつでも見られるようになった現在、営業では苦戦を強いられていると思われますが、いまでも新仲見世通りの店舗で、マルベル堂はプロマイドを販売しています。

そんなわけで、浅草界隈には、ときおりマルベル堂のプロマイドを店頭に飾る店もあったりします。散歩の途中で、白黒写真に収められたスターたちと出会うのは、なかなか楽しかったりもします。そんなある日の午後。浅草の裏通りを歩いていると、店頭にプロマイドを貼り付けているお店がありました。

どれどれ、貼られているのは往年の銀幕スターか、お笑いの大御所か、と思ってのぞいてみると……。数多く貼られているプロマイドのなかで、ツートップを飾っていたのが、なんと「岸部シロー」と「佐藤蛾次郎」ではありませんか(笑)

Gaji

ちなみに、大きなプロマイドのふたりがシロー(左側のメガネ)と蛾次郎(右側)です。そうなると、当然、「なぜシローと蛾次郎?」と考えるわけですよ。でも、いくら考えても、よくわからない。結局、「このふたりは、このお店の常連なのかもしれない」と納得し、写真を撮って、その場を立ち去りました。

んー、浅草は深い街です。

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2010年5月 6日 (木)

Ikawa_2


昨夜の19時ころ、いきなり「ピンポーン」とインターホンが鳴りました。「休日のこんな時間に誰や?」と思ってでたら、「浅草警察署の者ですが」。警官でした。

ご家庭のことなどお話ししたいので、各戸を巡回しているとのことでした。うちの場合、ポストに会社名のネームプレートが貼ってあるので、それを告げたうえで、「おそらく必要な情報は、その社名をウェブで検索すれば出てきます」といいました。

すると今度は、「巡回連絡カードというのがありまして、それに記入していただきたい」とのこと。「それは任意ですか?」とたずねたところ、「はい」というので、「申し訳ないけれど、余計な個人情報を他人に提供するつもりはないので、書きません」と告げました。

その警官は、物腰がやわらかかったので、もしかしたらいい人なのかもしれません。個人的に知っている方で、いい仕事をしていると思う方もいます。でも、基本的には、警察という組織に対して、よい印象は持っていません。

どうしてでしょう。『新宿鮫』シリーズの読み過ぎか。はたまた、「踊る大捜査線」の見過ぎか。それとも、忌野清志郎さんの歌の聴き過ぎか。あるいは、寺澤有さんの影響か……。いろいろな情報が脳内をかけめぐっているわけですが。

なにかに入会したり、手続きをしたりと、「個人情報を記せ」という場面はけっこうありますが、私は基本的に記しませんし、記すとしても最低限の情報のみにしています。だって、提供した個人情報を、提供された側がどう使っているのかなんて、よほど追求しないかぎり、わかるわけありませんからね。カラオケにいったら、署名するところに、私はいつも「スズキ」って書いてますよ。

でも、もし右上の写真のような警官がたずねて来たら、カードを書いてしまったかもしれません(笑)
それじゃあ、ただのおっさんじゃありませんか。
はい、おっさんです。

ちなみに、この写真の掲載ページはこちらです。

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2010年5月 4日 (火)

天気のよい黄金週間を、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
私は、ひたすら「飲む・食う・寝る」の日々です。

さて、茂木さんと斎藤さんの往復書簡ですが、黄金週間をはさんでいるため、斎藤さんの書簡の公開はすこし遅れてしまいます。しばしお待ちください。正式な公開日は、追ってお知らせします。

それと、前エントリーの「5.11」に画像を追加しておきました。お楽しみください。

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2010年5月 1日 (土)

5月1日の浅草で大事件が発生!
飛行船がスカイツリーに突っ込む!?
と、ここまで書いて、現場の画像を貼ろうとしたら、iPhoneからは無理でした(笑)
画像は次回に!

というわけで、パソコンに画像を転送しましたので、おくればせながら写真を掲載します。


511


ツリーと飛行船が衝突している部分を拡大してみましょう。


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