いじめと現代社会
内藤朝雄
いじめと現代社会 ~「暴力と憎悪」から「自由ときずな」へ~
内藤朝雄 著
いじめが原因で自殺する子どもに関する報道があとを断たない。いじめはなくならないのか、なぜいじめるのか、いじめは学校だけの問題なのか……。
本書は、いじめを緻密かつ理論的に分析した国内唯一の書『いじめの社会理論』の著者で、いじめ研究の第一人者である内藤朝雄が、学校のみならず職場や社会でのいじめや人びとが抱く憎悪のメカニズムを考察した待望の新刊。
本書での内藤のいじめ研究の視座は、学校という子ども社会論から天皇問題を含む国家論、教育基本法改正まで、広範にわたるものとなっている。そして、自由な社会をめざすための論理として、リベラリズムへの希望が語られる。
本書の目玉は、ふたつの対談である。まず、『「ニート」って言うな!』の共著者である本田由紀との対談では、マスコミで取り上げられる若者論と実社会に生きる若者像のギャップに関する深い議論がおこなわれる。また、宮台真司との対談では、職場におけるおとなのいじめ問題について激論がかわされ、望ましい社会の在り方が両者から提案される。
もう一度、問う。若者は、なぜ排除されるのか。おとな社会のいじめは、どうなっているのか。憎悪の連鎖は断ち切れるのか。これらのタイムリーかつ普遍性のある問題について、いま内藤が語りつくす!
■目 次■
まえがき
Ⅰ 若者たちの現在(内藤朝雄×本田由紀)――眼差しを上げて生きるために――
Ⅱ 憎悪の連鎖を断ち切るために ――若者とおとなの社会学――
「いまどき」をいじくることのむなしさ /「教育的」憎しみが蔓延する社会
Ⅲ 若者をめぐる情報の罠 ――ほんとうの若者像を考える――
青少年条例とは何か / 若者より大人がおかしくなっている
Ⅳ 日本社会の「現在」を読む ――憲法、国家、そして天皇――
憲法の基本的な価値 / 道徳と法が一体化した日本社会 / リベラリストの独立
全体主義としての教育 / 「脱ア入欧」へのシナリオ / いまよりましな国家とは
天皇の象徴責任論 / 社会の秩序化を考えるためのふたつの原理
普遍的なヒューマニズムとは何か / いじめ報道祭りへの怒り
Ⅴ 精神的売春を強いる社会に抗う(内藤朝雄×宮台真司)―人間関係の政治学―
生活の質をたいせつにする社会とは ――あとがきに代えて――
【書籍情報】
46版、並製、200ページ
2007年2月21日発売
定価1890円(税5%)
【著者略歴】
内藤朝雄 (ナイトウ・アサオ)
1962年東京生まれ。愛知県立東郷高校を中退。山形大学、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現
在、明治大学文学部助教授。専攻は、社会学。著書に『いじめの社会理論』(柏書房)、共著に『学校が自由になる日』(雲母書房)、『「ニート」って言う
な』(光文社新書)など。
内藤朝雄 |
















