双風亭日乗

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2010年10月19日 (火)

雑記

■日曜はドキュメンタリーの日。フジテレビ「ザ・ノンフィクション」では、25歳になるダウン症の青年とその家族を紹介。今回は、青年の恋がテーマ。この青年に関する番組は、すでに何本か放映しているが、こうして同じ対象を長期で取材しつづける制作者の姿勢には、惜しみない拍手を贈りたい。ついつい人々が目を背けてしまう「ダウン症」に対して、ただ「かわいそう」「運が悪い」という月並みな視点からではなく、正面から寄り添って取材しているのがいい。世の中で不可視になっているものを可視化することも、テレビの大きな役割であることを感じる。

■一方、TBS「報道の魂」は、ジャーナリストの烏賀陽弘道さんがオリコンに訴えられた件を紹介。この裁判、最終的にはオリコンが訴えを取り下げるという異常な展開であった。番組によれば、この裁判が「強者が弱者を黙らせるための口封じ訴訟」であり、アメリカの多くの州では「SLAPP(スラップ)」と呼ばれて規制の対象になっているとのこと。日本には、口封じ訴訟を規制する法律は、まだない。スラップについては、取材者のみならず、一般の人々にも大きく関わる問題なので、規制の気運が高まることを望む。

■NHKスペシャル「貧者の兵器とロボット兵器~自爆将軍ハッカーニの戦争~」は、録画してあるが、まだ観ていない。ほかにも日本テレビの「NNNドキュメント '10」が日曜深夜の放映。一般の人が観る時間帯に放送しているのはNHKスペシャルだけで、あとのドキュメンタリー番組は誰も観ていない時間に放送されている。硬派な番組が放送されているだけマシだともいえるが、観たい番組は視聴者が決めている(=視聴率)のだとすれば、それだけ人々は硬派なドキュメンタリーの放送を求めていないということなのだろうか。

■他方、ゴールデンタイムはバラエティー番組ばかり。それも、どうしようもないほど、内容がないものが多い。芸人やタレントを集めてクイズをしたり海外映像を見たり。つまらないネタでも、手を叩いて大笑い。CMあけには、直前の映像を繰り返して流し、尺稼ぎ……。そんな超くだらないバラエティー番組を垂れ流しているのも、きっと視聴者が決めていることなのであろう。ビートたけしが深夜の番組(2010年9月29日のTBS「ビートたけしのあと1回だけ見ちゃいけないTV」)で、つのだひろが「メリージェーン」を歌うなか、小向美奈子が縄師にしばられるというシーン(これは笑いましたよ!)を演出したくなる気分もわかる。

■チリの救出劇。たしかに、助け出されたこと自体は、喜ぶべきこと。しかし、いろいろな疑問が残る。なぜ大統領があんなに露出するのか。事故を起こした会社は、原因の究明や再発防止策の検討などをおこなっているのか。あそこで働いていたのは33人だけじゃないはずだが、その他の人はどこで何をしているのか。日曜のTBS「報道特集」では、交代要員だった三百数十人が解雇されていたことや、地中の33人が政府やメディアと「ある契約」を結んでいたことが報じられていた。33人が余計なことをしゃべらないのは、この契約にもとづくものであるらしい。美談にはウラがある、という典型的な事例なのかもしれない。

■ブログを更新すると言いながら、なかなか更新できていません。なぜか、ブログやツイッターに対する関心が急速に落ち込んでいる今日この頃です。とはいえ、読んでいただいている方がいるかぎり、ブログは続けていこうと思っています。不定期の更新となりますが、引きつづきよろしくお願いいたします。

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