双風亭日乗

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2015年4月23日 (木)

中澤系と宮台真司

社会学者の宮台さんが中澤系さんの歌集に文章を寄せることについては、宮台さんのファンもしくは社会学に関わる読者にとっても、中澤系さんのように短歌を詠む読者にとっても、意外なことだったかもしれません。

たしかに、『uta0001.txt』と関わるまで、宮台さんが短歌と関わったという話を私は聞いたことがありません(あるのかもしれませんが)。また、歌人の読者にどれだけ宮台さんが認知されているのかも知りません。

それでも、あえて宮台さんに登場していただいた理由は、こちらに少し書きました。「中澤系」→「社会学」→「宮台真司」という流れですね。

それにしても、「なぜ歌集に宮台さん?」と思う読者もいることでしょう。このコラボには、私の願望のようなものが含まれています。あくまでも願望なので、実行するかどうかは、中澤りこうさん(中澤系さんの妹)に判断を委ねました。

その願望とは何か。それは、できるだけ多くの読者に中澤系さんの短歌を読んでもらうべく、最大限の工夫をしたい、というものでした。ありがたいことに、りこうさんは、文句のひとつも言わずに同意してくれました。

数少ない作品を除き、短歌の歌集は一般的には売れず、限定された方々が主に自費出版で刊行し、その限定された部数の本を、限定された方々が買う。それはそれでよいと思うし、そういう方々をターゲットにした出版社があってもよいと思います。

でも、なにか工夫をすることによって、読者の限定を少しでも解除できたらいいな。ふだん、短歌に接しないような読者の手に届くような仕掛けができたらいいな。そんな思いが具体化し、宮台さんによる寄稿、そしてオビの一文の執筆が実現することになりました。

6月6日に予定している宮台さんと穂村弘さんのトークセッションも、そうした工夫の一環です。

歌集への社会学者の寄稿にしろ、トークセッションの実施にしろ、ある種の違和感を抱く読者がいるかもしれません。とはいえ、その違和感こそが、私なりに中澤系さんの短歌を多くの人に読んでもらうための戦略であり、中澤系さんへの敬意を表す手段でもあります。

なんの工夫もなく、元の本をただただ復刻することは、とても簡単なことです。でも、それでは読者層の限定を解除することが、おそらくできません。すでに中澤系さんを知る読者の中には、「それでもいい」とか「それだからいい」と考える方がいるかもしれません。しかし、それではもったいないと『uta0001.txt』を読めば読むほど私は思うのです。

中澤系さんを知る読者はもちろんのこと、中澤系さんを知らない読者の手に届けたい。それが中澤系と宮台真司を1冊の本の中でつないだ私の願望なのです。

うまくいくかどうかは、しばらくたってから検証してみましょう。

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