双風亭日乗

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2010年5月20日 (木)

全身雑誌編集長と「在特会」

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「全身雑誌編集長」とでもいえる人がいます。「実話ナックルズ」編集長の久田将義さんです。彼とは、年に一度くらい酒を飲み交わす間柄。そんなに会わないけれど、私の「信頼できるジャーナリスト」リストに入っている、尊敬すべきジャーナリストです。

久田さんが自身のブログで、在特会(在日特権を許さない市民の会)に対して物申しています。私も似たようなことを思っていたので、ひざをポンと叩きながらブログを読みました(当該エントリーはこちらから)。

元日本兵のおじいさんをセミナーに呼んで、彼の話を聞きながら、聴衆の一部がまるでおじいさんを生け贄にするがごとく、罵詈雑言をあびせている動画を、久田さんが取りあげています(YouTubeは、こちらから)。

ある一定の考え方を持った人たちがいる。自分は、その人たちと考え方が異なるかもしれないけれど、とりあえずその人たちの話し合いや飲み会に参加する。話が進んでいくうち、考え方が対立し始めると、その人たちは自分らがよく知っている人名・思想・歴史などを取りあげて優位を保とうとする。自分がよく知らないという顔をして、彼らの話を聞いていると、彼らは「こんなことも知らないのか」という顔をして嘲笑する……。

上記の動画を見ると、そうやっておじいさんが小馬鹿にされているのがよくわかります。ひどいですね。大学のゼミじゃないんだから、ちょっとしたことを知らないからって、小馬鹿にする必要はないでしょう。

でも、そういう人って、けっこういるんですよ、きっと。私も経験したことがあります。このおじいさんほどの目には合っていませんが、あれは確かアジア太平洋資料センターが主宰する赤木さんがらみのセミナーで、打ち上げに参加したときでした。

セミナーの常連さんたち(サヨクっぽかったですね)と話し、議論が対立したすえ、あきらかに「こいつ、わかってねえなあ」みたいな顔を常連さんたちからされたうえ、嘲笑されました。よーく覚えています。そのとき私は、「なんだ、こいつら、キモチワルイ」って心のなかで思いましたからね(笑)

こういうのは、思想とかの問題ではなくて、振る舞いや態度の問題だと思います。人とどのように接するのか、という基本的な部分で歯車がずれていると、いとも簡単に人を小馬鹿にしたり嘲笑したりできてしまうのかもしれません。

つまり、久田さんがブログで問題にしているのは、思想や考え方がどうこうという「以前」の問題、すなわち在特会の振る舞いや態度のおかしさなのではありませんか。いくら思想や考え方が自分に合わなくても、振る舞いや態度がしっかりしていれば、久田さんは在特会に対して、あのような強い憤りを感じなかったんじゃないか、と想像します。

どんな思想を語るにせよ、まずは振る舞いや態度をちゃんとするのは「基本の『き』」でしょう。当たり前すぎて、いまさらいうのも恥ずかしいところですが、そんな「基本の『き』」もできていないのに、気の合う仲間内だけで集まり、自己満足の思想を語り合い、その思想に迎合しない人を平気で小馬鹿にするようなおとなが、けっこういるのかもしれませんね。

あー、やだやだ。

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