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バックラッシュ!

上野千鶴子, 宮台真司, 小谷真理, 斎藤環

バックラッシュ!~なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?~バックラッシュ! ~なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?~
上野千鶴子、宮台真司、斎藤環、小谷真理ほか


「ジェンダーフリー」が性差をなくす?
伝統文化を破壊する?
過剰な性教育?
なんでも男女混合?


豪華執筆陣が、デマやバッシングを分析しつつ、「男女平等」の未来を描きなおす。

そろそろバックラッシュなんかやめて、ネクストステージに向かって歩こうよ。

すべて書き下ろし& 語り下ろしで双風舎がお届けする快心の一冊。


■目 次■


まえがき by 編集部

Ⅰ バックラッシュとは何か?
 宮台真司 ねじれた社会の現状と目指すべき第三の道

Ⅱ 嗤う日本のバックラッシュ
 斉藤環 バックラッシュの精神分析
 鈴木謙介 ジェンフリー・バッシングは擬似問題である
 後藤和智 教育の罠、世代の罠
 <コラム> バックラッシュを知るためのキーワード一〇

Ⅲ 男女平等のアカルイミライ
 山本貴光+吉川浩満 脳と科学と男と女
 澁谷知美 バックラッシュ言説は「非科学的」である
 小谷真理 テクハラとしてのバックラッシュ
 <コラム> 男女共同参画予算とは何か

Ⅳ ジェンダーフリー再考
 ジェーン・マーティン+バーバラ・ヒューストン ジェンダーを考える
 バーバラ・ヒューストン 「ジェンダー・フリー」概念に関するコメント
 山口智美 「ジェンダー・フリー」論争とフェミニズム運動の失われた一〇年

Ⅴ バックラッシュの争点を探る
 小山エミ 「ブレンダと呼ばれた少年」をめぐるバックラッシュ言説の迷走
 瀬口典子 「科学的」保守派言説を斬る!
 長谷川美子 たかが名簿、されど名簿
 荻上チキ 政権与党のバックラッシュ
 <コラム> バックラッシュ、七つの論点

Ⅵ バックラッシュを乗り越えるために
 上野千鶴子 不安なオトコたちの奇妙な〈連帯〉


【書籍情報】

46版、並製、440ページ
2006年6月26日発売
定価1995円(税5%)
ISBN: 4-902465-09-4


【執筆者紹介(執筆順)】

宮台真司(みやだいしんじ)   1959年、仙台市生まれ。社会学者。東京大学助手、東京外国語大学講師を経て、首都大学東京都市教養学部准教授。著書に『権力の予期理論』(勁草書房)、『援交から天皇へ』(朝日文庫)、『挑発する知』(姜尚中氏との共著)、『限界の思考』(北田暁大氏との共著、ともに弊社刊)など。

斉藤環(さいとうたまき) 1961年、岩手県出身。医学博士、精神科医。筑波大学医学専門群卒業。現在、爽風会佐々木病院医長。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学。「社会的ひきこもり」問題の治療、支援に取り組みつつ、執筆や講演活動もこなす。著書に『社会的ひきこもり』(PHP新書)、『フレーム憑き』(青土社)など多数。

鈴木謙介(すずきけんすけ) 1976年生まれ。社会学者。東京都立大学大学院社会科学研究科研究博士課程単位取得退学。国際大学グローバルコミュニケーションセンター客員研究員。理論社会学専攻。著書に『暴走するインターネット』(イーストプレス)、『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書)など。

後藤和智(ごとうかずとも) 1984年、岩手県生まれ。東北大学工学部建設学科在学中。著書に、本田由紀・内藤朝雄との共著『ニートって言うな!』(光文社新書)。ブログ「新・後藤和智事務所~若者報道から見た日本」で「俗流若者論」を鋭く批判している。

山本貴光(やまもとたかみつ) 1971年生まれ。ゲーム作家・文筆家。慶應義塾大学環境情報学部卒業。コーエー(1994‐2004年)でのゲーム制作を経て、フリーランス。著書に『心脳問題――脳の世紀を生き抜く』(吉川浩満との共著、朝日出版社)、訳書にジョン・R.サール『マインド――心の哲学』(吉川浩満との共訳、朝日出版社)など。ウェブサイト「哲学の劇場」主宰。

吉川浩満(よしかわひろみつ) 1972年生まれ。文筆業。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、フリーランス。関心領域は哲学、ハーレーダビッドソン、ロック、映画、犬など。著書に『心脳問題――脳の世紀を生き抜く』(山本貴光との共著、朝日出版社)、訳書にジョン・R.サール『マインド――心の哲学』(山本貴光との共訳、朝日出版社)。「哲学の劇場」主宰。

渋谷知美(しぶやともみ) 1972年、大阪市生まれ。社会学者。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学教育学部非常勤講師をへて、現在、東京女学館大学国際教養学部非常勤講師、東京大学教育学部教務補佐、国際日本文化研究センター共同研究員。著書に『日本の童貞』(文春新書)など。

小谷真理(こたにまり) 1958年、富山県生まれ。SF評論家。北里大学薬学部薬学科卒。著書に『聖母エヴァンゲリオン』(マガジンハウス)、『女性状無意識』(勁草書房)、共著に『網状言論F改』など多数。

ジェーン・マーティン 1929年、ニューヨーク市出身。ラドクリフカレッジPh.D.(教育学)。マサチューセッツ大学ボストン校哲学部名誉教授。専門は教育哲学、フェミニスト哲学。アメリカにおけるフェミニズム研究の代表者。著書に、『女性にとって教育とは何であったか?』(村井実監訳、坂本辰朗・坂上道子共訳、東洋館出版社、1987年)、The Schoolhome(Harvard University Press 1995/ 日本語訳は2006年に東京大学出版会より出版予定)など多数。

バーバラ・ヒューストン 1941年、カナダのスー・セント・マリー出身。西オンタリオ大学Ph.D.(哲学)。西オンタリオ大学を経て、ニューハンプシャー大学教育学部教授。専門は教育哲学、フェミニズム理論、倫理学。日本では「ジェンダーフリー」という言葉の原典として誤読された経緯を持つ。著書多数。

山口智美(やまぐちともみ) 1967年、東京都生まれ。ミシガン大学大学院人類学部博士課程修了(Ph.D.)。現在、シカゴ大学東アジア研究センターポストドクトラル研究員。専門は文化人類学、フェミニズム、日本研究、メディア研究。共著書に、『行動する女たちが拓いた道』(行動する会記録集編集委員会編、未來社、一九九九年)など。

小山エミ(こやまえみ) 1975年生まれ、米国オレゴン州在住。ドメスティックバイオレンス(DV)シェルター勤務、女性学講師などを経て、非営利団体インターセックス・イニシアティヴ代表。 http://macska.org/ でブログを運営しているけれど、じつは犬が好き。

瀬口典子(せぐちのりこ) 1959年、山口県生まれ。ミシガン大学大学院人類学部博士課程修了(Ph.D.)。現在、モンタナ大学人類学部助教授・ミシガン大学人類学博物館生物人類学付属研究員。専門は生物人類学。共著書に『人種概念の普遍性を問う・西洋的パラダイムを越えて』(人文書院、二〇〇五年)など。

長谷川美子(はせがわよしこ) 高校教員。男女混合名簿を推進する運動で、長年、中心的役割を果たした。共著に『がんばれ女の子シリーズ①~③』(はるか書房)『ポルノ ウォッチング』(学陽書房)がある。

荻上チキ(おぎうえちき) 1981年、兵庫県生まれ。ブロガー。専門は近代日本文学、テクスト論、メディア論。2003年より「chiki」のハンドルネームで人文系ニュースサイト「成城トランスカレッジ」(http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/)を運営。

上野千鶴子(ウエノチズコ) 1948年生まれ。社会学者。京都大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。著書に、『家父長制と資本制』『差異の政治学』『生き延びるための思想』(以上、岩波書店)、『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)など多数。

北田暁大(きただあきひろ)  1971年、神奈川県生まれ。社会学者。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位修得退学。東京大学助手、筑波大学講師を経て、東京大学大学院情報学環助教授。著書に、『広告の誕生』(岩波書店)、『広告都市・東京』(廣済堂ライブラリー)、『責任と正義』(勁草書房)、『嗤う日本の「ナショナリズム」』(NHKブックス)など。

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