ここ数日、東京はいきなり夏が来たような感じです。暑いですよ~。
さて、今は昔、販売目的で撮影したスターや俳優の写真、すなわち「プロマイド」なるものがありました。このプロマイドの売上枚数が、人気のバロメーターになった時代もあったとか。そして、大正9年のプロマイド登場時から、浅草で販売しつづけている店が、「マルベル堂」です。
スターや俳優の写真が雑誌やネットに出回り、いつでも見られるようになった現在、営業では苦戦を強いられていると思われますが、いまでも新仲見世通りの店舗で、マルベル堂はプロマイドを販売しています。
そんなわけで、浅草界隈には、ときおりマルベル堂のプロマイドを店頭に飾る店もあったりします。散歩の途中で、白黒写真に収められたスターたちと出会うのは、なかなか楽しかったりもします。そんなある日の午後。浅草の裏通りを歩いていると、店頭にプロマイドを貼り付けているお店がありました。
どれどれ、貼られているのは往年の銀幕スターか、お笑いの大御所か、と思ってのぞいてみると……。数多く貼られているプロマイドのなかで、ツートップを飾っていたのが、なんと「岸部シロー」と「佐藤蛾次郎」ではありませんか(笑)

ちなみに、大きなプロマイドのふたりがシロー(左側のメガネ)と蛾次郎(右側)です。そうなると、当然、「なぜシローと蛾次郎?」と考えるわけですよ。でも、いくら考えても、よくわからない。結局、「このふたりは、このお店の常連なのかもしれない」と納得し、写真を撮って、その場を立ち去りました。
んー、浅草は深い街です。
日乗
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