2010年6月28日 (月)
=往復書簡= 茂木さんの第6信を公開しました!
たいへんお待たせしました。
斎藤環さんと茂木健一郎さんの往復書簡ですが、茂木さんからの第6信を特設ページで公開しました。タイトルは「人間の自由について」です。
これが最後の書簡となります。当初は、半年で終了する予定だったこの企画。結局、3年越しとなってしまいましたが、斎藤さんと茂木さん、そして読者のみなさんのご協力によって、最後まで走りきることができました。
書籍化は、8月半ばの予定です。すべての書簡には、山本貴光さんと吉川浩満さんによる「実況」をつけます。また、書簡終了にあたって、斎藤さんと茂木さんのそれぞれにインタビューをおこない、その内容も掲載します。
企画した者として、なにより嬉しいのは、この往復書簡がけっして予定調和で終わらなかったことです。新聞や雑誌、テレビなどを見ていると、対談とよばれる企画の多くが「なかよし」対談か「なあなあ」対談であることは、読者のみなさんもお気づきのことでしょう。
たしかに、「なかよし」が「なあなあ」で語り合った場合、語り手のファンにとっては安心できる内容になるのでしょう。でも、そういう対談にどれだけ「中身」があるのかといえば、疑問を持たずにいられません。本企画に関しては、斎藤さんと茂木さんのおかげで、けっしてそうはならなかった。それだけでも、私にとっては大きな収穫です。
いろいろ書きたいことはありますが、あとは書籍化直前に拙ブログでおこなう予定のキャンペーンのときに書こうと思います。
刊行後には、斎藤さんと茂木さんのそれぞれが、山本・吉川ペアと語る形式のトークセッションをおこなうかもしれません。ここはあえて、おふたりが直接会って対話するのではなく、個別にトークするということですね。書簡の内容に関する読者の質問などを募集して、トークの際に答えていただくようなことも考えております。
では、最後の書簡をお楽しみください。
脳は心を記述できるのか | コメント (2)
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コメント
斉藤環×茂木健一郎、あれで対談終わりは切なすぎる。やっと始まったとこなのに。そういう生身のやりとりが残せるのは、この二人の巨人が生きている今しか出来ないのに。
お二人がお嫌ならまだしも、
なんかちょっとへんなことになっても、どうか続けてください。
今わたしたちが味わわせてもらっている最先端の知的興奮の生身の対話んの価値はもちろんですが、未来に生きる人のためが乗るための”肩”にもなりえるというのに。
投稿: あなすたしあ | 2010/06/30 3:50:19
対話の続きは、書籍版で読むことができます。
いずれにせよ、ルールのない対話は、おもしろくなくなりがちだと私は考えています。なあなあ、ずるずる、だらだら……。そんな対話やら対談が、どれだけ世に満ちていることでしょう。
ご期待に答えられず、誠に申し訳ないかぎりですが、一方で、かっちりとテーマを決め、字数を決め、回数を決めるからこそ、試行錯誤をかさねたうえで、書き手はその枠のなかで自分の言いたいことが結晶化できるのだとも思います。
とりあえず、書籍化で延長線を。そのあと、トークなども考えておりますので、ぜひ。
投稿: lelele | 2010/06/30 6:14:44