双風亭日乗

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2015年4月 8日 (水)

双風舎から歌集が出ます!

ごぶさたしております。
人文書の双風舎が歌集を刊行することになりました。

中澤系(ナカザワ・ケイ)さんの『uta0001.txt』という歌集です。
雁書館という版元から出ていた本の新刻版となります。

では、なぜ双風舎から歌集なのか?
簡単に事情を説明します。

著者で歌人の中澤系さんは、2009年4月に副腎白質ジストロフィーという難病で息を引きとりました。中澤さんがお元気だったころ書かれた短歌を、闘病中に有志の方々がまとめたもの、それか同書となります(2004年刊行)。

同書の在庫が稀少になったところ、復刊を望む読者が多く、またご遺族にも復刊の意志があったことから、著者の妹である中澤瓈光(リコウ)さんが復刻を担当する版元を探しはじめます。そして弊社に声がかかったというわけです。

では、瓈光さんは、なぜ双風舎を選んだのか。おうかがいした話によると、第1に中澤さんが早大時代に社会学を学んでいたこと、第2に宮台真司さんの影響を受けたと思われる短歌が散見されること。たしかに、中澤さんの歌を詠み込んでいくと、ところどころに宮台さんの影響が見られ、また人文系の学問をやっていたという匂いもします。

とはいえ、歌集を出すことについて、私は一瞬、躊躇しました。弊社のような弱小版元は、ある程度の専門性を持った本を出しているがゆえに、生き残れるからです。書店の詩歌の棚に並ぶような本をつくったこともありません。

それでも、私自身が見本でいただいた同書を読みこむうちに、この歌集は双風舎が出すべき本の守備範囲に入っているものなのではないか、と思うようになりました。現代社会をシニカルに、アイロニカルに、そしてコミカルにとらえた作品がいくつもあり、それらが私の心をとらえたのでした。

こうして、双風舎から歌集が出ることになりました。ただの復刻版ではなく、新たな要素を加えた新刻版として。本の大きさや装丁を一新し、別刷りだった栞を本文に掲載しました。短歌界からは歌人の斉藤斎藤さんに解説を書き下ろしていただきました。さらに、双風舎らしさ(?)を出すため、宮台さんにひと肌脱いでもらい、寄稿してもらいました。

今日は、こんなところで。本に関するくわしい情報は、追ってお知らせいたします。

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