双風亭日乗

2007年8月14日 (火)

リーディングス 日本の教育と社会―第2巻 学歴社会・受験競争
本田 由紀 平沢 和司 広田 照幸
日本図書センター (2007/02/22)
売り上げランキング: 79715
様々な文献から、学歴社会と受験戦争に関する重要な記述のみを引用・掲載している本です。このリーディングスというシリーズ、ほかにも「いじめ・不登校」「非行・少年犯罪」「愛国心と教育」「子どもと性」など、興味深いテーマを取り上げています。基本的には研究者向けだと思います。でも、「このテーマについて、突っ込んで知りたい」という一般読者にも読める内容です。本田由紀さんと平沢和司さんの編著。
若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか
本田 由紀
大月書店 (2007/05)
売り上げランキング: 2784
こちらも本田さん編著の本。おつかれさまです。活躍しすぎで身体を壊さぬように(笑)。この本は、最年長の執筆者が1968年生まれ、最年少は85年生まれ、多くの執筆者が70年代生まれという、若手研究者の調査・研究成果をまとめたもの(本田さんが最年長か……)。院生ながら本を出して活躍する高原基彰さんや阿部真大さん、そしてNPOもやいの湯浅誠さんも寄稿しています。文章の元気がいいし、研究といってもルポに近いものが多く、好感の持てる1冊でした。「若者のいま」を知りたい読者におすすめです。

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2007年5月28日 (月)

Gusha_1
中村うさぎ。

ただ者ではない、と思っていました。
どちらかというと、色物や際物だと世間に思われているふしがあるものの、ほんとうはぜんぜん違うのではないか、と思っていました。
さらに、色物や際物だと世間に思われているふしがあるにもかかわらず、なぜ大手出版社が彼女に原稿を書かせ続けるのだろう、と思っていました。

そう思いながら、「週刊文春」の連載を欠かさず読み続けています。
そして、この本を読んで、以上の疑問がすべて氷解しました。

『愚者の道』
作者: 中村うさぎ
出版社/メーカー: 角川書店
発売日: 2005/12

超おすすめです。
中村うさぎは、哲学者である。
この本を読んで、私はそう思いました。

思想家の言葉の引用などありません。
むずかしい哲学用語も出てきません。
この本は、彼女の実体験から導き出された言葉で編まれています。
まあ、彼女の著作は、ほとんどそうなのですが。

へたな哲学書を読むよりも、この本を読んだほうが勉強になります。
表現はわかりやすいのに、内容は底なしに深い。
ひさびさに、「読書って、いいなぁ」と思いながら読みました。

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