2011年3月31日 (木)
危機管理には「冷静さ」がたいせつ
「夕刊ガジェット通信」の記事ですが、震災後は地震と原発に関するものばかり書いていますね。よろしければ、ご一読ください(エントリーの末尾にリンクがあります)。
自慢ではありませんが、カンボジアに長期滞在している最中に、「危機管理」については多くのことを学びました。とくに戦乱と犯罪。外国で暮らしている最中は、基本的にすべて自分の判断で動く必要がありますから、たえず「どうなったら、どうする」というシミュレーションをしていました。
今回の日本での震災や原発事故は、ちょっと次元の違う問題かもしれません。が、危機管理が必要な状況であることには、まったくかわりがありません。必要なのは、「どうなったら、どうする」です。
「どうなったら」を知るためには、情報が必要です。同国に滞在した時期は、まだネットなどありませんし、テレビもラジオもまともに機能していません。だから、自分なりに情報のネットワークをつくり、対処していました。治安のことは政府の誰それ、軍事のことは政府の誰それ、といった感じで。
いまの日本では、ネットでかなりの情報を集めることができます(原発関連の情報についての公式発表については、まゆつばを前提にする必要がありそうですが)。とはいえ、情報過多な側面もかいま見られる。ですから、きちんとしたリテラシーを持って、自分が信じられる情報源を確保し、自分なりに分析する姿勢が必要になるでしょう。
経験上、危機がおとずれたときに、もっとも重要なのは、「冷静さ」だという結論に達しました。他方、地震の発生時は、冷静などといっていられないのは当然です。ですが、発生後に、被害を最小限なものに食いとめることができる姿勢、そして突然やってきた悲劇を乗り越える術こそ、「冷静さ」であると私は信じています。その「冷静さ」は、あくまでも応急処置の域を出ないものではありますが。
以下、震災と原発に関する記事です。
あなたの募金は現地に届くのだろうか?(3/14)
http://get.nifty.com/cs/catalog/get_topics/catalog_110314000257_1.htm
買いだめして、自分だけよければいいのか(3/16)
http://get.nifty.com/cs/catalog/get_topics/catalog_110316000264_1.htm
悲しみを乗り越える術は何か(3/18)
http://get.nifty.com/cs/catalog/get_topics/catalog_110317000266_1.htm
「AERA」と「ポスト」、どっちもどっち(3/23)
http://get.nifty.com/cs/catalog/get_topics/catalog_110322000278_1.htm
原発事故「放射能のだだ漏れ」と向きあうために(3/28)
http://get.nifty.com/cs/catalog/get_topics/catalog_110328000296_1.htm
原発事故 「五重の壁」が破れたことの意味(3/29)
http://get.nifty.com/cs/catalog/get_topics/catalog_110329000299_1.htm
日乗 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)