2010年10月30日 (土)
「レディースセット」は男性差別じゃないでしょう
社会学者の山田昌弘さんが、東京新聞(2010年10月21日付)の夕刊コラムで、レストランなどでの「レディースセット」は男性差別だと発言したとか。「『女性限定メニューは男性差別』と大学教授が猛抗議」という「探偵ファイル」の記事で知りました。
どうなのでしょう。私見では、「レディースセット」があっても、なんら問題ないと思います。理由の第一は、メニューの設定は店の自由だということ。第二に、「レディースセット」の存在を目にしても、むかついたり差別的だと感じる男性などほとんどいないと思われるから。
調べたわけではありませんが、一般的にいって、「男性よりも女性のほうが食べる量はすくないはずだ」と多くの人が思っているのでは。身体の大小もあるし、カロリー摂取には女性のほうが気遣っていると思います。まあ、それは思いこみだ、差別だ、といわれたら、これ以上書くことはありませんが。
そのような気分を多くの人が共有しているから、「レディースセット」があってもとやかくいう人が、これまでいなかったんだと私は思います。「差別」のひとつの要素が、表現される側の当事者(この場合、男性)が不快であるかどうかという点だと考えた場合、「レディースセット」を不快に思う男性など、あまりいないことが予想されます。
探偵ファイルでは、「このような問題を、フェミニストの人々がどう捉えているのか、興味深いところである」とまとめています。とはいえ、これまでの日本が男性限定・男性優位を前提にした社会だったことや、現在も根深くその前提が残っていることを考えれば、「レディースセット」ごときに文句をつけるような男性は、フェミニストにしてみれば、おそらく鼻で笑ってサヨウナラですよ(笑)
それにしても、山田さん、ちょっと過敏すぎるような気がします。それとも、コラムのネタに窮して、ヒマネタとして書いたのでしょうか。新聞にしろ雑誌にしろ、連載を持つっていうのは、たいへんなことなんでしょうね。
日乗 | 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)